大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
今回のテーマは「虫歯になりやすい人となりにくい人」です。
すぐ虫歯になってしまう人と全く虫歯にならない人、
不公平に思うかもしれませんが人によってこの差があるのは事実です。
最も、虫歯になりやすい人となりにくい人がいるのは運の差などではなく、しっかりとした理由があります。
そこで、ここでは虫歯のなりやすさが高まってしまう原因をお伝えします。
もしあなたが虫歯になりやすいと自覚しているなら、
今回お話しする中でその原因が分かりますし、同時に改善策も見えてくるでしょう。
目次
唾液は人によって質が異なっており、その質次第で虫歯になりやすくもなりにくくもなります。
ちなみに、虫歯になりにくいのは「サラサラしていて唾液の量が多い人」で、
虫歯になりやすいのは「ネバネバしていて唾液の量が少ない人」です。
さて、なぜこうした質が関わってくるかですが、唾液には細菌を洗浄する効果があるからです。
唾液の量が少なければ洗浄が不充分になりますし、ネバついていることで洗い流すことができません。
一方、唾液の量が多い人は洗浄効果が高く、さらにサラサラしていることで細菌を綺麗に洗い流せます。
こうした唾液の質の違いが、虫歯になりやすい人となりにくい人がいる原因の1つです。
歯磨きをするかしないかの二択で質問すれば、誰もがすると答えるでしょう。
しかし、歯磨きの仕方自体は人によって異なります。適当に磨く人もいれば時間を掛けて磨く人もいる、
ブラッシングだけで済ませる人もいれば、デンタルフロスや歯間ブラシを使う人もいます。
また、磨き方の技術にも差があり、歯科医院でブラッシング指導を受けた人は精度の高い歯磨きができます。
つまり、歯磨きするにしても磨き方次第で虫歯になりやすくもなりにくくもなるのです。
言うまでもなく、デンタルフロスなどを使って精度の高い歯磨きをする人は虫歯になりにくいです。
虫歯の中には、一度治療した歯が再度虫歯になってしまう二次虫歯というものがあります。
そして、この二次虫歯においてもなりやすい人となりにくい人がいるのです。
この差を生む原因として多いのが、詰め物や被せ物の材質です。
一般的な銀歯は歯との隙間が生じやすく、プラークも付着しやすいので二次虫歯を招くリスクが高まります。
一方、セラミックだと隙間も生じにくい上にプラークも付着しにくく、二次虫歯を予防しやすいのです。
審美性だけが目立ちがちなセラミックですが、実は詰め物や被せ物の機能性にも優れているのです。
人によっては間食が多く、高い頻度で何かしら飲食をしてしまう人がいます。
こういう食事の摂り方をする人は、いくら歯を丁寧に磨いても虫歯になりやすいです。
お口の中では歯のカルシウムが溶け出す脱灰と、それが元に戻る再石灰化が繰り返されています。
虫歯を防ぐには再石灰化が重要なのですが、食事の頻度が高いと脱灰ばかりが起こってしまいます。
そうなると再石灰化が行われるタイミングが失われてしまい、虫歯になるリスクが高まります。
長い時間食事しても同じことが起こるため、いわゆるダラダラ食いをしてしまう人にも同様のことが言えます。
虫歯は虫歯菌という細菌に感染することで起こります。
このため、細菌に感染しにくい人は虫歯になりにくいですし、歯周病においても同じことが言えます。
さて、細菌に感染しにくい人としやすい人の差は、身体の免疫力の強さがポイントです。
免疫力が高ければ細菌に感染しにくいですし、逆に低ければ細菌に感染しやすくなるのです。
ここで問題になってくるのが生活習慣です。
疲労やストレスが蓄積される生活を送ると免疫力が低下するため、細菌に感染しやすくなります。
そして細菌に感染しやすくなるということは、虫歯になりやすいことを意味するのです。
つまり、免疫力を低下させてしまう生活習慣の人は虫歯になりやすいのです。
いかがでしたか?
最後に、虫歯になりやすい人となりにくい人についてまとめます。
これら5つのことから、虫歯になりやすい人となりにくい人が分かります。
唾液の質は例外として、それ以外の原因については誰にでも改善可能です。
また、虫歯になりやすい人は予防歯科や定期検診を受けるのもおすすめです。
どれも重要なポイントですが予防の基本は毎日の歯磨きなので、
精度の高い歯磨きと定期検診を受けていれば、唾液の質関係なく虫歯を予防しやすくなるでしょう。