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歯周病になりやすい人となりにくい人、この差はどこにありますか?|大田区大森の歯医者さん|よこすか歯科医院

横須賀歯科医院
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8月, 2018年

  • 歯周病になりやすい人となりにくい人、この差はどこに 2018.08.22

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「歯周病になりやすい人となりにくい人の差」です。
    ある2人が一緒に歯周病を予防したとして、その予防方法も全く同じだったとします。

    しかし、その結果1人だけが歯周病になってしまうこともあり、
    全く同じ予防方法を実践していたにもかかわらず、なぜ一方だけ歯周病になってしまったのでしょうか。
    これは一例ではなく実際にあり得る話で、なぜなら歯周病になりやすい人となりにくい人がいるのです。

    そこで問題になってくるのが、歯周病になりやすい人となりにくい人の差はどこにあるのかという点です。

    歯並びの違い

    歯並びの状態は人それぞれ異なりますが、大きく分けると歯並びが良い人と悪い人がいます。
    そして、歯並びが悪い人は歯周病になりやすいのです。
    これは、歯並びが悪いことがプラークコントロールにマイナス効果をもたらしてしまうからです。

    歯並びが悪ければ歯磨きがしづらくなり、歯磨きがしづらくなれば磨き残しが多くなります。
    磨き残しが多くなるということはそれだけプラークが残るということになり、
    プラークが残るということは歯周病菌も残る…つまり歯周病になりやすくなるのです。

    生活習慣の違い

    おそらく誰もが毎日の生活の中で歯周病を予防していることでしょう。
    しかし、歯周病を予防するには毎日の生活そのものも重要で、なぜなら歯周病は生活習慣病だからです。
    例えば、喫煙している人はそれだけで歯周病になりやすくなります。

    また、疲労やストレスが溜まって身体の免疫力が低下しても歯周病になりやすくなります。
    これは歯周病が細菌による感染症であるためで、身体の免疫力が弱くなると感染しやすくなるのです。
    つまり、毎日どのような生活を送っているかで歯周病のなりやすさに差が出るのです。

    歯磨きの仕方の違い

    毎日の歯磨きも誰もが欠かさず行うことですが、歯磨きの仕方は人それぞれ異なります。
    デンタルフロスを使って丁寧に磨く人もいれば、他事をしながら適当に磨く人もいるでしょう。
    こうした歯磨きの仕方の違いが、歯周病のなりやすさの差を生みます。

    これは考えてみれば当然で、より多くのプラークを除去する歯磨きをする人ほど歯周病になりにくいからです。
    ちなみに歯磨きにおいて大切なのは頻度ではなく精度ですから、
    例え1日5回歯磨きしても、それが適用な歯磨きなら歯周病の予防はできません。

    性別の違い

    「男性より女性の方が歯周病になりやすい」と言われていますが、それは本当です。
    これは女性ホルモンが関係する問題で、歯周病菌の中には女性ホルモンをエネルギーとするものがあります。
    このため、妊娠時など女性ホルモンの分泌が過剰になる時期においては、女性は歯周病になりやすいのです。

    また更年期によって女性ホルモンが減少すると、
    骨密度の低下によって歯肉が痩せてしまい歯周病になりやすくなります。
    さらに注意点として、妊娠時に歯周病になると早産や低体重児を出産するリスクが約7倍高まります。

    家族の予防意識の違い

    歯周病は唾液を介して人から人にうつります。
    正確には歯周病がそのまま直接うつるわけではないですが、その原因菌…つまり歯周病菌がうつります。
    ちなみに唾液を介す行為を想像すると、そこから連想するのは家族ですね。

    食器の共用、回し飲み、歯ブラシの接触など、これらはいずれも家族間で普通に起こることです。
    つまり自分がいくら歯周病を予防していても、家族の誰かが予防を疎かにしていれば、
    その人の持つ歯周病菌が唾液を介して自分にうつってしまうのです。

    歯周病を予防するには

    歯周病になりやすい人でも、きちんと対策すれば歯周病の予防は可能です。
    歯周病を予防するには、次の3つのことを全て実践するのが効果的です。

    デンタルフロスや歯間ブラシを使用した歯磨き

    ブラッシングだけの歯磨きでは、プラークの除去率は6割程度とされていますが、
    デンタルフロスや歯間ブラシを使用すれば、プラークの除去率をさらに3割近く高められます。

    生活習慣の見直しと改善

    生活習慣次第で身体の免疫力は高くも低くもなります。
    そこで生活習慣を見直して改善し、身体の免疫力を高めて歯周病菌への感染を防ぎましょう。

    歯科医院の定期検診

    歯のクリーニング、ブラッシング指導、生活習慣改善のアドバイスによって歯周病の予防効果が高まりますし、
    定期検診を受けていれば歯周病になってしまった場合でも早期発見と早期治療が可能です。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、歯周病になりやすい人となりにくい人の差についてまとめます。

    1. 歯並びの違い :歯並びが悪い人は歯磨きがしづらいため、歯周病になりやすい
    2. 生活習慣の違い :日常生活における喫煙、疲労やストレスの蓄積などは歯周病になるリスクを高める
    3. 歯磨きの仕方の違い :いくら歯磨きをしていても、磨き残しが多ければ歯周病を予防できない
    4. 性別の違い :歯周病菌と女性ホルモンの関係上、女性の方が歯周病になりやすい
    5. 家族の予防意識の違い :歯周病は唾液を介して人から人にうつるため、家族にうつされることもある
    6. 歯周病を予防するには :デンタルフロスや歯間ブラシを使用した歯磨き、生活習慣の見直しと改善など

    これら6つのことから、歯周病になりやすい人となりにくい人の差について分かります。
    まとめると、同じ予防方法を実践していても歯周病になりやすい人となりにくい人がいます。
    そして、その差が生まれる原因として歯並びや生活習慣、家族の予防意識や性別の違いなどが挙げられます。
    最も、これらによって歯周病になりやすい人であっても予防が不可能なわけではなく、
    精度の高い歯磨き、生活習慣の改善、歯科医院の定期検診を受けていれば大抵の歯周病は予防可能です。

  • 歯肉炎と歯周病は何が違うのですか? 2018.08.16

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「歯肉炎と歯周病」です。
    歯肉炎とは、歯肉に炎症が起きている状態のことを意味します。

    歯肉に炎症が起きることで歯肉が腫れて変色し、歯磨きの刺激などによって出血もしやすくなります。
    さて、こうした症状に注目すると一見歯周病と全く同じに思えますが、
    歯肉炎と歯周病にはどんな違いがあるのでしょうか。

    歯肉炎は初期の歯周病

    歯肉炎と歯周病はイコールで、正確には初期の歯周病とイコールです。
    このため、歯肉炎と診断された場合は初期の歯周病であると判断してください。
    ではなぜ病名が異なるのか?…実はこれについて深い意味はありません。

    ずっと以前、歯肉の病気として歯肉炎と歯周炎と歯槽膿漏がありましたが、
    最近ではこれら全てひっくるめて歯周病と呼ぶようになったのです。
    つまり歯肉炎と歯周病は同じであり、病名が異なるのは単に今の呼び方と以前の呼び方の違いです。

    なぜ歯周病ではなく以前の病名を使うのか

    歯科医によっては初期の歯周病の患者さんに対して歯肉炎と診断することがあります。
    さて、なぜこのように以前の病名を使う歯科医がいるのかですが、
    正確な答えはその歯科医に確認しなければ分からないものの、2つの可能性が考えられます。

    1つは歯科医の経験が長い可能性で、長く歯科医をやっているため以前の病名をクセで使ってしまうのです。
    もう1つは患者さんに病気に対して危機感を持ってもらうためで、
    特に重度の歯周病を意味する歯槽膿漏は「膿みが漏れる」と書くためインパクトがあります。

    歯周病は若くても発症する

    歯周病になると歯を失うことから、高齢の方だけに発症するイメージがあります。
    しかしそれはあくまでイメージであり、歯周病は若くても発症します。
    これについては、「歯肉炎=初期の歯周病」という事実からも分かります。

    なぜなら、小学校や中学校の歯科検診で歯肉炎と診断される子供がいるからです。
    最も、子供は年齢的に代謝が活発なため、さすがに歯周病で歯が抜けることはまずないでしょう。
    しかし歯周病が若くても発症する以上、年齢関係なく歯周病を予防しなければなりません。

    歯周病の自覚症状

    歯周病は虫歯の痛みのような自覚症状がなく、そのため自分でも気づきにくい病気です。
    とは言え、発症すると自覚症状が全くないわけではなく、進行度に応じた自覚症状がいくつかあります。

    初期の歯周病の場合

    初期の歯周病…つまり歯肉炎になると次のような自覚症状があります。

    ・歯肉が変色する、腫れる
    歯肉が炎症を起こすことで、歯肉が変色したり腫れたりします。
    痛みはないものの触った感触も張りがなくなり、患部に触れるとプヨプヨした感触がします。

    ・歯肉から出血しやすくなる
    炎症を起こした歯肉はささいな刺激で出血しやすくなります。
    多いケースとしては、食事でかたいものを噛んだ時や歯磨きをした時に歯肉から出血します。

    ・口臭がする
    歯周病になると口の中で歯周病菌が繁殖し、さらに歯肉から出た膿みや血液が原因で口臭が起こります。
    口臭の原因は様々ですが、歯周病が原因による口臭は特に臭いがキツイとされています。

    中期の歯周病の場合

    中期の歯周病…つまり歯周炎になると次のような自覚症状があります。

    ・歯が長くなって見える
    歯周病が進行すると歯槽骨が溶かされ、その影響で歯肉退縮が起こります。
    歯肉退縮によって歯肉が下がると歯が根元あたりまで露出するため、一見歯が長くなって見えます。

    ・冷たいものや熱いものがしみる
    歯肉退縮によって歯の根が露出した場合、冷たいものや熱いものを飲食すると歯がしみます。
    これは歯の根がエナメル質に保護されておらず、象牙質が剥き出しになっているためです。

    重度の歯周病の場合

    重度の歯周病…つまり歯槽膿漏になると次のような自覚症状があります。

    ・歯が動く、揺れる
    重度の歯周病になると歯槽骨も相当な量が溶かされてしまっており、歯は不安定な状態です。
    このため、指で触れるだけで歯が動いたり揺れたりします。

    ・噛んだ時に痛む
    歯槽骨が溶かされると歯は支えを失い、そのせいで傾いてしまうことがあります。
    そして、この状態で噛むと強い痛みを感じます。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、歯肉炎と歯周病についてまとめます。

    1. 歯肉炎は初期の歯周病 :歯肉炎は初期の歯周病と同じで、単に今の呼び方と以前の呼び方の違い
    2. なぜ歯周病ではなく以前の病名を使うのか :歯科医によっては長年のクセで以前の呼び方をする
    3. 歯周病は若くても発症する :歯肉炎の子供がいる点から、歯周病は若くても発症することが分かる
    4. 歯周病の自覚症状 :自覚症状が全くないわけではなく、歯周病も進行度に応じた自覚症状がある

    これら4つのことから、歯肉炎と歯周病について分かります。
    歯肉炎は初期の歯周病、歯周炎は中期の歯周病、歯槽膿漏は重度の歯周病とイコールです。
    つまり歯肉炎と歯周病は呼び方が違うだけで、全く同じ病気です。

    以前は歯肉炎、歯周炎、歯槽膿漏と病名がついていましたが、
    最近ではこれら全てをひっくるめて歯周病と呼ぶようになったのです。
    また、今でも以前の病名で呼ぶ歯科医がいますが、それについては特に深い意味はありません。

  • 虫歯と歯周病の両方になった場合、どちらを先に治療す 2018.08.08

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「虫歯と歯周病の治療の優先順位」です。
    虫歯も歯周病も進行すると怖いため、発症した際には早く治療しなければなりません。

    では、これらが同時に発症した場合はどうなるのでしょうか。
    例えば虫歯もあって歯周病もある方の場合、どちらを先に治療するのでしょうか。
    そこで、ここでは虫歯と歯周病の治療の優先順位について説明していきます。

    歯周病の治療を優先する

    虫歯と歯周病の両方が発症した場合、基本的には歯周病の治療を優先します。
    これは「当院の場合」という意味ではなく、歯科治療における基本のようなものですから、
    どの歯科医院に行ったとしても歯周病の治療を優先するでしょう。

    問題はその理由ですが、これは歯周病を治療することは歯の土台を治療することになるからです。
    ここで1つ、分かりやすい例え話をしてみましょう。
    壊れた家があったとして、その家の土台が不安定な場合はどのような順序で修理するでしょうか。

    いくら家を修理しようとしても土台が不安定では修理できないため、まずは土台を修理して安定させますよね。
    虫歯と歯周病の治療もこれと同じで、まずは土台を安定させるために歯周病を治療し、
    その後で家に該当する虫歯を治療するのです。

    虫歯の痛みが辛い場合はどうなるか

    単に自覚症状の辛さで比較すれば、痛みを感じる点で歯周病よりも虫歯の方が辛いでしょう。
    では、虫歯と歯周病にかかっていてなおかつ虫歯の痛みが辛い場合はどうなるのでしょうか。
    この場合は痛みのことを歯科医に伝えれば、患者さんの負担を考慮して虫歯を先に治療します。

    歯周病の治療を優先するのはあくまで歯科治療の基本であり、
    歯科治療において最も大切なのは患者さんの負担をなくすことですからね。
    また、治療のスタイルで考えても一方を完治させてからもう一方を治療するとは限りません。

    この例のケースなら、一旦虫歯治療を行って痛みを解消させ、
    そこから歯周病治療を行って歯周病を完治、その後で虫歯治療の続きを行うという流れも可能です。
    ですから、虫歯の痛みが辛い場合はそれを歯科医に正直に伝えれば良いのです。

    歯周病の軽視は厳禁

    虫歯と歯周病にかかった場合、虫歯を治して痛みさえ解消できれば問題ないと考える方がいます。
    確かに歯周病には虫歯のような痛みはないため、
    身体の負担や辛さという点では怖くないと思うかもしれません。

    しかし歯周病は進行することで歯を失いますし、実際に歯を失う要因として最も多いのが歯周病です。
    歯周病は進行すると歯槽骨を溶かしてしまい、この歯槽骨は歯を支える役割を担っています。
    つまり歯槽骨が溶かされることで歯が支えを失うことになり、その結果グラついて抜け落ちてしまうのです。

    このため、虫歯と歯周病にかかった場合は必ず両方の治療が終わるまで通院を続けてください。
    仮に歯周病だけ放置した場合は歯周病が進行してしまいますし、
    進行した歯周病の治療は大掛かりなものになり、例えば状態次第では手術も必要です。

    虫歯と歯周病の予防方法

    虫歯と歯周病の両方を予防するのは大変と思うかもしれませんが、
    実はどちらの病気も予防方法は基本的に同じです。
    以下の予防方法を実践すれば、虫歯と歯周病を同時に予防できます。

    ・精度の高い歯磨き
    虫歯と歯周病の予防の基本は歯磨きですが、歯磨きにおいて重要なのは頻度よりも精度です。
    その意味では、ブラッシングだけの歯磨きではプラークの除去率は6割程度になってしまい、
    より多くのプラークを効率良く除去するにはデンタルフロスや歯間ブラシの使用が必要です。

    ・生活習慣の改善
    虫歯も歯周病もそれぞれの原因菌に感染することで発症するため、
    細菌に感染しづらい身体づくり…つまり身体の免疫力の向上が予防につながります。
    そのためには疲労やストレスを解消するなど、生活習慣を見直して改善しなければなりません。

    ・歯科医院の定期検診
    定期検診では歯のクリーニングを行い、口の中に蓄積したプラークを綺麗に除去できます。
    さらに歯磨きの効果を高めるためのブラッシング指導や、生活習慣改善のアドバイスも行います。
    また、定期検診を受けることで虫歯や歯周病を早期発見できるため、重症化する前に確実な治療が可能です。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、虫歯と歯周病の治療の優先順位についてまとめます。

    1. 歯周病の治療を優先する :基本的には歯周病の治療が優先される
    2. 虫歯の痛みが辛い場合はどうなるか :患者さんの負担の解消が最優先のため、虫歯治療を先に行う
    3. 歯周病の軽視は厳禁 :虫歯だけ治して歯周病を放置する方がいるが、それは歯を失うことになる
    4. 虫歯と歯周病の予防方法 :精度の高い歯磨き、生活習慣の改善、歯科医院の定期検診

    これら4つのことから、虫歯と歯周病の治療の優先順位について分かります。
    家の修理に例えるなら、「虫歯治療=建物の修理」で「歯周病治療=土台の修理」です。
    この例で考えると、建物を修理する以前に土台を安定させなければなりません。

    つまり歯周病治療を優先し、土台を安定させた上で虫歯治療を行うのが基本的な流れです。
    最も、最優先となるのは患者さんの負担の解消ですから、
    虫歯の痛みが辛い場合はその解消のために虫歯治療を優先することもあります。

  • 矯正の治療期間はどのくらいですか? 2018.08.01

  • 矯正の治療期間はどのくらいですか?

    大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「矯正の治療期間について」です。
    矯正治療において、ほとんどの方は「矯正の治療期間=長い」のイメージがあると思います。

    確かに、他の歯科治療に比べると治療期間は長いのですが、
    具体的な長さ…つまり明確な治療期間を知っている方は少ないのではないでしょうか。
    そこで、ここでは矯正をテーマにして治療期間についての説明をしていきます。

    矯正の治療期間

    矯正の治療期間はハッキリと断言できず、
    様々な理由から治療期間が長引くこともあれば、短くなることもあるからです。
    とは言え、おおよその目安はお答えできます。

    表側矯正の場合

    歯の表面に矯正装置を着用する矯正方法で、矯正治療の中で最も一般的な方法です。
    表側矯正はずっと以前からある矯正方法ですから、その分実績と信頼は非常に高くなっています。
    幅広い症例に対応でき、一般的な治療期間は2年~3年ほどになります。

    裏側矯正の場合

    リンガル矯正や舌側矯正とも呼ばれる矯正方法で、矯正装置を裏側に装着します。
    表側矯正に比べると治療期間は若干長くなり、一般的な治療期間は3年ほどになります。
    治療期間だけで比較すれば表側矯正に劣りますが、裏側矯正のメリットは矯正装置が目立たないことです。

    マウスピース矯正の場合

    「見えない矯正方法」とも呼ばれるマウスピース矯正の治療期間は、一般的に1年~2年ほどです。
    対応できる症例に限りがあるため、他の矯正方法に比べると複雑に凸凹した歯並びの矯正は不可能です。
    つまり、軽度に乱れた歯並びの改善のみ対応となるため、軽度である分治療期間も短くなるのです。

    部分矯正の場合

    1本の歯や2本の歯など、数本の部分的な歯並びの改善をするのが部分矯正です。
    ですから、全体の歯並びを改善する上記の矯正方法とは別物と捉えた方が良いでしょう。
    歯並び全体を矯正するわけではないので治療期間が短く、一般的な治療期間は半年~1年ほどになります。

    ※注意点
    お伝えした治療期間はあくまで矯正装置を装着している期間ですから、厳密に言えばこれより長くなります。
    例えば、矯正治療を開始するまでのカウンセリングや検査に1ヶ月~2ヶ月かかりますし、
    治療後の保定期間も1年以上必要なため、これらを含めると「お伝えした治療期間+1年以上」となります。

    治療期間が短くなるケースについて

    矯正の治療期間は一概に断言できず、それは長くなることも短くなることもあるからです。
    では、どのようなケースにおいて治療期間が短くなるのでしょうか。

    個人差

    歯が移動するのは歯槽骨の吸収や再形成が起こるためで、
    その点で考えると新陳代謝が良い方ほど歯が動きやすい…つまり治療期間が短くてすみます。
    そして新陳代謝の度合いには個人差があるため、人によって治療期間が長くなったり短くなったりします。

    歯並びの状態

    元の歯並びが凸凹であるほど矯正するのに時間がかかります。
    「歯並びを改善する」といっても元の歯並びは人によって違いますから、
    歯並びが凸凹している方だと治療期間が長くなり、軽度な凸凹の方だと治療期間が短くなります。

    歯科医の腕

    矯正装置は定期的に調整が必要で、それも細かい微調整が必要です。
    こうした調整をするのは歯科医であり、患者さんの歯並びから矯正方法を提案するのも歯科医です。
    このため、歯科医の腕が良ければ治療期間も短くなり、さらに歯科医の腕によって治療の成果にも差が出ます。

    治療期間が長くなるケースについて

    次に、矯正の治療期間が長引くケースについてです。
    上記でお伝えした「歯並びの状態」や「歯科医の腕」以外にも、治療期間が長引く原因は多々あります。

    他の治療が必要になってしまう

    最もありがちなのが、矯正治療中に虫歯や歯周病になってしまうケースです。
    この場合、矯正治療を一時中断して虫歯や歯周病の治療を優先しなければならず、
    その期間分だけ矯正治療が遅れて治療期間が長引いてしまいます。

    矯正装置を外してしまう

    マウスピース矯正は自分で矯正装置を外せるのがメリットですが、時にはそれがデメリットにもなります。
    と言うのも、装着をし忘れたりサボったりすることができてしまうからで、
    そうなると治療期間に影響して長引いてしまいます。

    矯正治療を休止してしまう

    何らかの事情で矯正治療を一時休止する方がいますが、これは都合によっては仕方ないことです。
    しかし、矯正治療を休止すると治療期間が長引きます。休止していた期間分はもちろんですが、
    それだけでなく治療計画が狂うため予想以上に治療期間が長引くこともあります。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、矯正の治療期間についてまとめます。

    1. 矯正の治療期間 :表側矯正は一般的に2年~3年、裏側矯正は一般的に3年など
    2. 治療期間が短くなるケースについて :個人差、歯並びの状態、歯科医の腕などが関係する
    3. 治療期間が長くなるケースについて :他の治療が必要になる、矯正装置を外してしまうなどが関係する

    これら3つのことから、矯正の治療期間について分かります。
    矯正の治療期間は今回お伝えしたとおりですが、治療期間中は定期的な通院が必要です。
    ただし、通院自体はそれほど大きな手間や負担にはならないと思います。

    通院の頻度は平均して1ヶ月に1回ほどですし、1回の診療時間も平均30分ほどで終わります。
    矯正装置の装着時などは少し時間がかかるものの、一方で矯正装置の微調整時などは短時間で終わります。
    矯正治療を検討する際には、こうした治療期間も考慮の材料にしてください。

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