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歯肉炎と歯周病は何が違うのですか?|大田区大森の歯医者さん|よこすか歯科医院

横須賀歯科医院
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院長ブログ

  • 歯肉炎と歯周病は何が違うのですか? 2018.08.16

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「歯肉炎と歯周病」です。
    歯肉炎とは、歯肉に炎症が起きている状態のことを意味します。

    歯肉に炎症が起きることで歯肉が腫れて変色し、歯磨きの刺激などによって出血もしやすくなります。
    さて、こうした症状に注目すると一見歯周病と全く同じに思えますが、
    歯肉炎と歯周病にはどんな違いがあるのでしょうか。

    歯肉炎は初期の歯周病

    歯肉炎と歯周病はイコールで、正確には初期の歯周病とイコールです。
    このため、歯肉炎と診断された場合は初期の歯周病であると判断してください。
    ではなぜ病名が異なるのか?…実はこれについて深い意味はありません。

    ずっと以前、歯肉の病気として歯肉炎と歯周炎と歯槽膿漏がありましたが、
    最近ではこれら全てひっくるめて歯周病と呼ぶようになったのです。
    つまり歯肉炎と歯周病は同じであり、病名が異なるのは単に今の呼び方と以前の呼び方の違いです。

    なぜ歯周病ではなく以前の病名を使うのか

    歯科医によっては初期の歯周病の患者さんに対して歯肉炎と診断することがあります。
    さて、なぜこのように以前の病名を使う歯科医がいるのかですが、
    正確な答えはその歯科医に確認しなければ分からないものの、2つの可能性が考えられます。

    1つは歯科医の経験が長い可能性で、長く歯科医をやっているため以前の病名をクセで使ってしまうのです。
    もう1つは患者さんに病気に対して危機感を持ってもらうためで、
    特に重度の歯周病を意味する歯槽膿漏は「膿みが漏れる」と書くためインパクトがあります。

    歯周病は若くても発症する

    歯周病になると歯を失うことから、高齢の方だけに発症するイメージがあります。
    しかしそれはあくまでイメージであり、歯周病は若くても発症します。
    これについては、「歯肉炎=初期の歯周病」という事実からも分かります。

    なぜなら、小学校や中学校の歯科検診で歯肉炎と診断される子供がいるからです。
    最も、子供は年齢的に代謝が活発なため、さすがに歯周病で歯が抜けることはまずないでしょう。
    しかし歯周病が若くても発症する以上、年齢関係なく歯周病を予防しなければなりません。

    歯周病の自覚症状

    歯周病は虫歯の痛みのような自覚症状がなく、そのため自分でも気づきにくい病気です。
    とは言え、発症すると自覚症状が全くないわけではなく、進行度に応じた自覚症状がいくつかあります。

    初期の歯周病の場合

    初期の歯周病…つまり歯肉炎になると次のような自覚症状があります。

    ・歯肉が変色する、腫れる
    歯肉が炎症を起こすことで、歯肉が変色したり腫れたりします。
    痛みはないものの触った感触も張りがなくなり、患部に触れるとプヨプヨした感触がします。

    ・歯肉から出血しやすくなる
    炎症を起こした歯肉はささいな刺激で出血しやすくなります。
    多いケースとしては、食事でかたいものを噛んだ時や歯磨きをした時に歯肉から出血します。

    ・口臭がする
    歯周病になると口の中で歯周病菌が繁殖し、さらに歯肉から出た膿みや血液が原因で口臭が起こります。
    口臭の原因は様々ですが、歯周病が原因による口臭は特に臭いがキツイとされています。

    中期の歯周病の場合

    中期の歯周病…つまり歯周炎になると次のような自覚症状があります。

    ・歯が長くなって見える
    歯周病が進行すると歯槽骨が溶かされ、その影響で歯肉退縮が起こります。
    歯肉退縮によって歯肉が下がると歯が根元あたりまで露出するため、一見歯が長くなって見えます。

    ・冷たいものや熱いものがしみる
    歯肉退縮によって歯の根が露出した場合、冷たいものや熱いものを飲食すると歯がしみます。
    これは歯の根がエナメル質に保護されておらず、象牙質が剥き出しになっているためです。

    重度の歯周病の場合

    重度の歯周病…つまり歯槽膿漏になると次のような自覚症状があります。

    ・歯が動く、揺れる
    重度の歯周病になると歯槽骨も相当な量が溶かされてしまっており、歯は不安定な状態です。
    このため、指で触れるだけで歯が動いたり揺れたりします。

    ・噛んだ時に痛む
    歯槽骨が溶かされると歯は支えを失い、そのせいで傾いてしまうことがあります。
    そして、この状態で噛むと強い痛みを感じます。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、歯肉炎と歯周病についてまとめます。

    1. 歯肉炎は初期の歯周病 :歯肉炎は初期の歯周病と同じで、単に今の呼び方と以前の呼び方の違い
    2. なぜ歯周病ではなく以前の病名を使うのか :歯科医によっては長年のクセで以前の呼び方をする
    3. 歯周病は若くても発症する :歯肉炎の子供がいる点から、歯周病は若くても発症することが分かる
    4. 歯周病の自覚症状 :自覚症状が全くないわけではなく、歯周病も進行度に応じた自覚症状がある

    これら4つのことから、歯肉炎と歯周病について分かります。
    歯肉炎は初期の歯周病、歯周炎は中期の歯周病、歯槽膿漏は重度の歯周病とイコールです。
    つまり歯肉炎と歯周病は呼び方が違うだけで、全く同じ病気です。

    以前は歯肉炎、歯周炎、歯槽膿漏と病名がついていましたが、
    最近ではこれら全てをひっくるめて歯周病と呼ぶようになったのです。
    また、今でも以前の病名で呼ぶ歯科医がいますが、それについては特に深い意味はありません。

  • 虫歯と歯周病の両方になった場合、どちらを先に治療す 2018.08.08

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「虫歯と歯周病の治療の優先順位」です。
    虫歯も歯周病も進行すると怖いため、発症した際には早く治療しなければなりません。

    では、これらが同時に発症した場合はどうなるのでしょうか。
    例えば虫歯もあって歯周病もある方の場合、どちらを先に治療するのでしょうか。
    そこで、ここでは虫歯と歯周病の治療の優先順位について説明していきます。

    歯周病の治療を優先する

    虫歯と歯周病の両方が発症した場合、基本的には歯周病の治療を優先します。
    これは「当院の場合」という意味ではなく、歯科治療における基本のようなものですから、
    どの歯科医院に行ったとしても歯周病の治療を優先するでしょう。

    問題はその理由ですが、これは歯周病を治療することは歯の土台を治療することになるからです。
    ここで1つ、分かりやすい例え話をしてみましょう。
    壊れた家があったとして、その家の土台が不安定な場合はどのような順序で修理するでしょうか。

    いくら家を修理しようとしても土台が不安定では修理できないため、まずは土台を修理して安定させますよね。
    虫歯と歯周病の治療もこれと同じで、まずは土台を安定させるために歯周病を治療し、
    その後で家に該当する虫歯を治療するのです。

    虫歯の痛みが辛い場合はどうなるか

    単に自覚症状の辛さで比較すれば、痛みを感じる点で歯周病よりも虫歯の方が辛いでしょう。
    では、虫歯と歯周病にかかっていてなおかつ虫歯の痛みが辛い場合はどうなるのでしょうか。
    この場合は痛みのことを歯科医に伝えれば、患者さんの負担を考慮して虫歯を先に治療します。

    歯周病の治療を優先するのはあくまで歯科治療の基本であり、
    歯科治療において最も大切なのは患者さんの負担をなくすことですからね。
    また、治療のスタイルで考えても一方を完治させてからもう一方を治療するとは限りません。

    この例のケースなら、一旦虫歯治療を行って痛みを解消させ、
    そこから歯周病治療を行って歯周病を完治、その後で虫歯治療の続きを行うという流れも可能です。
    ですから、虫歯の痛みが辛い場合はそれを歯科医に正直に伝えれば良いのです。

    歯周病の軽視は厳禁

    虫歯と歯周病にかかった場合、虫歯を治して痛みさえ解消できれば問題ないと考える方がいます。
    確かに歯周病には虫歯のような痛みはないため、
    身体の負担や辛さという点では怖くないと思うかもしれません。

    しかし歯周病は進行することで歯を失いますし、実際に歯を失う要因として最も多いのが歯周病です。
    歯周病は進行すると歯槽骨を溶かしてしまい、この歯槽骨は歯を支える役割を担っています。
    つまり歯槽骨が溶かされることで歯が支えを失うことになり、その結果グラついて抜け落ちてしまうのです。

    このため、虫歯と歯周病にかかった場合は必ず両方の治療が終わるまで通院を続けてください。
    仮に歯周病だけ放置した場合は歯周病が進行してしまいますし、
    進行した歯周病の治療は大掛かりなものになり、例えば状態次第では手術も必要です。

    虫歯と歯周病の予防方法

    虫歯と歯周病の両方を予防するのは大変と思うかもしれませんが、
    実はどちらの病気も予防方法は基本的に同じです。
    以下の予防方法を実践すれば、虫歯と歯周病を同時に予防できます。

    ・精度の高い歯磨き
    虫歯と歯周病の予防の基本は歯磨きですが、歯磨きにおいて重要なのは頻度よりも精度です。
    その意味では、ブラッシングだけの歯磨きではプラークの除去率は6割程度になってしまい、
    より多くのプラークを効率良く除去するにはデンタルフロスや歯間ブラシの使用が必要です。

    ・生活習慣の改善
    虫歯も歯周病もそれぞれの原因菌に感染することで発症するため、
    細菌に感染しづらい身体づくり…つまり身体の免疫力の向上が予防につながります。
    そのためには疲労やストレスを解消するなど、生活習慣を見直して改善しなければなりません。

    ・歯科医院の定期検診
    定期検診では歯のクリーニングを行い、口の中に蓄積したプラークを綺麗に除去できます。
    さらに歯磨きの効果を高めるためのブラッシング指導や、生活習慣改善のアドバイスも行います。
    また、定期検診を受けることで虫歯や歯周病を早期発見できるため、重症化する前に確実な治療が可能です。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、虫歯と歯周病の治療の優先順位についてまとめます。

    1. 歯周病の治療を優先する :基本的には歯周病の治療が優先される
    2. 虫歯の痛みが辛い場合はどうなるか :患者さんの負担の解消が最優先のため、虫歯治療を先に行う
    3. 歯周病の軽視は厳禁 :虫歯だけ治して歯周病を放置する方がいるが、それは歯を失うことになる
    4. 虫歯と歯周病の予防方法 :精度の高い歯磨き、生活習慣の改善、歯科医院の定期検診

    これら4つのことから、虫歯と歯周病の治療の優先順位について分かります。
    家の修理に例えるなら、「虫歯治療=建物の修理」で「歯周病治療=土台の修理」です。
    この例で考えると、建物を修理する以前に土台を安定させなければなりません。

    つまり歯周病治療を優先し、土台を安定させた上で虫歯治療を行うのが基本的な流れです。
    最も、最優先となるのは患者さんの負担の解消ですから、
    虫歯の痛みが辛い場合はその解消のために虫歯治療を優先することもあります。

  • 矯正の治療期間はどのくらいですか? 2018.08.01

  • 矯正の治療期間はどのくらいですか?

    大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「矯正の治療期間について」です。
    矯正治療において、ほとんどの方は「矯正の治療期間=長い」のイメージがあると思います。

    確かに、他の歯科治療に比べると治療期間は長いのですが、
    具体的な長さ…つまり明確な治療期間を知っている方は少ないのではないでしょうか。
    そこで、ここでは矯正をテーマにして治療期間についての説明をしていきます。

    矯正の治療期間

    矯正の治療期間はハッキリと断言できず、
    様々な理由から治療期間が長引くこともあれば、短くなることもあるからです。
    とは言え、おおよその目安はお答えできます。

    表側矯正の場合

    歯の表面に矯正装置を着用する矯正方法で、矯正治療の中で最も一般的な方法です。
    表側矯正はずっと以前からある矯正方法ですから、その分実績と信頼は非常に高くなっています。
    幅広い症例に対応でき、一般的な治療期間は2年~3年ほどになります。

    裏側矯正の場合

    リンガル矯正や舌側矯正とも呼ばれる矯正方法で、矯正装置を裏側に装着します。
    表側矯正に比べると治療期間は若干長くなり、一般的な治療期間は3年ほどになります。
    治療期間だけで比較すれば表側矯正に劣りますが、裏側矯正のメリットは矯正装置が目立たないことです。

    マウスピース矯正の場合

    「見えない矯正方法」とも呼ばれるマウスピース矯正の治療期間は、一般的に1年~2年ほどです。
    対応できる症例に限りがあるため、他の矯正方法に比べると複雑に凸凹した歯並びの矯正は不可能です。
    つまり、軽度に乱れた歯並びの改善のみ対応となるため、軽度である分治療期間も短くなるのです。

    部分矯正の場合

    1本の歯や2本の歯など、数本の部分的な歯並びの改善をするのが部分矯正です。
    ですから、全体の歯並びを改善する上記の矯正方法とは別物と捉えた方が良いでしょう。
    歯並び全体を矯正するわけではないので治療期間が短く、一般的な治療期間は半年~1年ほどになります。

    ※注意点
    お伝えした治療期間はあくまで矯正装置を装着している期間ですから、厳密に言えばこれより長くなります。
    例えば、矯正治療を開始するまでのカウンセリングや検査に1ヶ月~2ヶ月かかりますし、
    治療後の保定期間も1年以上必要なため、これらを含めると「お伝えした治療期間+1年以上」となります。

    治療期間が短くなるケースについて

    矯正の治療期間は一概に断言できず、それは長くなることも短くなることもあるからです。
    では、どのようなケースにおいて治療期間が短くなるのでしょうか。

    個人差

    歯が移動するのは歯槽骨の吸収や再形成が起こるためで、
    その点で考えると新陳代謝が良い方ほど歯が動きやすい…つまり治療期間が短くてすみます。
    そして新陳代謝の度合いには個人差があるため、人によって治療期間が長くなったり短くなったりします。

    歯並びの状態

    元の歯並びが凸凹であるほど矯正するのに時間がかかります。
    「歯並びを改善する」といっても元の歯並びは人によって違いますから、
    歯並びが凸凹している方だと治療期間が長くなり、軽度な凸凹の方だと治療期間が短くなります。

    歯科医の腕

    矯正装置は定期的に調整が必要で、それも細かい微調整が必要です。
    こうした調整をするのは歯科医であり、患者さんの歯並びから矯正方法を提案するのも歯科医です。
    このため、歯科医の腕が良ければ治療期間も短くなり、さらに歯科医の腕によって治療の成果にも差が出ます。

    治療期間が長くなるケースについて

    次に、矯正の治療期間が長引くケースについてです。
    上記でお伝えした「歯並びの状態」や「歯科医の腕」以外にも、治療期間が長引く原因は多々あります。

    他の治療が必要になってしまう

    最もありがちなのが、矯正治療中に虫歯や歯周病になってしまうケースです。
    この場合、矯正治療を一時中断して虫歯や歯周病の治療を優先しなければならず、
    その期間分だけ矯正治療が遅れて治療期間が長引いてしまいます。

    矯正装置を外してしまう

    マウスピース矯正は自分で矯正装置を外せるのがメリットですが、時にはそれがデメリットにもなります。
    と言うのも、装着をし忘れたりサボったりすることができてしまうからで、
    そうなると治療期間に影響して長引いてしまいます。

    矯正治療を休止してしまう

    何らかの事情で矯正治療を一時休止する方がいますが、これは都合によっては仕方ないことです。
    しかし、矯正治療を休止すると治療期間が長引きます。休止していた期間分はもちろんですが、
    それだけでなく治療計画が狂うため予想以上に治療期間が長引くこともあります。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、矯正の治療期間についてまとめます。

    1. 矯正の治療期間 :表側矯正は一般的に2年~3年、裏側矯正は一般的に3年など
    2. 治療期間が短くなるケースについて :個人差、歯並びの状態、歯科医の腕などが関係する
    3. 治療期間が長くなるケースについて :他の治療が必要になる、矯正装置を外してしまうなどが関係する

    これら3つのことから、矯正の治療期間について分かります。
    矯正の治療期間は今回お伝えしたとおりですが、治療期間中は定期的な通院が必要です。
    ただし、通院自体はそれほど大きな手間や負担にはならないと思います。

    通院の頻度は平均して1ヶ月に1回ほどですし、1回の診療時間も平均30分ほどで終わります。
    矯正装置の装着時などは少し時間がかかるものの、一方で矯正装置の微調整時などは短時間で終わります。
    矯正治療を検討する際には、こうした治療期間も考慮の材料にしてください。

  • 「プラークコントロール」とはどういう意味ですか? 2018.07.23

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「プラークコントロールについて」です。
    歯周病の治療方法の基本は、歯石の除去とプラークコントロールです。

    これについて聞いたことがある人は多いと思いますが、
    そもそもプラークコントロールとはどういう意味なのでしょうか。
    そこで、ここでは歯周病の治療方法をテーマにしてプラークコントロールについて説明していきます。

    プラークとは何か

    プラークコントロールのコントロールという単語は、日常でもよく使用されます。
    ではプラークとは何か?…これは歯に付着した細菌の塊のことで、歯垢とも呼ばれます。
    プラークは細菌の棲み処となっており、プラーク1mgあたり1億個以上の細菌が含まれているのです。

    その細菌の中には虫歯や歯周病の原因菌も含まれているため、
    これらを予防するためにはプラークを除去しなければなりません。
    プラークは歯磨きで除去できますが、磨き残した場合プラークは石灰化して歯石へと変化します。

    歯石は歯と歯の間や歯と歯肉の境目にできやすく、
    鏡を見た時にそれらの箇所に白い塊が付着していたらそれが歯石です。
    歯石は硬くて歯磨きでは除去できないため、除去するには歯科医院でのスケーリングが必要です。

    プラークコントロールとは何か

    プラークコントロールとは、上記で説明したプラークをコントロールすることで、
    具体的には「プラークを効率良く除去しつつ、歯への付着も最大限防ぐこと」です。
    プラークを除去するという意味では、歯科医院のスケーリングやPMTCもプラークコントロールに含まれます。

    しかし、歯周病治療の場合に求められるのは患者さん自身によるプラークコントロールで、
    その基本となるのは毎日の歯磨き、さらに糖の摂取を控えるための食生活の改善などが挙げられます。
    プラークコントロールと表現するとイメージしにくいですが、要はプラークの除去や付着の予防を意味します。

    歯磨きについて

    プラークコントロールの基本は歯磨きですが、ただ適当に磨くだけでは意味がありません。
    実際に、ブラッシングのみの歯磨きではプラークの除去率は6割程度とされており、
    ある程度丁寧に磨いても4割のプラークがそのまま残ってしまいます。
    このため歯磨きにおいては精度が大変重要で、以下の方法を実践することで歯磨きの精度が高まります。

    ブラッシング指導を受ける

    歯磨きの精度を高めるには、正しい歯の磨き方を知っておかなければなりません。
    歯科医院の定期検診や予防歯科では、治療メニューの中にブラッシング指導が含まれています。
    この指導を受けることで正しい歯の磨き方を覚えることができます。

    プラークテスターを使用する

    プラークテスターとはプラークを染色するためのもので、磨き残しが目で見て分かるようになります。
    このため、使用することで確実に磨き残しをゼロにできます。
    ドラッグストアやインターネットなどで購入でき、錠剤タイプや液体タイプなど種類は様々です。

    デンタルフロスや歯間ブラシを使用する

    デンタルフロスや歯間ブラシを使用すれば、プラークの除去率がさらに2割以上高まります。
    つまりブラッシングとあわせて行うことで、プラークの除去率を8割以上に高められます。
    用途の点から、デンタルフロスは虫歯予防、歯間ブラシは歯周病予防に適しています。

    プラークコントロールの必要性

    歯周病治療の基本としてプラークコントロールが挙げられますが、
    歯周病になっていない人でもプラークコントロールは必要です。
    プラークコントロールを行うことで、以下の3つのメリットがあります。

    歯石を予防できる

    歯石になったプラークは歯磨きでは除去できず、除去するためには歯科医院に行かなければなりません。
    しかし、プラークコントロールをしっかりと行うことでプラークの歯石化を予防できます。

    虫歯や歯周病を予防できる

    これがプラークコントロールの最大のメリットであり目的でもあります。
    虫歯や歯周病の原因菌はプラークの中に含まれており、プラークの除去は虫歯や歯周病の予防の基本です。

    歯磨きがしやすくなる

    常にプラークコントロールができていれば、毎日の歯磨きも効率が良くなります。
    常に綺麗に掃除された部屋を片付けが容易なように、常に綺麗な歯はケアも容易になるのです。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、プラークコントロールについてまとめます。

    1. プラークとは何か :歯に付着している細菌の塊。虫歯や歯周病の原因菌も含まれている
    2. プラークコントロールとは何か :プラークを効率良く除去しつつ、歯への付着を最大限防ぐこと
    3. 歯磨きについて :ブラッシング指導を受ける、プラークテスターを使用するなど
    4. プラークコントロールの必要性 :歯石の予防、虫歯や歯周病の予防、歯磨きがしやすくなる

    これら4つのことから、プラークコントロールについて分かります。
    プラークコントロールの方法は歯磨きなど、実は誰もが知っていて実践していることばかりです。
    しかし、本当に正しく実践できている人は意外に少ないのではないでしょうか。

    歯磨きの場合は精密な歯磨きが必要で、ブラッシングだけでは充分なプラークコントロールはできません。
    デンタルフロスや歯間ブラシを使用した歯磨きが必要ですし、
    正しい磨き方を知るために歯科医院でブラッシング指導を受ける必要があるのです。

  • 歯科医院で定期検診を受ければ絶対に歯周病にならない 2018.07.16

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「定期検診を受けることで歯周病を確実に予防できるのか」です。
    歯周病の予防方法をテーマにした時、必ず出てくるキーワードが「歯科医院の定期検診」です。

    当院でも歯周病の予防として定期検診をすすめますが、
    患者さんの立場で考えれば、日常生活の中で歯科医院に行くのは少々手間なのも確かでしょう。
    そこで、定期検診を受けることでどの程度歯周病を予防できるのかについて考えてみます。

    定期検診を受ければ絶対に予防できるとは限らない

    まず言っておくと、定期検診を受ければ絶対に歯周病を予防できるとは限りません。
    と言うのも、日常生活の過ごし方次第では定期検診の予防効果が失われてしまうからです。
    例えば、「定期検診を受けているから歯磨きを適当にすましている」…これではダメですよね。

    また、「定期検診を受けているけど喫煙している」…これも問題があり、
    喫煙は歯周病になるリスクを5倍以上も高めてしまいます。
    つまり、歯磨きの仕方や日常生活の過ごし方によっては、定期検診を受けても予防できないのです。

    定期検診は予防のメインではない

    歯周病の予防方法を考えた時、その中の1つに定期検診が挙げられます。
    しかし定期検診は予防方法のメインではなく、メインはあくまで毎日の歯磨きです。
    また日常生活の過ごし方も重要で、なぜなら歯周病は生活習慣病でもあるからです。

    毎日の歯磨きと日常生活の過ごし方…歯周病の予防において大切なのはこれら2つで、
    定期検診はこれら2つの予防効果をさらに高めるためものです。つまり定期検診は予防のメインではなく、
    「予防のメインの効果をさらに高めるためのもの」という位置づけになります。

    定期検診で行う予防治療

    定期検診では、歯周病の予防治療として3つのことを行います。
    1つ目はブラッシング指導…これは正しい歯の磨き方を覚えるためのもので、
    予防のメインである歯磨きの効果を高めることができます。

    2つ目は生活習慣改善のアドバイス…これは患者さんの日常生活の過ごし方をヒアリングして、
    歯周病になりやすい要因を排除できるよう、生活習慣改善のアドバイスをします。
    つまり、予防のメインである日常生活の過ごし方において効果的なものです。

    そして3つ目はお口のクリーニング…これは歯磨きでは除去しきれないプラークを除去して、
    お口の中を綺麗にするためのものです。ブラッシング指導、生活習慣改善のアドバイス、お口のクリーニング、
    定期検診では歯周病の予防としてこれら3つのことを行います。

    定期検診を受けるメリット

    定期検診を受けることで、歯周病の予防効果は確実に高まります。
    ブラッシング指導によって歯磨きの精度が高まりますし、
    生活習慣改善のアドバイスによって歯周病になりにくい日常生活の過ごし方が分かるからです。

    これらをきちんと実践…つまり精度の高い歯磨きを毎日行い、さらに日常生活を正しく過ごせば、
    定期検診のお口のクリーニングとあわせて大抵の歯周病は予防できるでしょう。
    そして定期検診にはもう1つメリットがあり、それは歯周病を早期発見できることです。

    定期検診では歯科医がお口の健康状態を確認しますから、
    歯周病があった場合はその時点で発見して治療できるのです。
    つまり、定期検診を受けることで歯周病の早期発見と早期治療が可能になるというメリットもあるのです。

    定期検診を受けても効果がない例

    以下のようなことをしてしまえば、せっかくの定期検診も予防効果が失われてしまいます。

    ・ブラッシング指導のとおりに歯を磨かない
    ・生活習慣改善のアドバイスを守らない
    ・1度しか定期検診を受けない

    …ブラッシング指導や生活習慣改善のアドバイスを無視してしまえば、定期検診を受けた意味がなくなります。
    また、いくらお口のクリーニングでプラークを除去してもそれは一時的なものですから、
    1度定期検診を受けただけではやはり予防効果を高めることは不可能です。

    ブラッシング指導と生活習慣改善のアドバイスをしっかりと守って実践し、
    さらに3ヶ月~6ヶ月に1度の頻度で定期検診を受けてこそ、定期検診を受ける効果が得られます。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、定期検診を受けることで歯周病を確実に予防できるのかについてまとめます。

    1. 定期検診を受ければ絶対に予防できるとは限らない :歯磨きの仕方などに問題があると予防できない
    2. 定期検診は予防のメインではない :予防のメインは精密な歯磨きと日常生活を正しく過ごすこと
    3. 定期検診で行う予防治療 :ブラッシング指導、生活習慣改善のアドバイス、お口のクリーニング
    4. 定期検診を受けるメリット :予防効果が高まるだけでなく、歯周病を早期発見できる
    5. 定期検診を受けても効果がない例 :ブラッシング指導や生活習慣改善のアドバイスを守らない

    これら5つのことから、定期検診を受けることで歯周病を確実に予防できるのかについて分かります。
    定期検診を受ければ絶対に歯周病を予防できるわけではなく、
    歯磨きの仕方や日常生活の過ごし方次第ではむしろ予防効果は得られません。

    つまり、精密な歯磨きと正しい日常生活の過ごし方ができてこそ定期検診の予防効果が高まるのです。
    また、定期検診を受けることのもう1つのメリットを忘れてはならず、
    歯周病を早期発見できるメリットによって、歯周病の進行を防いで歯を守ることができます。

  • 歯周病と言われましたが、歯は全然痛くありません。本 2018.07.09

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「歯周病についての説明」です。
    歯科医院で虫歯と診断された場合、ほとんどの患者さんはそれに納得します。

    それはおそらく普段から歯に痛みを感じていて、自分が虫歯であることを予想していたからでしょう。
    一方、歯周病と診断された場合はそれに疑問を抱く患者さんが多いのです。
    そして患者さんが疑問を抱く理由は、「歯が全く痛くないから健康だと思う」というものです。

    自覚症状と「痛み」

    自覚症状というのは自分が病気であることに気づく、ある意味きっかけのようなものです。
    そして、自覚症状の中で最も分かりやすいのが「痛み」です。
    逆に言えば、「痛み」がなければ自分が病気であることに気づかない人が多いのです。

    虫歯の場合は「歯が痛む」という自覚症状があり、それによって自分が虫歯だと気づきます。
    気づくからこそ、歯科医院で虫歯と診断されても患者さんは納得するのです。
    ここで重要なのが、歯周病には「歯が痛む」という自覚症状がないことです。

    つまり、歯が痛くないのに歯周病であることは自覚症状だけで考えればむしろ自然であり、
    その意味では、歯の痛みの有無で歯周病の有無は判断できないことになります。
    このため歯周病は気づかない間に発症するケースが多く、「静かなる病気」とも言われています。

    歯周病の自覚症状

    「静かなる病気」と呼ばれる歯周病ですが、自覚症状が一切ないわけではありません。
    以下はいずれも歯周病になると起こる自覚症状で、
    1つでも該当する項目がある人は歯周病の可能性を疑ってみるべきです。

    口臭がする

    歯肉から出る血液や膿み、細菌の繁殖などが原因で、歯周病になると口臭がします。
    口臭の原因は様々ですが、歯周病が原因による口臭は特にきつい臭いがします。

    歯肉が腫れている

    歯肉が腫れている場合、歯周病によって歯肉が炎症を起こしている可能性があります。
    ただ腫れるだけでなく変色もしますし、歯磨きなどのささいな刺激で出血しやすくなります。

    歯石がある

    歯石とは、歯と歯の間や歯と歯肉の境目に付着する白い塊です。「歯石がある=歯周病」とは限りませんが、
    歯石があると歯周病になりやすく、さらに進行しやすい傾向があります。

    歯が長くなった気がする

    歯周病が進行すると歯槽骨が溶かされて歯肉退縮が起こります。
    このため歯肉が下がり、歯の根元が露出するので一見歯が長くなったように見えます。

    冷たいものや熱いものがしみる

    歯周病が進行して歯肉退縮が起こって歯の根元が露出している場合、
    露出した歯の根はエナメル質に覆われていないため、冷たいものや熱いものの飲食でしみます。

    歯が動く

    非常に分かりやすい自覚症状ですが、ここまでの自覚症状が起こった時には歯周病は相当進行しています。
    ですから、この自覚症状で歯周病に気づくようでは遅すぎます。

    歯周病を早期発見するには

    歯周病は進行すると歯を失う怖い病気ですが、初期段階で発見して治療すれば歯を失うことはありません。
    また、初期段階の歯周病は治療も容易ですし、虫歯のように歯を削る必要もありません。
    正確には、歯石の除去やプラークコントロールで治ります。

    問題は、どうやって初期段階で歯周病を発見するのかということですが、
    おすすめなのが歯科医院の定期検診です。定期検診ではお口の中の健康状態を歯科医がチェックするため、
    自分では気づかない歯周病も発見できますし、歯周病同様に虫歯の早期発見も可能です。

    また定期検診を受けること自体、歯周病の予防効果を高めることができるのです。
    最も、1回定期検診を受けただけではその場の効果しか得られないため、
    理想は3ヶ月に1回、それが無理なら半年に1回は定期検診を受けるようにしましょう。

    歯周病の予防方法

    歯周病を予防には、以下の3つの方法を実践することです。
    どれか1つではなく、全て実践すれば大抵の歯周病は予防できるでしょうし、
    例え歯周病になっても重症化することはまずないでしょう。

    精度の高い歯磨きをする

    ブラッシングだけの歯磨きではプラークの除去率は6割程度しかありません。
    デンタルフロスや歯間ブラシを使用して、より多くのプラークを除去しましょう。
    確実にプラークを除去するためにプラークテスターを使用するのも良い方法です。

    生活習慣を改善する

    歯周病は生活習慣病でもあり、日常生活の中にその要因が多数潜んでいます。
    例えば喫煙は歯周病になるリスクを高めるだけでなく、歯周病になった時に重症化しやすい傾向があります。
    また、疲労やストレスは身体の免疫力を低下させるため、歯周病菌に感染しやすくなってしまいます。

    歯科医院で定期検診を受ける

    定期検診は歯周病を早期発見できるメリットがあるとお伝えしましたが、予防効果を高めるメリットもあります。
    具体的にはブラッシング指導を受けて歯磨きの技術を高めることができますし、
    生活習慣改善のためのアドバイス、さらにお口のクリーニングを行います。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、歯周病についての説明をまとめます。

    1. 自覚症状と「痛み」 :歯周病には「痛み」の自覚症状がなく、「静かなる病気」と言われている
    2. 歯周病の自覚症状 :口臭がする、歯肉が腫れている、歯石がある、歯が長くなった気がするなど
    3. 歯周病を早期発見するには :歯科医院で定期検診を受ける
    4. 歯周病の予防方法 :精度の高い歯磨きをする、生活習慣を改善する、歯科医院の定期検診を受ける

    これら4つのことから、歯周病についての説明が分かります。
    みなさんが虫歯を嫌がるのは、虫歯になると辛い歯の痛みを感じるからだと思います。
    このため、痛みのない歯周病に対してそれほど危機感を持たない人もいるかもしれません。

    しかし、痛みがないということは病気を自覚しにくいということにもなり、
    気づかない間に発症して進行してしまうため、その意味では歯周病は虫歯よりも怖い一面を持っています。
    進行すればやがて歯を失ってしまうため、歯周病も虫歯同様に徹底した予防が必要です。

  • 矯正治療を始める最適な時期は? 2018.07.01

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「矯正治療を開始するタイミング」です。
    矯正治療を始めたいと思っても、なかなか治療する決断はできないものです。

    これには2つの理由があり、1つは費用の問題です。
    矯正治療は自由診療ですから健康保険が適用されず、高額な費用が掛かります。
    このため手軽にできる治療ではないため、治療を始めることに悩むのは当然と言えるでしょう。

    もう1つの理由は矯正治療を始めるタイミングの問題です。
    矯正治療をいつ始めることがタイミングとして最適なのか?
    …それが分からないため始めることに戸惑う人も多く、今回はその点についての説明をしていきます。

    矯正治療は子供の時に行うのがベスト

    矯正治療を開始するタイミングとして、大人になってから行うか子供の時に行うかで悩んでいるのであれば、
    後者…つまり子供の時に矯正を行うことを強くおすすめします。
    と言うのも、大人の矯正と子供の矯正を比較した場合、子供の矯正の方に圧倒的なメリットがあるからです。

    まず真っ先に挙がるメリットが、非抜歯で矯正治療できる可能性が高いことです。
    矯正治療では歯を正常に並べるためのスペース作りのために抜歯を行うことがありますが、
    子供の時に矯正治療を行うことで、非抜歯で行える可能性が高くなるのです。

    乳歯と永久歯が混ざった時期に矯正治療を行ってその時点で歯を動かせば、
    今後生えてくる永久歯のためのスペース作りができるため、抜歯によるスペース作りの必要がなくなります。
    また成長期の歯は動きやすいため、大人の矯正治療に比べて痛みが小さくてすむメリットもあるのです。

    大人の矯正治療を始めるタイミング

    矯正治療を始めるタイミングを考える必要があるのは子供の場合で、
    これは子供の成長期を視野に入れて矯正治療を行う必要があるからです。
    一方、大人は顎骨も成長を終えていて永久歯も生えそろっていますから、その点を考慮する必要がありません。

    このため大人の場合は自分が矯正治療をしたいと思った時が最適なタイミングと捉えて構いませんし、
    敢えてタイミングを考えるなら矯正治療を行う本人のスケジュールの問題でしょう。
    矯正治療は治療期間が長く、さらにその期間中には定期的な通院が必要です。

    このため、例えば「来月から半年出張に行く」などの場合は、
    通院のことを考慮して出張を終えた後に矯正治療を開始するのが最適なタイミングと言えるでしょう。
    その点に特に問題がなければ、極端な話、明日から矯正治療を始めても問題ありません。

    矯正治療を始めるタイミングよりも重要なこと

    大人の矯正治療の場合、上記で説明したように特に治療開始のタイミングを考える必要はありません。
    それよりも重要なのはどこで矯正治療を行うか?…つまり歯科医院選びです。
    虫歯を治療するくらいの通院なら、単に距離の近さだけで歯科医院を選ぶ人がほとんどだと思います。

    しかし矯正治療の場合、距離だけでなく他の部分にも注目して歯科医院選びをするべきです。
    具体的には以下の部分に注目すると良いでしょうし、その理由もあわせてまとめます。

    費用

    自由診療の費用は歯科医院ごとで自由に設定できるため、矯正治療の費用は歯科医院ごとで異なります。
    このため、相場よりも高額すぎる歯科医院では患者さんの負担が大きくなりますし、
    逆に安すぎる歯科医院も治療の信頼性に欠けるためおすすめできません。

    歯科医の腕

    矯正治療は歯科医による腕の差が明確に出る治療です。
    このため、腕の良い歯科医の元で治療を受けることをおすすめします。
    歯科医の腕の良さを知る参考になるのは、日本矯正歯科学会の認定医や専門医の資格です。

    矯正方法

    矯正治療で使用する矯正装置にはいくつか種類があり、
    取り扱っている矯正装置の種類は歯科医院ごとで異なります。
    例えばマウスピース矯正を希望する場合、それに対応できる歯科医院で矯正治療を受けなければなりません。

    アフターの意識

    矯正治療では、治療後は後戻りを防ぐために保定装置を装着します。
    その間は定期的な通院が必要で、その際にはメンテナンスも行います。
    こうしたアフターを疎かにする歯科医院だと、「治療をするだけして後は放置」の姿勢が考えられます。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、矯正治療を開始するタイミングについてまとめます。

    1. 矯正治療は子供の時に行うのがベスト :子供と大人の二択なら、矯正治療は子供の時に行った方が良い
    2. 大人の矯正治療を始めるタイミング :通院さえ可能なら、矯正治療をしたいと思った時にするのが最適
    3. 矯正を始めるタイミングよりも重要なこと :費用や歯科医の腕などを参考にした歯科医院選び

    これら3つのことから、矯正治療を開始するタイミングについて分かります。
    大人の矯正治療では特に時期を気にする必要はなく、
    なぜなら顎骨の成長が終わり、永久歯も生えそろった状態だからです。

    このため、子供の矯正治療のように成長期を考慮する必要がなく、
    言ってしまえば「自分が矯正治療をしたいと思った時が矯正治療開始の最適なタイミング」と言えるでしょう。
    ただし矯正治療中は通院が必要になるため、それが可能なスケジュールであることが前提です。

  • 矯正治療を受ける前には、どんな相談や確認をした方が 2018.06.22

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「矯正治療前に相談や確認すべきこと」です。
    矯正治療は費用も高く、さらに治療期間も長くなります。

    このため、同じ審美治療でもホワイトニングのように気軽に治療を決断することはできないと思います。
    治療前にはいくつかのことを相談、もしくは確認すべきですし、
    その上で治療を受けるか受けないかの決断をしてください。

    さて、そこで問題になるのがどんな相談や確認をすれば良いのかということです。
    ここでは、そんな矯正治療前に必要な相談や確認についてのお話をしていきます。

    相談方法

    相談相手は当然歯科医になるわけですが、手段として2つの方法があります。
    1つはメールでの相談で、これは歯科医院のWEBサイトから相談のメールを送ることができます。
    矯正治療に対応した歯科医院のWEBサイトを確認すると、「無料のメール相談」を行っている場合があります。

    そこからメールで疑問点や不明点を相談し、歯科医に回答してもらうという流れです。
    もう1つの方法は、直接歯科医院に行って相談する方法です。
    歯科医院は治療目的でなく相談目的での来院も可能なため、その点は何も心配いりません。

    矯正治療においては相談やカウンセリングを無料で行っている歯科医院もあるため、
    積極的に利用すると良いでしょう。院内の雰囲気が分かるという点で考えると、
    メールよりもこうして実際に歯科医院に行って相談した方が良いでしょう。

    確認すべきこと

    相談は自分が思う不明点や疑問点をそのまま質問すれば良く、
    「こんなことを質問して良いのだろうか?」などと気にすることはありません。
    患者さんは治療に関して当然素人なのですから、歯科医の親身になって回答してくれるでしょう。

    もし対応が悪ければ、その歯科医から治療を受けることはおすすめできないため、
    歯科医との相性や人間性を判断する意味でも相談することは大切です。
    次に確認についてですが、矯正治療を受ける前には必ず歯科医院で次のことを確認してください。

    費用

    矯正治療は健康保険が適用されないため、費用は高額になります。
    さらにその費用も歯科医院ごとで異なるため確認しておきましょう。
    また、必ずトータルの治療費を確認するようにしてください。

    治療期間

    矯正の治療期間は現状の歯並びの状態によって異なります。
    このためネットの一般的な情報だけで判断せず、
    実際に診てもらっておおよその治療期間を確認しておきましょう。

    矯正の方法

    矯正治療では矯正装置を装着して歯を動かしますが、矯正装置にはいくつか種類があります。
    一般的なワイヤーでの表側矯正だけでなくマウスピース矯正や裏側矯正といった方法もあるため、
    その歯科医院がどんな矯正方法に対応しているのかを確認してください。

    矯正治療における資格

    患者さんからすれば、腕の良い歯科医に治療を受けたいと思うのが自然です。
    そして、歯科医の腕の良さを判断する上で参考になるのが日本矯正歯科学会の資格の有無です。
    日本矯正歯科学会の認定医や専門医であれば、その歯科医は矯正治療の知識や技術に長けています。

    <日本矯正歯科学会の資格について>
    日本矯正歯科学会の資格の有無については、
    確認するよりも資格を所持する歯科医の在籍する歯科医院に行った方が早いでしょう。
    日本矯正歯科学会のWEBサイトでは、資格を持つ歯科医が在籍する歯科医院を都道府県別に確認できます。

    矯正治療のメリットとデメリット

    矯正治療を行うことで歯並びが改善されますが、そのメリットは審美性が高まるだけではありません。
    歯並びの凸凹がなくなることで歯磨きがしやすくなり、
    歯磨きがしやすくなることで虫歯や歯周病を予防しやすくなり、それは自分の歯を守ることにつながります。

    さらに噛み合わせが改善されることで歯に負担が掛からなくなりますし、
    噛み合わせの悪さが原因で起こっていた頭痛や肩こりを解消できます。
    つまり矯正治療は見た目の美しさだけでなく、全身の健康にもプラス効果があるのです。

    一方デメリットはやはり費用の高さと治療期間の長さで、治療に手軽さがないことでしょう。
    だからこそ、矯正治療を受ける前には歯科医への相談や確認が欠かせないわけで、
    治療を受けるか受けないかの決断は慎重に行ってください。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、矯正治療前に相談や確認すべきことについてまとめます。

    1. 相談方法 :「メール」、「直接歯科医院に行く」の2つの方法があり、おすすめなのは後者
    2. 確認すべきこと :費用、治療期間、矯正の方法、矯正治療における資格
    3. 矯正治療のメリットとデメリット :見た目の美しさだけでなく全身の健康にもプラス効果がある

    これら3つのことから、矯正治療前に相談や確認すべきことについて分かります。
    矯正治療を受ける前には、必ず費用や治療期間、さらに矯正の方法などを確認してください。
    これらは歯科医院ごとで回答が異なるため、複数の歯科医院で確認して比較すると良いでしょう。
    また、日本矯正歯科学会の資格の有無に注目することも大切で、歯科医の腕の良さを知る判断基準になります。

  • 虫歯の症状を教えてください 2018.06.15

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「虫歯の症状」です。
    虫歯になると歯が痛くなりますが、そもそもその時歯に一体何が起こっているのでしょうか。

    また虫歯は進行する病気であり、進行することで今まで起こらなかった症状が起こります。
    このため、虫歯の症状というのは決してシンプルなものではありません。
    そこで、ここでは虫歯の症状について進行度別に説明していきます。

    虫歯について

    虫歯とは虫歯の原因菌の出す酸によって歯が溶かされる病気です。
    細菌に感染して起こることから、実は風邪と同じで細菌による感染症でもあります。
    ちなみに原因菌の種類はいくつかありますが、一般的なのはミュータンス菌と呼ばれるものです。

    さて、虫歯は風邪と同じで細菌による感染症と説明しましたが、
    1つ異なる点としては治療しない限り治らない…つまり自然には治らないということです。
    治療しなければ虫歯はどんどん進行し、その進行度は「C1」~「C4」の4段階に分けられています。

    「C1」の状態

    「C1」の虫歯は歯の表面だけ虫歯に感染した状態で、いわゆる虫歯になりたての状態です。
    歯の表面はエナメル質に保護されているため、そのおかげでこの時点の虫歯では痛みを感じません。
    しかし痛みと感じないことから、虫歯を自覚しにくいという問題もあります。

    「C1」の虫歯なら治療も簡単で、状態によっては削らずに治せることもありますし、
    削ったとしても歯の表面だけですむため、治療で痛みを感じることもありません。
    当然麻酔も必要なく短時間で治せるため、この時点で治療するのが理想です。

    「C2」の状態

    みなさんが虫歯の症状を連想した時、該当するのはおそらくこの「C2」の虫歯です。
    「C2」の虫歯はエナメル質の奥にある象牙質まで進行しており、時折痛みを感じます。
    また、食事の際の温度…つまり冷たいものや熱いものでしみることもあるでしょう。

    治療においても象牙質まで歯を削る必要があるため、治療で痛みを感じてしまいます。
    このため、「C2」の虫歯を治療する際には麻酔を使用するのが一般的です。
    痛みを感じるという点から、歯が痛くて虫歯に気づいた時にはこの「C2」の虫歯であることがほとんどです。

    「C3」の段階

    「C3」の虫歯は歯の神経まで進行した状態で、この状態になると痛みどころか激痛を感じます。
    ズキズキと辛い痛みを常に感じるため、夜はまともに眠れないでしょう。
    また、ここまでの痛みになると痛み止めを飲んでも完全に治まらないことがあります。

    「C3」まで進行した虫歯は治療も少々厄介で、歯を削るだけでなく神経の除去や根管内の清掃が必要です。
    また、失った神経は元に戻せないため、以後その歯は変色して見た目も悪く、さらに脆くなってしまいます。
    「C3」の虫歯は症状も治療方法も辛いものになりますが、放置しなければここまで進行することはありません。

    「C4」の段階

    いわゆる末期段階の虫歯で、ここまで進行すると歯は原型を失っているでしょう。
    ボロボロに溶かされ、そこに歯があるのかどうかも分からない状態になってしまいます。
    「C4」では治療したとしても歯が残せない可能性があり、その場合は抜歯しなければなりません。

    とは言え、治療しない限り虫歯の原因菌は生き続けるため、例え歯を残せなくても治療は必要です。
    ちなみに、歯を失った場合は入れ歯やブリッジやインプラントでの対処となりますが、
    いずれもメリットとデメリットが大きく異なるため、対処の決断には慎重な検討が必要です。

    「C4」以降の虫歯

    ここまでの説明から、虫歯の進行度は「C1」~「C4」の4段階に分けられており、
    「C4」になると歯を失うことが分かります。つまり虫歯になると最終的に歯を失うわけですが、
    ずっと放置しておくことでさらなる症状が起こります。

    これは虫歯の原因菌が血液に入り込むためで、血管を通じて全身に回ってしまうのです。
    その結果、脳に回ることで脳梗塞、心臓に回ることで心筋梗塞が起こることがあり、
    実際にこのような病気が起こって死に至ったケースもあるのです。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、虫歯の症状についてまとめます。

    1. 虫歯について :治療しなければどんどん進行し、進行度は「C1」~「C4」の4段階に分けられている
    2. 「C1」の状態 :虫歯になりたての状態で、この状態なら削らずに治せることもある
    3. 「C2」の状態 :象牙質まで進行した状態で痛みを感じる。ほとんどの人がこの時点で虫歯に気づく
    4. 「C3」の状態 :神経まで進行した状態で激痛を感じる。「C2」で放置しなければここまでの事態にならない
    5. 「C4」の状態 :末期段階で歯はボロボロになっている。治療しても歯を残せない可能性がある
    6. 「C4」以降の虫歯 :歯を破壊した後、虫歯の原因菌は血液に入り込み、脳梗塞などの病気を引き起こす

    これら6つのことから、虫歯の症状について分かります。
    このように、虫歯は進行すればするほど深刻な症状が起こります。
    このため非常に怖い病気なのですが、その一方で治療すれば100%治せる病気です。
    虫歯を自覚したら必ず歯科医院に行って治療してください。
    治療を怖がって放置してしまえば、思わぬ深刻な症状を引き起こしてしまうこともあるのです。

  • 虫歯治療は痛みますか? 2018.06.08

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「虫歯治療の痛み」です。
    虫歯を自覚しつつも治療をしない…残念ながらそういう人は少なくありません。

    このように虫歯を放置してしまう人は、虫歯よりも治療の方が怖いと考えてしまいがちで、
    だからこそ治療を受ける気持ちになれず、虫歯をそのまま放置してしまうのです。
    言うまでもなくそれは絶対にやってはいけないことですが、治療の痛みが気になる気持ちは理解できます。

    そこで、ここでは虫歯治療の痛みをテーマにして、痛みの有無について正直なお話をしていきます。

    痛みは虫歯の進行度で異なる

    虫歯治療の痛みは、虫歯がどの程度進行しているのかによって異なります。
    例えば完全な初期段階の虫歯…この場合痛みは全くありません。
    と言うのも、初期の虫歯なら削らずに治せることがあり、削ったとしても歯の表面程度の範囲だからです。

    一方、虫歯が進行している場合は痛みを感じます。象牙質まで進行した虫歯は削ると痛みを感じますし、
    さらに神経まで進行している場合は神経の除去を含めた根管治療が必要になるからです。
    また、重度の虫歯の場合は抜歯が必要になるため、この場合は抜歯の痛みを感じることになります。

    つまり、早く治療するほど痛みは小さくなるため、治療の痛みが怖れて放置することは逆効果になるのです。

    痛みへの対処

    痛みを感じる虫歯治療でも、現在はその対処が充実しているので安心です。
    一般的には麻酔の使用で、痛みを感じるほどの治療なら麻酔を使用して治療を行います。
    また、麻酔自体の痛みが苦手な人には表面麻酔で対処できます。

    これは言わば麻酔の麻酔で、表面にあらかじめ麻酔液を塗って麻酔の痛みを感じなくするものです。
    さらに独自の工夫をしている歯科医院もあり、例えばうがいをする時の水の温度調整です。
    これはぬるま湯が出る設計になっていて、うがいをした時にしみないための工夫です。

    ちなみに、こうした痛みを感じない虫歯治療のことを無痛治療と呼んでいます。

    虫歯を放置して起こる問題

    いくら痛みへの対処が充実しているとは言え、やはり虫歯治療は怖いと思うかもしれません。
    その気持ちは理解できますが、だからと言って放置すると以下のような問題が起こります。

    痛みが増す

    虫歯の痛みは一定ではなく、進行度に比例して酷くなっていきます。
    治療を怖れて放置してしまえば、今以上に歯が痛む事態になります。

    辛い治療が必要になる

    虫歯が進行すればそれだけ大きな治療が必要で、それは患者さんにとって辛いものになります。
    また治療期間も長引きますし、治療期間が長引くことで治療費も高くなってしまいます。

    歯の神経を失う

    虫歯が進行するとやがて神経まで虫歯菌に侵されます。そうなると神経を失うことになり、
    神経を失った歯は非常に脆くなる上、変色して見た目も悪くなってしまいます。

    歯を失う

    歯を失うのは歯周病だけではありません。末期段階まで進行すれば虫歯でも歯はボロボロになりますし、
    そこまでの状態になると治療したとしても歯は残せなくなります。

    思わぬ病気を引き起こす

    これは虫歯の本当の怖さで、虫歯を放置するとやがて虫歯菌は血液に侵入して血管から全身にまわります。
    その結果脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすことがあり、実際に死亡例が存在します。

    …このように、虫歯を放置することに一切のメリットはありません。
    確かに治療は怖いかもしれませんが、放置すればそれ以上に怖い問題が起こってしまうのです。

    定期検診のすすめ

    虫歯治療の痛みが気になるなら、確実に痛い虫歯治療を受けなくてすむ方法があります。
    それは、歯科医院で定期的に検診を受ける習慣を身につけることです。
    定期検診では歯のクリーニングなどを行うため、まず虫歯の予防効果を高めることができます。

    さらに担当する歯科医が口の中の健康状態を確認するため、
    本来なら気づかないほど初期段階の虫歯も発見することができます。
    つまり虫歯の予防、さらには早期発見と早期治療が可能になるのです。

    このため、少なくとも痛みを感じる治療が必要になるほど虫歯が進行する事態にはなりません。
    最も、いくら定期検診を受けてもたった1度受けるだけでは大した効果はなく、
    できれば3ヶ月に1度、それが無理なら6ヶ月に1度の頻度で受けるようにしてください。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、虫歯治療の痛みについてまとめます。

    1. 痛みは虫歯の進行度で異なる :進行した虫歯の治療ほど痛みを感じるものになる
    2. 痛みへの対処 :麻酔、表面麻酔。無痛治療を導入している歯科医院ならさらに独自の工夫も行っている
    3. 虫歯を放置して起こる問題 :痛みが増す、辛い治療が必要など、放置することに一切メリットはない
    4. 定期検診すすめ :定期検診を受けていれば、例え虫歯になっても初期段階で発見できる

    これら4つのことから、虫歯治療の痛みについて分かります。
    まとめると、虫歯治療で痛みを感じることがあるのは事実であり、そのための対処方法は2つです。
    1つは無痛治療を導入している歯科医院で治療を受けること、もう1つは早く治療することです。
    特に後者が重要で、初期段階の虫歯なら削らずに治せることがありますし、
    治療を怖れて虫歯を放置してしまえば、より怖いと感じてしまうような治療が必要になってきます。

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