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矯正治療では抜歯が必要ですか?|大田区大森の歯医者さん|よこすか歯科医院

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11月, 2018年

  • 矯正治療では抜歯が必要ですか? 2018.11.22

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「矯正治療と抜歯」です。
    歯科治療の処置として、誰もが最も嫌がるのは抜歯です。

    虫歯や歯周病が重症化すると抜歯が必要になりますし、親知らずの抜歯をすすめることもあります。そして、矯正治療においても抜歯が必要になることがありますが、矯正治療の場合は非抜歯で行うことは不可能なのでしょうか。

    矯正治療における抜歯の目的

    そもそもなぜ矯正治療で抜歯を行うのか?…その目的は歯を並べるためのスペース確保です。歯並びが悪いというのは、歯が綺麗に並ぼうにも並べない状態であり、例えるなら4人掛けのソファに5人が無理やり座っている状態です。

    4人掛けということは、そのソファに座れるスペースは4人分しかありません。そこに5人座っていると当然綺麗に並んで座ることができず、そのため凸凹に乱れて座っているのです。そして、この状態を改善するには1人ソファを降りてもらって4人になることです。

    なぜなら、4人掛けのソファなら4人になれば全員が綺麗に並んで座れるわけですからね。矯正治療における抜歯はこれと同じ意味があり、綺麗に歯が並べるだけのスペースを確保するため、抜歯してそのスペースを作るのです。

    非抜歯で矯正治療できる可能性

    結論から言うと、非抜歯で矯正治療できる可能性はあります。と言うのも、抜歯の目的は歯を並べるためのスペース確保ですから、抜歯をせずにスペースが確保できるのであれば、その場合抜歯は必要ありません。

    例えば、抜歯ではなく歯を削ってスペースを確保する方法もあります。例えば前歯の6本を矯正治療する場合、6本の歯を1ミリずつ削ることで6ミリのスペースが確保できます。これだけのスペースで矯正治療が充分なケースであれば、抜歯は必要ないのです。

    つまり非抜歯で矯正治療ができるかどうかは、現在の歯並びの状態次第です。凸凹が大きければ歯を削るだけのスペースでは不充分のため、やはり抜歯が必要になるでしょう。その一方で、凸凹が小さければわずかなスペース確保で矯正治療が可能なため、非抜歯で行えます。

    無理に非抜歯で矯正治療するとどうなるか

    抜歯が必要な状態であるにもかかわらず無理に非抜歯で矯正治療した場合、次のような問題が起こります。

    後戻りしやすい

    歯は動かすと元の位置に戻ろうとするため、矯正治療が終わると後戻りが起こります。このため、矯正治療後は保定装置を装着して後戻りに対処します。そして、無理に非抜歯で矯正治療を行うとこの後戻りがより起こりやすくなります。

    口元の見た目に影響する

    歯槽骨の幅が小さく歯が大きい場合は抜歯が必要ですが、この状態で非抜歯のまま矯正治療を行うと、歯が並びきらないため外側に出てしまいます。そうなると口元がグッと前に出てしまうため、口元の見た目が悪くなってしまいます。

    小児矯正がすすめられる理由

    矯正治療は子供の時に行った方が良いと言われていますが、その理由の1つが「非抜歯で矯正治療を行える可能性の高さ」です。小児矯正では、時期的に全ての永久歯が生えそろっていないタイミングで行います。

    つまり乳歯と永久歯が混ざって生えている時期に行うのですが、この時期に矯正治療を開始することで永久歯が正常な位置に生えてくるように誘導できます。このため本格的な矯正治療を非抜歯で行う可能性が高く、それが小児矯正の大きなメリットでもあります。

    矯正治療を受ける時の歯科医院の選び方

    矯正治療を受ける時に重要なのが歯科医院選びです。矯正治療の症例は幅広く、中には難しい症例も存在します。このため、治療を受ける時には歯科医院選びにこだわる必要があるのです。歯科医院選びのポイントはいくつかありますが、ここでは「抜歯」を絡めた上でのポイントをお伝えします。

    100%非抜歯を公言する歯科医院は避ける

    「当院では絶対に非抜歯で矯正治療を行います」のように、100%非抜歯を公言する歯科医院はおすすめできません。確かに矯正治療は非抜歯前提で行うものの、状態によってはどうしても抜歯が必要です。しかし、100%非抜歯を公言する歯科医院だと、無理やり非抜歯で矯正治療を行ってしまう可能性があります。

    日本矯正歯科学会の専門医の資格に注目する

    矯正治療の歯科医の腕を判断する上で最も分かりやすいのは、その専門医が日本矯正歯科学会の専門医の資格を持っているかどうかです。日本矯正歯科学会の専門医なら矯正治療の実績、経験、知識、技術に長けているため、抜歯か非抜歯かの判断も信頼できるでしょう。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、矯正治療と抜歯についてまとめます。

    1. 矯正治療における抜歯の目的 :歯を綺麗に並べるためのスペース確保
    2. 非抜歯で矯正治療できる可能性 :歯並びの状態によっては非抜歯での矯正治療も可能
    3. 無理に非抜歯で矯正治療するとどうなるか :後戻りが起こりやすい、口元の見た目に影響する
    4. 小児矯正がすすめられる理由 :小児矯正は非抜歯で行える可能性が高い
    5. 矯正治療を受ける時の歯科医院の選び方 :100%非抜歯を公言する歯科医院は避けるなど

    これら5つのことから、矯正治療と抜歯についてまとめます。矯正治療における抜歯はスペース確保が目的であり、抜歯によって生まれてスペースを使って歯を綺麗に並べます。もちろん歯並びの状態によっては非抜歯で矯正治療を行える可能性もありますが、大人の矯正治療の場合は高い割合で抜歯が必要になるでしょう。

  • 二次虫歯とは何ですか?普通の虫歯とは違うのですか? 2018.11.15

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「二次虫歯について」です。
    フッ素配合の歯磨き粉の普及などにより、以前に比べて虫歯は減少傾向にあります。

    しかし二次虫歯は依然起こる割合が高く、特に大人の虫歯の場合はその多くが二次虫歯によるものです。さて、ここで何度も登場した「二次虫歯」…これが今回お話するテーマです。二次虫歯とは従来の虫歯と違うのでしょうか。違うとすればその違いは何なのでしょうか。

    二次虫歯とは

    「二次」という表現から連想できるとおり、二次虫歯は再び起こる虫歯…つまり虫歯の再発です。一度虫歯治療した歯が再度虫歯になることがあり、それが二次虫歯を意味します。二次虫歯は再発という点で二次と名付けられていますが、起こる症状や原因菌は従来の虫歯と同じです。

    本来虫歯治療した歯は詰め物、もしくは被せ物で処置されており、治療した歯に細菌が入り込まないようになっています。しかし何らかの理由で詰め物や被せ物に隙間が生じると、そこから細菌が入り込んで二次虫歯が起こります。

    二次虫歯は自覚しにくい

    二次虫歯で最も厄介なのは、虫歯であることを自覚しにくい点です。そして、虫歯を自覚しにくい理由として次のようなことが挙げられます。

    目で確認できない

    虫歯になると患部が変色しますし、歯に穴もあくため、自分の歯を鏡で見れば虫歯を自覚できます。しかし二次虫歯が起こった歯は詰め物や被せ物で処置されているため、目で見て虫歯を確認できないのです。

    痛みを感じない

    虫歯を自覚するきっかけとして最も多いのは歯の痛みです。しかし最初の虫歯で神経を失っている場合、その歯が二次虫歯になっても痛みは感じないのです。

    油断

    虫歯治療を終えるとその後は虫歯に注意しますが、その注意は大抵の場合が他の歯に向けられます。詰め物や被せ物で処置した歯が虫歯になるとは思わず、その油断が二次虫歯を招くことになります。

    二次虫歯は進行しやすい

    二次虫歯は最初の虫歯に比べて進行しやすい特徴があります。その理由としてまず挙げられるのが、上記でお伝えした「自覚しにくい問題」です。見た目や痛みで虫歯を自覚できないことで、自分が虫歯であることに気づけません。

    虫歯であると気づけなければ治療しようとも考えないため、歯科医院に行かずに毎日を過ごすことで、知らない間に虫歯がどんどん進行していくのです。また、最初の虫歯治療で神経を抜いた場合、神経の防御機能が失われるため進行が早くなります。

    二次虫歯は歯を失う要因になる

    二次虫歯と治療を繰り返せば、やがて歯が失われてしまいます。いくら治療したとしてもその度に歯を削っていれば、少しずつ歯がなくなっていくからです。その意味では、最初の虫歯の治療時にできるだけ歯を削らないことも大切です。

    もちろん、虫歯の進行によっては歯を削らなければ治療できないため、できるだけ虫歯の初期段階で歯科医院に行き、なおかつ削らない治療を行っている歯科医院に行くべきです。つまり、最初の虫歯治療のタイミングや歯科医院選びも二次虫歯で歯を失わないための大切なポイントです。

    二次虫歯を予防するには

    二次虫歯と言っても虫歯は虫歯ですから、その予防方法は虫歯の予防方法と同じです。デンタルフロスを使った精密で丁寧な歯磨き、食生活の見直しと改善が予防のポイントになるでしょう。ただし二次虫歯ならではの予防方法もあるため、その点についてお伝えします。

    予防方法の1つは、詰め物や被せ物をセラミックにすることです。セラミックは表面がツルツルでプラークが付着しにくいですし、さらに歯との接着もしっかりしています。このため、銀歯に比べて二次虫歯を予防しやすくなっています。

    もう1つの予防方法は、歯科医院で定期検診を受けることです。詰め物や被せ物の劣化や隙間の発生は自分では確認が難しく、二次虫歯の要因を作ってしまいます。その点、定期検診を受ければ歯科医が歯の状態をチェックするため、詰め物や被せ物の異常に気づけます。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、二次虫歯についてまとめます。

    1. 二次虫歯とは :虫歯の再発で、一度虫歯治療した歯が再度虫歯になってしまうこと
    2. 二次虫歯は自覚しにくい :詰め物や被せ物があるため目で確認できず、神経を失っていると痛みもない
    3. 二次虫歯は進行しやすい :神経を失っている場合、防御機能が働かないため虫歯が進行しやすい
    4. 二次虫歯は歯を失う要因になる :虫歯と治療を繰り返し、その都度歯を削っているとやがて歯を失う
    5. 二次虫歯を予防するには :詰め物や被せ物をセラミックにする、歯科医院で定期検診を受ける

    これら5つのことから、二次虫歯について分かります。詰め物や被せ物で処置した歯は一見安全に思えますが、詰め物や被せ物はあくまで人工物です。年数が経てば劣化しますし、劣化すれば本来の機能が失われます。

    そうすれば歯との接着も弱まってしまい、そこに隙間が生じることで二次虫歯の要因が生まれます。このため定期的に検診を受け、その時に詰め物や被せ物の状態を確認してもらいましょう。そして、劣化が見られた時には新品のものに交換しましょう。

  • 「甘いものを食べると虫歯になりやすい」と言いますが 2018.11.08

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「甘いものを食べると虫歯になりやすい理由」です。
    「甘いものを食べてばかりいると虫歯になる」…誰もが一度はそう教わった経験があると思います。

    しかし、そう教わったことがあってもその理由まで教わった方は少ないのではないでしょうか。確かに甘いものを食べると虫歯になりやすくなりますが、もちろんそれには理由があるため、ここで改めてその理由を知っておき、小さな子供がいる方は特にそのことを知っておきましょう。

    虫歯菌の働きとエネルギー

    私達は普段仕事をしていますが、仕事のはかどり方…つまり仕事量は常に一定というわけではありません。空腹時、疲労時は仕事量が落ちてしまい、解消するには食事や休息によるエネルギーの補給が必要です。逆に言えば、エネルギーが充分であれば多くの仕事量をこなすことができるわけです。

    そして、これは虫歯菌にも言えることです。虫歯菌にとっての仕事は酸を出すことで、虫歯菌の出す酸によって歯は溶かされて虫歯になります。このため虫歯菌がエネルギーで満たされ、働きが活発になることでより多くの酸を出すようになるのです。

    では虫歯菌にとってのエネルギーとは何か?…それが糖なのです。糖は甘いものに多く含まれていますから、甘いものを食べることは虫歯菌に糖を与えることになり、糖を得た虫歯菌は多くの酸を出し、そのため虫歯になりやすくなってしまうのです。

    「甘いもの」ではなく「糖」の認識が必要

    甘いものを食べると虫歯になりやすいと言われるのは、甘いものには糖が含まれるからです。では、甘いものでなければいくら摂取しても虫歯になりやすくはならないのでしょうか?…それは違います。甘いというのはあくまで味覚の問題ですから、例え甘くなくても糖が含まれているものはいくらでもあります。

    例えばミントのガムやアメ、これらは味覚としてはスッとしているため、中には口臭予防のために常用している方もいるでしょう。しかしこれらのガムやアメにも糖が含まれているものは多く、多量の摂取は虫歯になりやすくなります。

    ですから、「甘いものを食べると虫歯になりやすい」ではなく、「糖が含まれるものを食べると虫歯になりやすい」と認識した方が良いでしょう。フルーツのアメは甘いから虫歯になるけどミントのアメなら虫歯にならないというわけではないのです。

    虫歯になりにくい食事の仕方

    糖の摂取を控えれば、それだけで虫歯になりにくくなるとは言えません。食事に関して言えば、食事の仕方自体で虫歯になりやすくもなりにくくもなるからです。例えば、「よく噛まない」や「ダラダラ食い」は糖の摂取と関係なく虫歯になりやすくなります。

    噛まければ唾液の分泌量が低下しますし、唾液の分泌量が低下すれば細菌が流れにくくなります。またダラダラ食いは食事の時間が長くなり、歯の再石灰化が正常に行われず脱灰だけ進んでしまいます。虫歯を予防するには糖の摂取だけにこだわるのではなく、食生活そのものの見直しが必要です。

    もちろん、どれだけ模範的な食生活を送ってもケアが不充分だと虫歯になってしまいます。確かに糖は虫歯になるリスクを高めますが、あくまでそれは虫歯菌の働きを活発にさせるという意味であり、例え糖を摂取しなくてもプラークは付着しますし、虫歯になる可能性は常にあるのです。

    歯磨きの効果を高める方法

    虫歯予防のケアとして最も重要であり基本となるのが毎日の歯磨きです。そして、効果的な歯磨きをする上で大切なのは回数や頻度ではなく精度です。多くのプラークを除去する効率の良い歯磨きをしなければ、虫歯の予防は難しくなるのです。そこで、多くのプラークを除去する精密な歯磨きができる3つの方法をお伝えします。

    デンタルフロスを使う

    あくまで磨き方次第ですが、ブラッシングだけの歯磨きではプラークの除去率は約6割とされています。デンタルフロスを使うことでプラークの除去率が約8割まで高まります。

    ブラッシング指導を受ける

    定期検診や予防歯科では、治療メニューの1つに「ブラッシング指導」があります。この指導を受けることで自分の歯並びに合った効率の良い歯磨きの仕方が分かります。

    プラークチェッカーを使う

    プラークチェッカーを使えば磨き残したプラークを染色し、目に見える状態にできます。このため磨き残しを確実になくせますし、数日続けて使用すれば自分の歯磨きの弱点も分かります。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、甘いものを食べると虫歯になりやすい理由について分かります。

    1. 虫歯菌の働きとエネルギー :虫歯菌は糖を摂取することで働きが活発になる
    2. 「甘いもの」ではなく「糖」の認識が必要 :例え甘いものでなくても糖が含まれていると虫歯になりやすい
    3. 虫歯になりにくい食事の仕方 :「よく噛まない」、「ダラダラ食い」は虫歯になりやすくなる
    4. 歯磨きの効果を高める方法 :デンタルフロスを使う、ブラッシング指導を受けるなど

    これら4つのことから、甘いものを食べると虫歯になりやすい理由について分かります。甘いものには糖が含まれており、糖は虫歯菌にとってエネルギーになります。このため糖を摂取することは虫歯菌にエネルギーを与えることになり、虫歯菌の働きを活発にさせてしまうのです。これが、甘いものを食べると虫歯になりやすい理由です。

  • 神経を抜くと虫歯になりやすいの? 2018.11.01

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「歯の神経を抜くことのリスク」です。
    虫歯治療では、虫歯の進行度によって神経を抜かなければならないことがあります。

    しかし、大切な神経を抜くことに疑問を感じる方もいるでしょう。神経を抜けばリスクが発生することも想像できますし、神経を抜くと虫歯になりやすいと聞いたことがある方もいると思います。

    そこで、ここでは神経を抜くことのリスクについて考えていきます。

    神経を抜くと虫歯になりやすい理由

    まず、今回の質問である「神経を抜くと虫歯になりやすいのか?」についてですが答えはイエスで、つまり神経を抜くと虫歯になりやすくなります。歯の神経は感覚を伝えるだけでなく、歯に栄養を届ける役割も担っています。

    このため神経を失うことは歯に栄養が行き届かないことになり、そのため歯は脆くなってしまいます。当然細菌の感染に対する抵抗力も弱くなるため、虫歯菌にも感染しやすく、虫歯になりやすいのです。また、神経は歯が虫歯になると虫歯菌の進行経路を塞ごうとして歯を守ります。

    神経を失えばその防御機能も働かなくなるため、神経を失うと虫歯になりやすいだけでなく虫歯になった時に進行しやすい問題も起こります。さらに痛みを感じなくなることから虫歯を自覚しにくく、それもまた虫歯が進行しやすい要因になります。

    それでも神経を抜く理由

    神経を抜くと虫歯になりやすい理由をまとめると、次のようになります。

    ・歯に栄養が供給されなくなるので歯が脆くなる
    ・虫歯に対する防御機能が働かなくなる
    ・痛みを感じなくなるため虫歯を自覚しにくく、進行させてしまいやすい

    …このような理由から、神経を抜くと虫歯になりやすくなります。虫歯の治療で神経を抜くことでむしろ虫歯になりやすくなるため、神経を抜くことに疑問を感じる方もいるでしょうが、それには理由があります。

    虫歯が神経まで進行すると、神経が虫歯菌に感染して炎症が起こります。そうなるとズキズキと激痛を感じるようになり、しかも炎症を抑えることはできません。このため、痛みの解消のためにはどうしても神経を抜かなければならないのです。

    確かに神経を抜くことで多くのデメリットがありますが、それでも神経を抜く意味としては、そうしなければ痛みを解消できず、虫歯を治せないからです。逆に言えば、そこまで虫歯が進行していなければ神経を抜く意味はないですし、実際に抜くこともありません。

    根管治療について

    根管治療という治療方法を聞いたことがある方もいると思いますが、神経を抜く時にはこの根管治療を行います。虫歯が神経まで進行すると、神経のある空洞…すなわち歯髄腔は細菌だらけの状態になっており、神経も虫歯菌に感染しています。

    このため神経を抜くことはもちろん、歯髄腔に存在する細菌を全て除去して清掃、さらに消毒も行います。その上で薬を塗って封をするのですが、この治療方法こそ根管治療と呼ばれる治療です。根管治療の問題点は治療の難易度が高いことで、根管内の形状はその人ごとで異なります。

    さらに内部を直接目で確認できないため、治療時に細菌を取り残してしまうことがあるのです。細菌が残っていると例え封をしてもその細菌が悪さをするため、治療後に再び強い痛みを感じてしまい、解消のためには再治療が必要になります。

    もちろんそうならないよう、治療時にはレントゲンやCTを使用して、根管内の状態を慎重に確認しながら治療を行います。ただし治療の難易度が高いのは事実のため、根管治療は腕の良い歯科医の元で受けるべきでしょう。

    定期検診のすすめ

    神経を失うことは大きな問題ですが、虫歯の進行によってはどうしても抜くしかありません。ではどうすれば虫歯になった時に神経を失わずにすむか?…それには虫歯の早期治療が大切です。そして、虫歯の早期治療を実現する上で欠かせないのが歯科医院の定期検診です。

    定期検診では歯科医は虫歯の有無をチェックするため、その時点で虫歯があれば例え初期段階のものでも発見して治療できます。このため定期的に検診を受けていれば、例え虫歯になっても神経まで進行することはないでしょう。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、歯の神経を抜くことのリスクについてまとめます。

    1. 神経を抜くと虫歯になりやすい理由 :歯に栄養が供給されなくなって歯が脆くなるなど
    2. それでも神経を抜く理由 :虫歯が神経まで進行すると炎症が治まらず、常にズキズキと痛むため
    3. 根管治療について :神経を抜く時に行う治療。難易度が高いので腕の良い歯科医の元で受けるべき
    4. 定期検診のすすめ :定期検診を受けていれば、神経を抜くほど虫歯を進行させてしまう心配がない

    これら4つのことから、歯の神経を抜くことのリスクについて分かります。歯の神経を抜けば、確かにその時点で虫歯の痛みは解消されます。しかし神経を抜いた歯は脆くなり、その後虫歯になりやすくなってしまいます。

    このため神経を抜くことはデメリットだらけなのですが、それでも虫歯の進行度によっては神経を抜くしかなく、そうならないためには定期検診を受けるなどして虫歯の早期発見と早期治療をすることです。

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