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虫歯ってそもそもどういう状態なの?|大田区大森の歯医者さん|よこすか歯科医院

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院長ブログ

  • 虫歯ってそもそもどういう状態なの? 2017.08.01

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「虫歯とはどんな状態を示すのか」です。
    虫歯とはどんな状態なのか?…この質問に対して多くの人は「歯が痛む状態」と答えるでしょう。

    しかし歯が痛むというのはあくまで自覚症状であり、痛むからには痛みが起きる理由があります。
    そしてその理由を知ることが、虫歯の状態を知ることにもなるのです。
    なぜ虫歯になると痛むのか?…その理由を知ることでより虫歯に対する危機感と予防意識が芽生えます。

    1. 虫歯の進行

    さて、今回のテーマでもある「虫歯とはどんな状態なのか?」の質問に対して一言で答えることはできません。
    一般的な回答をするなら「虫歯とは歯が虫歯菌に感染した状態」というのが正論になりますが、
    実際に今どんな状態にあるかは虫歯の進行度によって異なるからです。

    歯科の世界ではそんな虫歯の進行度は4段階で分けられており、それぞれC1、C2、C3、C4と表します。
    数字が高くなるほど虫歯が進行していることを示しており、
    進行度によって状態や起こる症状はもちろん、治療方法も異なってくるのです。

    2. C1段階の虫歯

    C1段階の虫歯は歯の表面にあるエナメル質だけが虫歯になった状態です。
    言ってみれば完全に初期段階であり、この段階では歯が痛むことはありません。
    治療においても状態次第では削らずに治すことが可能ですし、削ったとしても範囲はごく僅かです。

    このため、C1段階の虫歯はそこまで深刻な状態ではなく、治療も簡単なものですむのです。
    唯一の問題点は、痛みがないためこの時点で虫歯であることに気付きにくいことです。
    C1段階で治療を受ければ容易に治せますが、そもそもこの段階で虫歯を自覚するのは難しいのです。
    最も、歯科医院の定期検診を受けていればC1段階の虫歯も確実に発見できるでしょう。

    3. C2段階の虫歯

    C2段階の虫歯はエナメル質の奥に位置する象牙質まで虫歯になった状態です。
    刺激に敏感な象牙質が虫歯菌に侵されて痛みを感じるため、誰もがこの段階で虫歯を自覚します。
    「虫歯が痛む」と言って歯科医院に訪れた人は、大抵このC2段階の状態になっています。

    ここまで進行すると削らずに治すことはできないですし、C1段階に比べて削る範囲も深くなります。
    具体的には象牙質まで削ることになるため、治療においても痛みを感じてしまいます。
    多くの人が抱いている虫歯に対する症状や治療のイメージは、このC2段階の虫歯です。

    4. C3段階の虫歯

    C3段階の虫歯は歯髄…つまり歯の神経まで虫歯が進行した状態です。
    虫歯菌が神経に侵入することで痛みは激痛に変化し、夜眠れないほどの激しい痛みが常に続きます。
    こう表現すると怖く感じるでしょうが、実際には痛みを感じるC2段階で虫歯に気付きます。
    このため、放置することさえしなければC3段階まで虫歯が進行することはありません。

    ここまで虫歯が進行すると削るだけで治すことはできず、
    神経の除去やその箇所を清掃や消毒する根菅治療が必要になっています。
    ちなみに、激痛が一定期間続いた後は逆に一切痛みを感じなくなります。
    これは神経が死んでしまったのが理由であり、決して虫歯が治ったわけではありません。

    5. C4段階の虫歯

    分かりやすく言えば、末期の虫歯です。既に歯は原型をとどめていないほどボロボロになり、
    神経も死んでしまっているため痛みを感じることもありません。
    虫歯菌を駆除するために治療は必要なものの、治療しても歯を残せない可能性があるでしょう。

    ちなみに治療不可と診断された場合は抜歯をすることになり、
    抜歯した箇所は入れ歯やインプラントやブリッジで対応することになります。
    これらは虫歯治療とは全く別の治療ですから、また新たに治療期間や費用を要します。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、虫歯とはどんな状態を示すのかについてまとめます。

    1. 虫歯の進行 :虫歯の状態、症状、治療方法は進行度によって異なり、進行度はC1~C4の4段階で表される
    2. C1段階の虫歯 :歯の表面だけ虫歯になった状態で痛みはないが、その分虫歯であることに気付きにくい
    3. C2段階の虫歯 :象牙質まで虫歯が進行した状態で、ここで初めて「痛み」という自覚症状がある
    4. C3段階の虫歯 :神経まで虫歯が進行した状態で激痛を感じる。放置しなければこの段階には至らない
    5. C4段階の虫歯 :末期状態。歯はボロボロになって神経も死んでおり、治療しても歯を残せないことがある

    これら5つのことから、虫歯とはどんな状態なのかが分かります。
    さて、歯科の世界においては虫歯の進行度はC4段階で最大ですが、
    仮にそこでも治療しなかった場合、虫歯はさらに恐ろしい症状を引き起こします。

    虫歯菌が血液に侵入し、血管を通して全身に回ってしまうのです。
    その結果脳梗塞や心筋梗塞を招く恐れがあり、実際にこのケースによって死に至った事例もあるのです。
    可能性としては稀なものの、虫歯を放置すれば思わぬ危険な病気を招くことがあるのです。

  • 歯医者さんに腕の差はありますか? 2017.06.20

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「歯科医ごとの腕の差」です。
    内科や外科医の世界では医師ごとに腕の差がありますし、「腕の良いお医者さん」と呼ばれる医師もいます。

    これは歯科医の世界においても例外ではなく、テーマの結論をここで言うと歯科医ごとで腕の差はあります。
    それが分かった以上、患者さんの側からすれば当然腕の良い歯科医から治療を受けたいと思うでしょう。
    そこで、ここでは歯科医の腕の知るための参考になるポイントをお伝えします。

    1. 歯科医には得意な治療がある

    歯科治療と一言で表現しても、治療内容は様々です。実際に歯科医院に行くと診療科目を確認できますが、
    虫歯や歯周病治療を行う一般歯科、これらを予防する予防歯科、審美歯科や矯正歯科など、
    様々な診療科目が存在し、それぞれの診療科目では治療内容が全く異なります。

    そして、それぞれの歯科医には得意な治療があるのです。例えば審美歯科の経験が浅い歯科医なら、
    その歯科医から審美治療を受けるのはおすすめできません。
    しかし、だからと言ってその歯科医の腕が悪いとは限らないのです。

    なぜなら、「審美治療は未熟だけど歯周病治療は専門医の資格を持っている」という可能性もあるからです。
    つまり、歯科医によって得意な治療と不慣れな治療があるということです。
    自分が受けたい治療のプロフェッショナルな歯科医から治療を受ける…それが理想です。

    2. 経験と実績

    どんな仕事においても腕を磨くには経験と実績が必要で、これは歯科医も同様です。
    極端な話、新米の歯科医とベテランの歯科医では、
    余程その歯科医がサボっていない限りベテランの歯科医の方が腕は良いでしょう。

    これは歯科医側の話になってしまいますが、虫歯治療を例にしてもパターンは1つだけではありません。
    患者さんからすれば同じ虫歯治療に見えても、虫歯の箇所や状態は患者さんによって異なり、
    様々な症例の治療を経験した実績ある歯科医であるほど腕が良いのです。

    特に治療に高い技術を要するインプラント治療などは経験と実績による腕の差がハッキリと出ます。
    ちなみに、歯科医の経験と実績を知る方法は歯科医院のHPを確認すれば分かります。
    高い実績と経験のある歯科医なら、歯科医院のHP内でそれが明記されていることが多いからです。

    3. 資格の所持

    ここでいう資格は、もちろん歯科医の資格という意味ではありません。
    歯科医の中でも経験と知識があり、高い治療技術を持っている歯科医だけが取得できる資格があるのです。
    例えば歯周病…歯周病の治療自体は、歯科医である時点で誰でも治療を行えます。

    しかし、歯周病治療に長けた歯科医は学会から認定された「歯周病認定医」、
    さらに上の「歯周病専門医」といった資格を所持しているのです。
    歯周病専門医の資格を持つ歯科医は、歯周病治療においては他の歯科医よりも確実に腕が良いでしょう。

    とは言え、こうした資格は簡単には取得できないため、資格を所持する歯科医も限られています。
    ちなみに、この例のように歯周病治療の認定医に治療を受けたい人は、
    日本歯周病学会のWEBサイトにて、該当する歯科医が在籍する歯科医院を調べることができます。

    4. 医療設備

    歯科医の腕の良さは歯科医だけでなく、その歯科医院の医療設備も関係してきます。
    言うまでもなく、最新の医療設備を導入している歯科医院は治療の精度も高いのです。
    例えば、マイクロスコープを導入している歯科医院なら精密な治療が可能でしょう。

    もちろん、医療設備だけで歯科医の腕を判断することはできないですが、
    同じ腕の歯科医同士で比較すれば、医療設備が整った歯科医院の歯科医の方が確実に腕は上になります。
    このような医療設備の充実度は、大抵の場合歯科医院のHPで確認できます。

    最も、中には治療の精密さにこだわらないという人もいるかもしれません。
    しかし、歯科治療の基本でもある虫歯治療で例えても治療の精度は重要なポイントです。
    精度が高ければ詰め物や被せ物もピッタリ合わせることができ、厄介な二次虫歯も予防できるのです。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、歯科医ごとの腕の差についてまとめます。

    1. 歯科医には得意分野がある :歯科医ごとで得意分野が異なり、ある治療において秀でた歯科医も多い
    2. 経験と実績 :歯科医の腕を判断するポイントのメイン。多くの症例を経験した歯科医は腕も良い
    3. 資格の所持 :認定医や専門医の資格を持つ歯科医は、その治療においては確実に腕が良い
    4. 医療設備 :医療設備の充実度も歯科医の腕に関係してくる

    これら4つのことから、歯科医ごとの腕の差が分かります。
    歯科医の腕を知る上でおすすめなのは、歯科医院のHPを確認することです。
    そうすれば、ここで挙げた要素を満たす歯科医院は大抵その旨を紹介しています。

    院長の言葉や経歴から得意分野や経験と実績が分かりますし、
    資格を所持している歯科医は経歴の中にそれも記されています。
    また、院内紹介の中では医療設備にも触れられているため、これらの点全てを確認できます。

  • 妊娠中から生まれてくる子供のために出来るデンタルケ 2017.06.10

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「妊娠中に子供のためにできるデンタルケア」です。
    妊娠してお腹に赤ちゃんがいることが分かると、女性はより体調面に注意するようになります。

    自分が体調を崩せばそれがお腹の赤ちゃんに影響を及ぼす感じがしますし、
    赤ちゃんは母になる女性の身体から栄養を取り入れるため、その点で食生活にも注意するでしょう。
    そして、赤ちゃんが元気に育つためにはデンタルケアも大切です。

    1. 妊娠中の虫歯や歯周病

    妊娠中の虫歯や歯周病は、お腹の赤ちゃんにいくつもの悪影響をもたらします。
    例えば妊娠中は従来の薬を飲むことはできないため、虫歯治療で使用することに抵抗を感じてしまうでしょう。
    最も、虫歯治療で使用する薬がお腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼすとは考えにくいですが、
    それでも現状では100%問題ないとは言い切れません。

    また、妊娠中に女性が虫歯になってしまうと、生まれてくる子供も虫歯になりやすいとデータがあるのです。
    そして、もっと問題になるのが歯周病です。妊娠中に女性が歯周病になってしまうと、
    早産や低体重児を出産するリスクが7倍以上も高まります。
    これらの点から、妊娠中は生まれてくる子供のためにも虫歯や歯周病に注意しなければなりません。

    2. 悪阻の時期にも歯磨きを欠かさない

    悪阻は言わば嘔吐とイコールですから、悪阻によってお口の中が不衛生になります。
    また、悪阻で出る胃液は強酸性のため、お口の中を虫歯になりやすい環境にしてしまいます。
    悪阻で苦しむ時期には歯磨きをすることすら辛いですし、
    中には歯磨き粉の香りや味で気分が悪くなってしまう女性もいるでしょう。

    しかし、だからと言って歯磨きをしなければ虫歯や歯周病を招いてしまいますし、
    上記で説明したとおり妊娠中の虫歯や歯周病はお腹の赤ちゃんに悪影響をもたらします。
    このため、悪阻の時期にも歯磨きを欠かさないようにしてください。
    食後のタイミングにこだわらなくてもいいので、気分の良い時に歯磨きしておきましょう。

    3. 歯科医院で検診を受ける

    これも悪阻が酷い時に我慢して受ける必要はなく、気分の良い時で構いません。
    妊娠中の虫歯や歯周病は確実に予防しなければならないですし、
    もし虫歯や歯周病になってしまった時は、体力を考えて短期間で治療を終えるのが理想です。
    つまり予防と早期治療の心掛けが大切であり、そのために必要なのが歯科医院での検診です。

    悪阻で歯磨きが困難な際は歯科医に相談すればアドバイスが貰えますし、
    磨き方だけでなく歯ブラシのチョイスの仕方なども教えてくれるでしょう。
    また、初期の虫歯や歯周病は自覚症状がないため、実際に虫歯や歯周病になっていても気付きにくいのです。
    しかし、検診を受けることでそんな初期の虫歯や歯周病も発見できるので、早期治療ができるのです。

    4. 食生活で赤ちゃんの歯を丈夫にする

    デンタルケアという表現からは少々ズレるかもしれないですが、
    赤ちゃんの歯を丈夫にしたいのであれば妊娠中の食生活が重要です。
    と言うのも、永久歯の大半は赤ちゃんがお腹にいる時に歯肉の中で作られるからです。
    栄養を考えた食生活で、将来生えてくる赤ちゃんの歯を丈夫にしてあげてください。

    必要な栄養素としてはカルシウム、これはお腹の赤ちゃんだけでなく女性の歯にも良い効果をもたらします。
    他にはビタミンA、C、D…これは歯のそれぞれの箇所を、異なった複数の種類のビタミンが形成します。
    さらにタンパク質、これは歯の基質を作るために必要な栄養素です。
    これらの栄養素を摂取する食生活の積み重ねが、お腹の赤ちゃんの歯を丈夫にしてくれます。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、妊娠中に子供のためにできるデンタルケアについてまとめます。

    1. 妊娠中の虫歯や歯周病 :子供も虫歯になりやすくなる、早産や低体重児出産のリスクが高まるなどの問題
    2. 悪阻の時期にも歯磨きを欠かさない :時間やタイミングにこだわらず、体調の良い時に磨くようにする
    3. 歯科医院で検診を受ける :自分では気付かない初期の虫歯や歯周病を発見して早期治療できる
    4. 食生活で赤ちゃんの歯を丈夫にする :カルシウム、ビタミンA、C、D、タンパク質を摂取する

    これら4つのことから、妊娠中に子供のためにできるデンタルケアが分かります。
    妊娠中は虫歯や歯周病にかかりやすくなります。悪阻によってお口の中が不衛生になりますし、
    女性ホルモンの分泌が過剰になることでそれをエネルギーにする歯周病菌が活発に働きます。

    このため、普段以上のデンタルケアが必要ですし、そのデンタルケアがお腹の赤ちゃんのためにもなるのです。
    そして、妊娠中のデンタルケアのコツは、時間やタイミングにこだわらないことです。
    食後に気分が悪ければ後からでもいいのです。体調の良い時に歯磨きや検診を受けるなどして、
    虫歯や歯周病の予防、さらにはこれらの早期治療を心掛けてください。

  • 人によって、「虫歯のなりやすさ」に差はあるのでしょ 2017.06.01

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「虫歯になりやすい人となりにくい人」です。
    すぐ虫歯になってしまう人と全く虫歯にならない人、
    不公平に思うかもしれませんが人によってこの差があるのは事実です。

    最も、虫歯になりやすい人となりにくい人がいるのは運の差などではなく、しっかりとした理由があります。
    そこで、ここでは虫歯のなりやすさが高まってしまう原因をお伝えします。
    もしあなたが虫歯になりやすいと自覚しているなら、
    今回お話しする中でその原因が分かりますし、同時に改善策も見えてくるでしょう。

    1. 唾液の質

    唾液は人によって質が異なっており、その質次第で虫歯になりやすくもなりにくくもなります。
    ちなみに、虫歯になりにくいのは「サラサラしていて唾液の量が多い人」で、
    虫歯になりやすいのは「ネバネバしていて唾液の量が少ない人」です。

    さて、なぜこうした質が関わってくるかですが、唾液には細菌を洗浄する効果があるからです。
    唾液の量が少なければ洗浄が不充分になりますし、ネバついていることで洗い流すことができません。
    一方、唾液の量が多い人は洗浄効果が高く、さらにサラサラしていることで細菌を綺麗に洗い流せます。
    こうした唾液の質の違いが、虫歯になりやすい人となりにくい人がいる原因の1つです。

    2. 歯磨き

    歯磨きをするかしないかの二択で質問すれば、誰もがすると答えるでしょう。
    しかし、歯磨きの仕方自体は人によって異なります。適当に磨く人もいれば時間を掛けて磨く人もいる、
    ブラッシングだけで済ませる人もいれば、デンタルフロスや歯間ブラシを使う人もいます。

    また、磨き方の技術にも差があり、歯科医院でブラッシング指導を受けた人は精度の高い歯磨きができます。
    つまり、歯磨きするにしても磨き方次第で虫歯になりやすくもなりにくくもなるのです。
    言うまでもなく、デンタルフロスなどを使って精度の高い歯磨きをする人は虫歯になりにくいです。

    3. 詰め物や被せ物

    虫歯の中には、一度治療した歯が再度虫歯になってしまう二次虫歯というものがあります。
    そして、この二次虫歯においてもなりやすい人となりにくい人がいるのです。
    この差を生む原因として多いのが、詰め物や被せ物の材質です。

    一般的な銀歯は歯との隙間が生じやすく、プラークも付着しやすいので二次虫歯を招くリスクが高まります。
    一方、セラミックだと隙間も生じにくい上にプラークも付着しにくく、二次虫歯を予防しやすいのです。
    審美性だけが目立ちがちなセラミックですが、実は詰め物や被せ物の機能性にも優れているのです。

    4. 食事の摂り方

    人によっては間食が多く、高い頻度で何かしら飲食をしてしまう人がいます。
    こういう食事の摂り方をする人は、いくら歯を丁寧に磨いても虫歯になりやすいです。
    お口の中では歯のカルシウムが溶け出す脱灰と、それが元に戻る再石灰化が繰り返されています。

    虫歯を防ぐには再石灰化が重要なのですが、食事の頻度が高いと脱灰ばかりが起こってしまいます。
    そうなると再石灰化が行われるタイミングが失われてしまい、虫歯になるリスクが高まります。
    長い時間食事しても同じことが起こるため、いわゆるダラダラ食いをしてしまう人にも同様のことが言えます。

    5. 生活習慣

    虫歯は虫歯菌という細菌に感染することで起こります。
    このため、細菌に感染しにくい人は虫歯になりにくいですし、歯周病においても同じことが言えます。
    さて、細菌に感染しにくい人としやすい人の差は、身体の免疫力の強さがポイントです。
    免疫力が高ければ細菌に感染しにくいですし、逆に低ければ細菌に感染しやすくなるのです。

    ここで問題になってくるのが生活習慣です。
    疲労やストレスが蓄積される生活を送ると免疫力が低下するため、細菌に感染しやすくなります。
    そして細菌に感染しやすくなるということは、虫歯になりやすいことを意味するのです。
    つまり、免疫力を低下させてしまう生活習慣の人は虫歯になりやすいのです。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、虫歯になりやすい人となりにくい人についてまとめます。

    1. 唾液の質 :サラサラで量が多い人は虫歯になりにくく、ネバついて量が少ない人は虫歯になりやすい
    2. 歯磨き :精度の高い歯磨きをしている人は虫歯になりにくく、適当に磨く人は虫歯になりやすい
    3. 詰め物や被せ物 :銀歯の人は二次虫歯になりやすく、セラミックの人は二次虫歯になりにくい
    4. 食事の摂り方 :ダラダラ食いをする人は、歯の再石灰化が起こりにくくなるので虫歯になりやすい
    5. 生活習慣 :疲労やストレスを溜めて免疫力が低下している人は虫歯になりやすい

    これら5つのことから、虫歯になりやすい人となりにくい人が分かります。
    唾液の質は例外として、それ以外の原因については誰にでも改善可能です。
    また、虫歯になりやすい人は予防歯科や定期検診を受けるのもおすすめです。
    どれも重要なポイントですが予防の基本は毎日の歯磨きなので、
    精度の高い歯磨きと定期検診を受けていれば、唾液の質関係なく虫歯を予防しやすくなるでしょう。

  • 下の親知らずが痛いのですが、どう対処すればいいです 2017.05.20

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「下の親知らずが痛む時の対処方法」です。
    親知らずの痛みは虫歯や歯周病に負けず劣らずつらいものですね。
    ちなみに、正確にいえば親知らずは上にも下にも生えてくるのですが、痛くてつらいのは下の親知らずです。

    上の親知らずは人によっては痛みすら感じないこともあるのですが、
    下の親知らずの場合は生えてくる角度などによって歯肉が傷つき、その影響で強い痛みを感じます。
    ここでは、そんな下の親知らずが痛む時の対処方法について説明していきます。

    1. 応急処置

    下の親知らずが痛む時には歯科医院に行く…初めてに言っておくとこれが鉄則です。
    応急処置はあくまで応急処置、一時的に痛みを治める以上の効果はありません。
    とは言え、夜中に痛んだ時など歯科医院に行きたくても行けないタイミングもあるでしょうから、
    そんな緊急時に一時的に痛みを治める方法として参考にしてください。

    さて、下の親知らずが痛む時の応急処置の方法は主に2つです。
    1つは冷やすことであり、細菌の繁殖も考えてぬるめのお湯でうがいもしておくといいでしょう。
    もう1つは痛み止めを飲むことで、これは歯科医院で処方されたものではなく市販のものでも構いません。
    即効性はないものの、薬が効いてこれば下の親知らずの痛みは確実に引いていきます。

    2. 歯科医院と抜歯

    下の親知らずが痛むなら歯科医院に行くべきということは、実際には誰もが分かっています。
    それでも行かない人が多いのは、歯科医院に行くことで抜歯を提案される可能性を恐れているからです。
    さて、実際に下の親知らずが痛む時に抜歯するかどうかですが、これは一概に抜歯するとは言えません。
    下の親知らずを抜歯する場合は抜歯が必要なケースであり、例えば生え方の向きが不自然な場合です。

    そうではなく真っすぐ生えている場合は抜歯しないこともありますし、
    現状のままで問題なくプラークの除去が可能と見られれば、やはり抜歯の必要性はなしと判断されます。
    とは言え、今回のテーマどおり下の親知らずが痛むのであれば、
    痛みや腫れが確認できることで抜歯をすすめる可能性が高いでしょう。

    3. 歯科医院に行く前にしてはいけないこと

    これは医学的にというよりは、歯科医院に行く恐怖心が増してしまう要素についてのお話です。
    それは、親知らずの抜歯についてインターネットや雑誌などで調べないことです。
    例えばインターネットの場合、親知らずの抜歯について細かく説明している歯科医院もあるでしょうし、
    中には実際の画像を使って説明する歯科医院もあるかもしれません。

    抜歯が気になる気持ちは分かりますが、こうした知識は余計な恐怖心を抱く要因になるのです。
    「歯肉の切開」と聞くだけでいい気分はしないでしょうし、知識を仕入れることに何のメリットもありません。
    また、歯科医としてコメントするなら人間のお口の中の状態は人それぞれ全く異なっており、
    インターネットによる情報はあくまで一例でしかないのです。

    4. 抜歯による痛みの処置

    下の親知らずの抜歯は誰もが嫌がりますが、痛みでいうなら痛むのはむしろ抜歯後です。
    抜歯自体は麻酔を使用するため、実際にはほとんど痛みはないのです。
    このため、抜歯に関しては「痛み」よりも「恐怖」の方が強い人がほとんどです。
    一方、抜歯後は麻酔も切れるため、一定時間経過するとどうしても痛みを感じてしまうのです。

    さて、そんな抜歯による痛みへの処置ですが、まず歯科医院で痛み止めが処方されます。
    ただし痛み止めには即効性がないため、痛んでからではなく麻酔が効いているうちに飲んでおきましょう。
    また、アルコールや喫煙は抜歯した際の傷口に刺激を与えてしまうので厳禁です。
    さらに治療後24時間以内に限定すれば、冷やすことでも痛みを減らせます。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、下の親知らずが痛む時の対処方法についてまとめます。

    1. 応急処置 :痛み止めを飲む、冷やすなど。あくまで応急処置のため、治療としての効果は全くない
    2. 歯科医院と抜歯 :親知らずの状態次第では必ずしも抜歯するとは限らない
    3. 歯科医院に行く前にしてはいけないこと :ヘタに抜歯の知識を仕入れると逆に恐怖心が増してしまう
    4. 抜歯による痛みの対処 :麻酔が効いているうちに痛み止めを飲んでおく。飲酒や喫煙は厳禁

    これら4つのことから、下の親知らずが痛む時の対処方法が分かります。
    下の親知らずが痛んだ時には、後のことを考えて必ず歯科医院に行ってください。
    抜歯を考えると歯科医院に行くことに抵抗があるかもしれませんが、抜歯自体にそこまでの痛みはありません。

    痛むのはむしろ抜歯後になりますが、それにおいても痛み止めの処方などの対処をしっかりと行います。
    下の親知らずの痛みでずっと悩まされることを考えれば、実際には歯科医院に行った方が遥かに楽なのです。
    最も、行きたくても行けないタイミングで痛んだ時には、ここで紹介した応急処置を参考にしてください。

  • 歯磨きする時には歯間ブラシを使った方がいいですか? 2017.05.10

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「歯磨きする時には歯間ブラシを使うべきか」です。
    歯磨きは歯ブラシだけという人がほとんどですが、多くの歯科医はそうではありません。

    実際に歯科医院で歯科医と会話すると分かると思いますが、
    歯磨きの時には歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシを使う歯科医がほとんどです。
    そこまで多くの歯科医が使用している以上、デンタルフロスや歯間ブラシは使うべきなのでしょうか?

    ここでは歯間ブラシをテーマにして、歯磨きの時に歯間ブラシを使う必要性について考えていきます。
    デンタルフロスとの違いについても説明していくので、
    既にデンタルフロスを使っているという人も一つの知識としてぜひ知っておいてください。

    1. 歯間ブラシの役割

    歯間ブラシと使うといっても、あくまで歯磨きのメインは歯ブラシによるブラッシングです。
    歯間ブラシはそんなブラッシングで落とせない汚れを除去するためのものです。
    具体的には歯と歯肉の間であり、ここに溜まったプラークはブラッシングでは除去しにくいのです。

    その点歯間ブラシならその箇所の汚れを綺麗に除去できるため、ブラッシングによる磨き残しを減らせます。
    ちなみに歯と歯肉の間の汚れは歯周病を招きやすく、
    それを綺麗にできるところから歯間ブラシは歯周病予防に効果的とされています。
    >

    2. プラークの除去率

    歯磨きの際、歯ブラシしか使用しない場合のプラークの除去率はおよそ6割とされており、
    どんなに丁寧に磨いてもプラークの4割が依然残っているのです。
    これは、歯ブラシではどうしても行き届かない箇所があり、そこにあるプラークが残ってしまうのが原因です。

    一方、歯間ブラシを使用すればプラークの除去率が2割以上高まるため、
    歯ブラシと合わせると歯磨きによって8割以上のプラークを除去できるのです。
    この点から分かるとおり、歯間ブラシを使った方が虫歯や歯周病を予防しやすくなるのです。

    3. 歯間ブラシのサイズ

    市販されている歯間ブラシを見るとすぐに分かりますが、歯間ブラシにはサイズが存在します。
    基本的にはSSS、SS、S、M、Lの5種類ですが、メーカーによってはそれ以上種類が存在するものもあります。
    さて、この中でそれを選ぶかですが、正直おすすめのサイズをここで断言することはできません。

    人によって合うサイズは異なりますし、歯間部の大きさというのは自分でも判断しづらいからです。
    このため、まずは小さなサイズから試してみるのが基本です。
    そうすれば、サイズが大きすぎて歯間ブラシを無理やり押し込んでしまうような事態を回避できるからです。

    4. デンタルフロスとの違い

    歯間ブラシにおいて誰もが最も気になるのが、デンタルフロスとの違いです。
    歯磨きの効果を高めるという点では同じですが、磨く箇所や効果はそれぞれ全く違います。
    上記でも説明しましたが、歯間ブラシは歯と歯肉の隙間を磨くためのものであり、歯周病予防に最適です。

    一方デンタルフロスは歯と歯の間の隙間を磨くためのものであり、虫歯予防に最適とされています。
    これは、歯と歯の間の隙間が最も虫歯の発生しやすい箇所であるからです。
    プラークの除去率を比較すると、数値的には歯間ブラシの方が若干プラークの除去率は高くなります。

    5. デンタルフロスよりも歯間ブラシがおすすめのケース

    デンタルフロスと歯間ブラシ、どちらを使用するか悩む人もいると思います。
    もちろん両方使用するという方法もありますが、明らかに歯間ブラシの方がおすすめのケースを説明します。
    まず、歯周病などによって歯肉が下がり、歯間部が広くなっている人です。

    歯間部が広くなればそこに細菌が溜まりやすくなるため、それを除去する意味で歯間ブラシが効果的です。
    次に、治療によってブリッジを使用している人です。
    これは、ブリッジによって繋がった部分にはデンタルフロスが通らないからです。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、歯磨きする時には歯間ブラシを使うべきかについてまとめます。

    1. 歯間ブラシの役割 :歯ブラシで綺麗にできない歯と歯肉の間を磨く。歯周病予防に最適とされている
    2. プラークの除去率 :プラークの除去率が2割以上高まるため、歯ブラシだけの人は使用すると良い
    3. 歯間ブラシのサイズ :個人差があるのでおすすめは言えないが、最初は小さなサイズから試すと良い
    4. デンタルフロスとの違い :デンタルフロスは歯と歯の間の隙間を磨き、虫歯予防に最適とされている
    5. デンタルフロスよりも歯間ブラシがおすすめのケース :ブリッジを使用している人や歯間部が広い人

    これら5つのことから、歯磨きする時には歯間ブラシを使うべきかが分かります。
    プラークの除去率から分かるとおり、歯ブラシだけの歯磨きではお口の中を完全に綺麗にはできません。
    その意味でも、歯間ブラシは使った方が良いでしょう。
    ちなみに使用する頻度は1日1回、時間を掛けて歯磨きできるタイミングで使用してください。

  • 入れ歯についてですが、保険の入れ歯と自費の入れ歯は 2017.05.01

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「保険と入れ歯と自費の入れ歯の違い」です。
    入れ歯には、保険適用されるものと自費で支払うものの2つのタイプがあります。

    費用を考えるなら言うまでもなく保険適用の入れ歯がお得ですが、
    自費の入れ歯には保険適用の入れ歯にはない特徴があるのです。
    そこで、ここでは保険適用の入れ歯と自費の入れ歯、これらの違いについて説明していきます。

    1. 費用の違い

    冒頭でも触れたことですが、患者さんにとってはこれが最も大きな違いに感じるでしょう。
    保険適用の入れ歯は保険が適用されることで費用は安く、
    自費の入れ歯は保険が適用されないことで高額になります。

    ただし入れ歯の質においては高額な分、自費の入れ歯の方が全てにおいて優れています。
    自費の入れ歯は言わばオーダーメイド、患者さんひとりひとりのお口の状態に合わせて丁寧につくられており、
    その人にピッタリと合った入れ歯に仕上がります。

    2. 人工の歯の違い

    保険適用の入れ歯の場合、人工の歯で使用できる色や形態には限りがあります。
    患者さんによって他の歯の状態や入れ歯を使用する箇所は異なりますが、
    人工の歯の色や形態が限られてくることで、他の歯に比べてどうしても不自然に見えてしまうこともあります。

    一方自費の入れ歯では使用できる色や形態の種類が豊富なため、
    見栄えとしては保険適用の入れ歯よりも明らかに自然で美しく、天然の歯と比べても遜色ないほどです。
    人工の歯においてはこのような違いがあり、それは見た目に関わってくる問題でもあるのです。

    3. 入れ歯の固定方法の違い

    入れ歯には入れ歯を固定する維持装置がありますが、保険適用の入れ歯の維持装置は若干不自由です。
    他の歯を取り囲む形で装着することで慣れないうちは違和感がありますし、
    維持装置が見えてしまうことで周囲の人に自分が入れ歯であることが知られてしまうのです。

    一方自費の入れ歯の場合ですが、自費の入れ歯の場合は固定の方法自体が豊富であり、
    違和感の少ないものになっています。また、中には維持装置が外から見えないものもあり、
    会話程度では周囲の人に入れ歯だと気付かれることがないのです。

    4. 歯肉の違い

    入れ歯の歯肉についてですが、保険適用の入れ歯でも歯肉は汚れが付着しにくくなっており、
    歯の部分や固定装置に比べると自費の入れ歯と比べても使い勝手は悪くありません。
    ただし、歯肉の形態の種類が少ないのが欠点です。

    一方自費の入れ歯の歯肉の場合、選べる歯肉の形態が豊富になっています。
    あくまで見た目の問題ですが、入れ歯をする人の大半は入れ歯と気付かれない自然な見た目を望みます。
    このため、歯肉においても選べる形態が豊富というのは、患者さんにとって大きな魅力になるのです。

    5. 床の違い

    保険適用の入れ歯の床は材質上割れやすいため、それを防ぐ意味で全体的に分厚い仕上がりになっています。
    この分厚さは割れ防止としては効果的なものの、食事においては不自由さを感じる要因になります。
    なぜなら分厚いことで熱を感じにくく、その結果熱いものを平気で口にして火傷するケースがあるからです。

    一方自費の入れ歯は選べる床も豊富ですし、材質として薄い金属を選択することができます。
    薄い上に金属という点で熱を感じやすいため、保険適用の入れ歯のように火傷をする心配がありません。
    とは言え入れ歯は入れ歯ですから、食生活自体は天然の歯と同じようにはいきません。

    6. 製作期間の違い

    保険適用の入れ歯と自費の入れ歯の製作期間を比較すると、早く完成するのは保険適用の入れ歯です。
    そもそも保険適用となる以上は素材も最低限のものになっていますし、
    患者さんひとりひとりに合わせるほど時間を掛けての製作ができないからです。

    一方自費の入れ歯の製作期間は長く、それはそれだけ手間を掛けて丁寧に作っているからです。
    製作する上での工程数には倍近くの差がありますし、
    高い精度や装着した時の違和感のなさなど、これらを追求して時間を掛けて作られます。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、保険の入れ歯と自費の入れ歯の違いについてまとめます。

    1. 費用の違い :保険適用の入れ歯は費用が安いが、自費の入れ歯はオーダーメイドなので高額になる
    2. 人工の歯の違い :保険適応の歯は色や形態の種類が少なく、自費の入れ歯はそれらが豊富
    3. 入れ歯の固定方法の違い :保険適用の入れ歯は違和感を招くが、自費の入れ歯は違和感が少ない
    4. 歯肉の違い :保険適用の入れ歯は選べる形態が少ないが、自費の入れ歯はそれが豊富
    5. 床の違い :保険適用の入れ歯は熱を感じにくいが、自費の入れ歯は熱を感じられる上に頑丈
    6. 製作期間の違い :手間を掛けて製作される分、製作期間は自費の入れ歯の方が長い

    これら6つのことから、保険の入れ歯と自費の入れ歯の違いが分かります。
    これらの特徴から分かるとおり、入れ歯の質で考えれば自費の入れ歯が全てにおいて優れています。
    だったら自費の入れ歯の方がいいと思うかもしれませんが、2つの入れ歯には費用の違いもあるのです。
    少しでも安くすませるか質にこだわるか?…どちらを優先するかでおすすめの入れ歯が変わります。

  • 歯磨きのとき、歯磨き粉を使うのは本当に良いことなの 2017.04.20

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「歯磨き粉を使うのは本当に良いことなのか」です。
    ほとんどの人は歯磨きの時に歯磨き粉を使用しますし、それは既に当たり前のことにもなっています。
    しかし、中には歯磨きを使用しない人もいますし、それも使用しない人の多くが歯科医という事実があります。

    そうなると、みなさんは「歯磨き粉を使うのは本当に良いことなのか?」と思ってしまうでしょう。
    何しろ歯のプロフェッショナルが歯磨き粉を使用していないわけですから、
    実は使用しない方がいいのではないかと疑ってしまうのは当然です。
    そこで、ここでは歯磨きを使うのは良いことなのかについてお話していきます。

    1. 歯磨きを使用しない人の意見

    歯磨き粉を使用しない人は、以下のいずれかを理由に使用しないという人がほとんどです。

    理由1. 歯磨き粉を使用しなくても充分綺麗にできる
    理由2. 歯磨き粉には研磨剤が含まれているから

    ここで、それぞれの理由について考えみましょう。
    まず「理由1」ですが、歯磨きの目的はプラークや食べカスの除去であり、
    確かにこれらは歯磨き粉を使用しなくても除去可能です。
    「使用してもしなくても除去できるなら、使用しない方が経済的にもおすすめです」という考えです。

    次に「理由2」ですが、確かにほとんどの歯磨き粉には研磨剤が含まれています。
    研磨剤とは歯を研磨する、つまり削るという手段で歯の表面を綺麗にする効果を持っています。
    「この研磨剤によって歯が削られてしまう…だから歯磨きは使用しない」という考えです。
    さて、これらの考えについてはいささか問題点があるので、今度はそれについてお話していきます。

    2. 「歯磨き粉を使用しなくても充分綺麗にできる」の問題点

    ただお口の中を綺麗にするだけが目的なら、確かに歯磨きを使用しなくてもそれは可能です。
    歯磨き粉を使用することでお口の中が綺麗になった気分にもなりますし、
    そういった錯覚を防げる点でも、歯磨き粉をしない方が結果的にお口を綺麗にできる人もいるかもしれません。

    しかし、歯磨き粉の使用にはそれ以外の効果もあります。
    例えば「フッ素によってお口の中を虫歯になりにくい環境にする」、「口臭を防ぐためのエチケット」などです。
    歯磨き粉を使用しなければ、これらの効果は全く得られないことになるのです。

    3. 「歯磨き粉には研磨剤が含まれているから」の問題点

    確かに研磨剤は含まれていますが、工業用の研磨剤のような効果はありません。
    歯磨き粉用の研磨剤は、歯はもちろん歯肉にも影響のない範囲の研磨性になっています。
    さて、歯磨き粉を使用せずに歯磨きすれば、従来以上に歯を磨かなければなりません。

    その時長時間ゴシゴシと歯を磨くことで、むしろその方が歯を傷つけてしまう可能性があるのです。
    時間を掛けずに的確にプラークを除去できればいいですが、
    それができないなら歯磨き粉を使用しない方が逆に歯を傷つけることになるのです。

    4. 最も大切なのは「磨き方」

    そもそも、お口の中を綺麗にするためのポイントとして重要なのは歯磨きの使用の有無ではありません。
    何より大切なのは歯磨き粉を使用するかどうかではなく、「歯の磨き方」にあるのです。
    いくら歯磨きを使用しても、スッとした感覚だけに満足して適当に磨いてしまえば何の意味もありません。

    一方、研磨剤だけに警戒して歯磨き粉を使用せず、力まかせに磨いてしまうのも明らかにマイナス効果です。
    このため、まずは正しい歯磨きの方法を覚えて確実にプラークを除去できる技術、
    言わば歯磨きの精度を高めることを考えてください。

    自分の歯磨きの精度に自信が持てて、フッ素の効果に頼らなくていいのであれば歯磨き粉は不要ですし、
    やはりエチケットやフッ素効果も必要というのであれば歯磨き粉をすればいいのです。
    つまり、歯磨き粉の使用の有無は自分の歯磨きの精度を高めた時点で考えるようにしましょう。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、歯磨き粉を使うのは本当に良いことなのかについてまとめます。

    1. 歯磨きを使用しない人の意見 :使用しなくても綺麗にできる、研磨剤が悪影響などの理由で使用しない
    2. 「歯磨き粉を使用しなくても充分綺麗にできる」の問題点 :フッ素効果や口臭予防効果は得られない
    3. 「歯磨き粉には研磨剤が含まれているから」の問題点 :長時間磨く方が歯に悪影響を及ぼす
    4. 最も大切なのは「磨き方」 :お口の健康を考える上で最も重要なのは「歯の磨き方」

    これら4つのことから、歯磨き粉を使うのは本当に良いことなのかが分かります。
    このテーマにおける正解はなく、また不正解もありません。
    漠然的な結論になってしまいますが、「使うのも使わないのも間違いではない」というのが答えです。
    ただし、この結論においては2つのことが言えます。

    1つは、研磨剤を気にしているのであればそこまでシビアに気にしなくてもいいということです。
    もう1つは、正しい歯磨きの仕方を知らなければどちらにしてもマイナス効果にしかならないということです。
    このため、まずは正しい歯磨きの仕方を覚えて歯磨きの精度を高めてください。
    その上で、歯磨き粉を使用するかしないかを自分なりに考えればいいのです。

  • 歯周病と虫歯の予防方法は違うのでしょうか? 2017.04.10

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「歯周病と虫歯の予防方法の違い」です。
    歯周病と虫歯は全く異なった病気ですし、それは敢えて説明するまでもないでしょう。

    では、歯周病と虫歯が別物である以上、予防方法においてはどうなのでしょうか。
    全く異なった病気であるからには予防方法も異なるというのが当然の発想ですし、
    ここでは歯周病と虫歯の予防方法は違うのかについて説明していきます。

    1. 歯周病も虫歯も予防方法はほぼ同じ

    歯周病も虫歯も、プラーク内の細菌によって引き起こされます。
    症状を引き起こす細菌の種類は異なるものの、どちらの細菌もプラーク内に潜んでいる点では同じです。
    このため、歯周病も虫歯も予防方法はほぼ同じですし、その基本は毎日の歯磨きになります。

    ちなみに歯周病は歯肉の病気なので、予防の上では特に「歯と歯肉の間」を綺麗にしなければなりません。
    一方虫歯は歯の病気なので、予防の上では特に「歯と歯の間」を綺麗にしなければなりません。
    このため予防方法は同じでも、予防のポイントとなる箇所には違いがあるのです。

    2. デンタルフロスと歯間ブラシの違い

    「歯磨きの時にはデンタルフロスや歯間ブラシを使った方が良い」…そう聞いたことがある人も多いでしょう。
    これは確かに事実であり、デンタルフロスや歯間ブラシを使用することでプラークの除去率は2割高まります。
    では、デンタルフロスと歯間ブラシの違いは何だと思いますか?

    実は、デンタルフロスは虫歯予防向けのものであり、歯間ブラシは歯周病予防向けのものなのです。
    デンタルフロスは「歯と歯の間」という虫歯を引き起こしやすい箇所を綺麗にするためのものであり、
    歯間ブラシは「歯と歯肉の間」という、歯周病を引き起こしやすい箇所を綺麗にするためのものだからです。

    3. 同じ予防方法なのになぜ一方だけが起こるのか

    歯周病と虫歯は同時に引き起こされるとは限らず、どちらか一方だけ起こることもあります。
    では、同じ予防方法でありながらなぜ一方だけ起こるのか?…そういった質問を受けることがあります。
    これについてお答えすると、「それぞれの症状を引き起こす細菌の種類が異なるから」です。
    歯周病菌を除去できても虫歯菌を除去できていなければ歯周病だけ起こりますし、その逆だってあり得ます。

    例えるなら、「インフルエンザにはならなかったけど風邪をひいた」というのと同じです。
    どちらも手洗いうがいが予防の基本であるものの、原因となる菌は全く異なります。
    このため、インフルエンザと風邪のどちらか一方だけ起こることは普通にあり得ますし、
    むしろ同時に起こる方が稀なケースでしょう。

    4. 歯周病と虫歯ではどちらが厄介か

    歯周病と虫歯はよく比較対象になりますが、厄介さで言うならどちらも厄介で深刻な病気です。
    最も、歯周病は虫歯のように痛まない分、虫歯の方が嫌だと人の方が多いかもしれません。
    確かに虫歯の痛みはつらいですから、その点だけで考えるなら虫歯は厄介な病気です。

    しかし、歯周病は痛みがないことで気付きにくいため、虫歯よりも重症化しやすい傾向があるのです。
    実際に歯周病は日本人が歯を失う要因のトップになっていますし、歯周病と虫歯はどちらも厄介で深刻です。
    このため、どちらの予防も大切ですしもし起こった際にはいち早く治療しなければなりません。

    5. 予防に欠かせない定期検診

    歯周病も虫歯も予防に欠かせないのが定期検診です。
    逆に言えば、歯科医院で定期検診を受ければ歯周病と虫歯の両方を予防できます。
    お口のクリーニングではプラークだけでなく歯石も除去できますし、
    正しい歯磨きの方法を教わることで毎日の歯磨きの精度を高めることができるのです。

    また、定期検診ではお口の中の状況のチェックも行います。
    このため、仮に歯周病や虫歯になっても初期段階で発見できるのです。
    初期段階で発見できれば治療の簡単ですし、歯を失うような危険な事態に陥ることもありません。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、歯周病と虫歯の予防方法の違いについてまとめます。

    1. 歯周病も虫歯も予防方法はほぼ同じ :予防方法はどちらもほぼ同じ。プラークの除去が基本になる
    2. デンタルフロスと歯間ブラシの違い :デンタルフロスは虫歯予防向け、歯間ブラシは歯周病予防向け
    3. 同じ予防方法なのになぜ一方だけ起こるのか :要因となる細菌の種類が異なるため
    4. 歯周病と虫歯はどちらが厄介か :どちらも同じくらい厄介。虫歯は痛みがつらく、歯周病は歯を失う
    5. 予防に欠かせない定期検診 :歯周病も虫歯も予防するためには歯科医院の定期検診が欠かせない

    これら5つのことから、歯周病と虫歯の予防方法の違いが分かります。
    「しっかりとした歯磨きでプラークを除去して歯科医院で定期検診を受ける」、
    これが歯周病や虫歯の予防の基本ですし、予防方法に大きな違いはありません。
    これを徹底すればそれだけで歯周病や虫歯は高い確率で予防できます。

  • 子供に虫歯を感染させない方法について詳しく教えてく 2017.04.01

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「子供に虫歯を感染させない方法について」です。
    小さな子供のいる親御さんにとっては、自分の歯よりも子供の歯の健康の方が気になりますよね。
    子供は甘いものやお菓子が大好きですし、歯磨き自体もそれほど上手にはできません。

    言わば虫歯になる要因を大人以上に多く秘めているわけで、
    子供が虫歯にならないよう注意してあげなければなりません。
    今回はそういった環境にある親御さんに向けてアドバイスをします。
    子供が虫歯にならないためにできること、つまり小さな子供に向けた虫歯の予防方法を教えます。

    1. 家族全員が予防を徹底する

    虫歯は虫歯菌に感染することで起こり、この虫歯菌は唾液を介して人から人にうつります。
    虫歯が直接うつるわけではないですが、虫歯菌が人から人へうつってしまうのは事実です。
    つまり、子供のお口いくら綺麗でも、親が虫歯菌を持っていればその菌が子供にうつってしまうのです。

    ちなみにうつる手段は唾液を介すことで、食器の共用や歯ブラシの接触、口うつしの食事などが考えられます。
    こうした行為で子供に虫歯菌がうつってしまわないよう、
    家族全員のお口が綺麗な状態であるよう、みんなで虫歯予防を徹底する必要があるのです。

    2. よく噛んで食べることを教える

    「食事する時はよく噛んで食べましょう」…子供の頃、誰もが一度はそう言われた経験があると思います。
    教える側としては喉に食べ物がつまる事故を防止する目的で言っているのでしょうが、
    よく噛んで食べることは実は虫歯の予防にも繋がるのです。

    と言うのも、よく噛むことは唾液の分泌を促し、唾液は細菌を洗浄する役割を持っているからです。
    つまり、噛めば噛むほどたくさんの唾液が出るようになり、それによってお口の中の細菌を除去できるのです。
    その意味では、噛む必要のないやわらないものばかり食べてしまうのも禁物です。

    3. 歯科医院に通って予防する

    歯科医院に行くのは治療する時だけという人もいますが、予防のために行くこともできます。
    実際、診療科目で「予防歯科」を設けている歯科医院もありますし、虫歯予防するための通院も可能です。
    最も、子供の場合は小児歯科を利用するといいでしょう。

    小児歯科の予防治療では、一般的にフッ素塗布やシーラントを行います。
    フッ素は子供の歯を硬く丈夫にする効果があり、虫歯になりにくい歯を作ります。
    シーラントは、歯にシールを貼ることで歯磨きしにくい歯の溝をなくして虫歯を予防します。

    4. ダラダラ食べる習慣をなくす

    お口の中では「脱灰」と「再石灰化」が繰り返されています。
    脱灰は歯からカルシウムが溶けることで、これが歯を溶かして虫歯を招きます。
    しかし、再石灰化によってカルシウムが再びに歯に戻るため、
    これらがバランスよく繰り返すことで虫歯を防ぎます。

    ここで問題なのが、ダラダラと食べる習慣になってしまうことです。
    食べることで脱灰が起こりますが、それがダラダラになってしまうと再石灰化が行われなるため、
    脱灰だけで起こることになって虫歯になってしまうのです。このためしっかりと時間を決めて食べ、
    脱灰の後にはきちんと再石灰化が行われる食生活を身につけさせてあげてください。

    5. 歯磨きの仕上げをする

    小さな子供は上手に歯磨きできないので、子供に任せっきりの歯磨きでは虫歯予防として不充分です。
    このため、歯磨きの後は親が毎回仕上げをしてあげることが大切です。
    ちなみに、仕上げをしてあげることは子供の歯磨きの技術不足を補う以外の効果もあります。

    それは、子供が歯磨きの大切さを学んでくれることです。
    親が毎回仕上げをしてあげれば、それをされる子供は歯磨きが大切なものなのだと理解します。
    そして歯磨きは大切なものだと理解することで、丁寧に磨く意識が身につくのです。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、子供に虫歯を感染させない方法についてまとめます。

    1. 家族全員が予防を徹底する :虫歯菌は人にうつるため、子供だけでなく家族全員が予防する
    2. よく噛んで食べることを教える :よく噛めばたくさん唾液が出て細菌を洗浄してくれる
    3. 歯科医院に通って予防する :治療のためでは予防のために通う。フッ素塗布やシーラントで予防する
    4. ダラダラ食べる習慣をなくす :歯の再石灰化を促すために、時間を決めて食べる習慣を身につけさせる
    5. 歯磨きの仕上げをする :子供の未熟な歯磨きの技術が補われ、子供も歯磨きの大切さを学べる

    これら5つのことから、子供に虫歯を感染させない方法について分かります。
    子供は虫歯の要因をたくさん秘めた生活をしているため、親御さんが気を付けてあげなければなりません。
    基本は家族全員が虫歯予防をする、予防治療を受けるなど、予防への意識を強く持つことが大切です。

    また、その意識を子供に伝えるために毎回仕上げをして歯磨きの大切さを教えてあげましょう。
    そうやって子供の虫歯予防を意識してあげれば、子供が大きくなった時もその気持ちは忘れません。
    つまり、子供の虫歯予防はその子供の将来の虫歯予防にも繋がります。

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