大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
今回のテーマは「矯正治療を開始するタイミング」です。
矯正治療を始めたいと思っても、なかなか治療する決断はできないものです。
これには2つの理由があり、1つは費用の問題です。
矯正治療は自由診療ですから健康保険が適用されず、高額な費用が掛かります。
このため手軽にできる治療ではないため、治療を始めることに悩むのは当然と言えるでしょう。
もう1つの理由は矯正治療を始めるタイミングの問題です。
矯正治療をいつ始めることがタイミングとして最適なのか?
…それが分からないため始めることに戸惑う人も多く、今回はその点についての説明をしていきます。
目次
矯正治療を開始するタイミングとして、大人になってから行うか子供の時に行うかで悩んでいるのであれば、
後者…つまり子供の時に矯正を行うことを強くおすすめします。
と言うのも、大人の矯正と子供の矯正を比較した場合、子供の矯正の方に圧倒的なメリットがあるからです。
まず真っ先に挙がるメリットが、非抜歯で矯正治療できる可能性が高いことです。
矯正治療では歯を正常に並べるためのスペース作りのために抜歯を行うことがありますが、
子供の時に矯正治療を行うことで、非抜歯で行える可能性が高くなるのです。
乳歯と永久歯が混ざった時期に矯正治療を行ってその時点で歯を動かせば、
今後生えてくる永久歯のためのスペース作りができるため、抜歯によるスペース作りの必要がなくなります。
また成長期の歯は動きやすいため、大人の矯正治療に比べて痛みが小さくてすむメリットもあるのです。
矯正治療を始めるタイミングを考える必要があるのは子供の場合で、
これは子供の成長期を視野に入れて矯正治療を行う必要があるからです。
一方、大人は顎骨も成長を終えていて永久歯も生えそろっていますから、その点を考慮する必要がありません。
このため大人の場合は自分が矯正治療をしたいと思った時が最適なタイミングと捉えて構いませんし、
敢えてタイミングを考えるなら矯正治療を行う本人のスケジュールの問題でしょう。
矯正治療は治療期間が長く、さらにその期間中には定期的な通院が必要です。
このため、例えば「来月から半年出張に行く」などの場合は、
通院のことを考慮して出張を終えた後に矯正治療を開始するのが最適なタイミングと言えるでしょう。
その点に特に問題がなければ、極端な話、明日から矯正治療を始めても問題ありません。
大人の矯正治療の場合、上記で説明したように特に治療開始のタイミングを考える必要はありません。
それよりも重要なのはどこで矯正治療を行うか?…つまり歯科医院選びです。
虫歯を治療するくらいの通院なら、単に距離の近さだけで歯科医院を選ぶ人がほとんどだと思います。
しかし矯正治療の場合、距離だけでなく他の部分にも注目して歯科医院選びをするべきです。
具体的には以下の部分に注目すると良いでしょうし、その理由もあわせてまとめます。
自由診療の費用は歯科医院ごとで自由に設定できるため、矯正治療の費用は歯科医院ごとで異なります。
このため、相場よりも高額すぎる歯科医院では患者さんの負担が大きくなりますし、
逆に安すぎる歯科医院も治療の信頼性に欠けるためおすすめできません。
矯正治療は歯科医による腕の差が明確に出る治療です。
このため、腕の良い歯科医の元で治療を受けることをおすすめします。
歯科医の腕の良さを知る参考になるのは、日本矯正歯科学会の認定医や専門医の資格です。
矯正治療で使用する矯正装置にはいくつか種類があり、
取り扱っている矯正装置の種類は歯科医院ごとで異なります。
例えばマウスピース矯正を希望する場合、それに対応できる歯科医院で矯正治療を受けなければなりません。
矯正治療では、治療後は後戻りを防ぐために保定装置を装着します。
その間は定期的な通院が必要で、その際にはメンテナンスも行います。
こうしたアフターを疎かにする歯科医院だと、「治療をするだけして後は放置」の姿勢が考えられます。
いかがでしたか?
最後に、矯正治療を開始するタイミングについてまとめます。
1. 矯正治療は子供の時に行うのがベスト :子供と大人の二択なら、矯正治療は子供の時に行った方が良い
2. 大人の矯正治療を始めるタイミング :通院さえ可能なら、矯正治療をしたいと思った時にするのが最適
3. 矯正を始めるタイミングよりも重要なこと :費用や歯科医の腕などを参考にした歯科医院選び
これら3つのことから、矯正治療を開始するタイミングについて分かります。
大人の矯正治療では特に時期を気にする必要はなく、
なぜなら顎骨の成長が終わり、永久歯も生えそろった状態だからです。
このため、子供の矯正治療のように成長期を考慮する必要がなく、
言ってしまえば「自分が矯正治療をしたいと思った時が矯正治療開始の最適なタイミング」と言えるでしょう。
ただし矯正治療中は通院が必要になるため、それが可能なスケジュールであることが前提です。