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熱いものがしみる場合、歯にどんな問題が起こっていますか?|大田区大森の歯医者さん|よこすか歯科医院

横須賀歯科医院
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院長ブログ

  • 熱いものがしみる場合、歯にどんな問題が起こっていま 2019.01.23

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、横須賀歯科医院です。
    今回のテーマは「熱いもので歯がしみることについて」です。熱いものを飲食した時、歯がしみることがあります。

    例え一瞬でも歯がしみるのは辛いですし、その時は歯がしみるどころか痛むこともあります。もちろんそれには原因があり、歯に何らかの異常が起こっていることは間違いありません。そこで、ここでは熱いもので歯がしみる時に考えられる原因について説明します。

    虫歯

    「虫歯=歯が痛い」の症状のイメージですが、それだけでなく熱いものもしみるようになります。これは歯が痛いことに関係しており、そもそも虫歯で歯が痛むのは虫歯が象牙質まで進行したためです。象牙質はエナメル質に保護された歯の表面とは違って刺激に対して非常に敏感です。

    虫歯が象牙質まで進行したということは、虫歯の穴が象牙質まであいていることになります。ですから熱いものを飲食すればその熱さが象牙質に届いてしまい、それが刺激となってしみますし、熱いものだけでなく冷たいものもしみるようになります。

    歯周病

    歯周病は初期段階では歯肉に炎症が起こり、この時点で痛みやしみは一切感じません。しかし進行すると歯槽骨が溶かされてしまい、それに合わせて歯肉退縮が起こります。そして、この歯肉退縮が熱いものがしみるという状態に関係してきます。

    歯肉退縮が起こると文字どおり歯肉が退縮するため、歯肉全体の高さが下がります。そして、歯肉が下がることで本来歯肉に埋まっていた歯の根が露出してしまいます。露出した歯の根は象牙質が剥き出しの状態ですから、熱いものや冷たいものでしみてしまうのです。

    知覚過敏

    知覚過敏になると熱いものを飲食した時に一瞬「ピリッ」としみた感覚を受けます。知覚過敏の原因は様々で、例えば上記で挙げた虫歯や歯周病によっても起こりますし、確実に言えるのは何らかの理由でエナメル質が破損しているということです。

    ちなみに、他の原因としては「強い歯磨きのしすぎでエナメル質が傷ついている」、「歯ぎしりや食いしばりなどの癖でエナメル質が傷ついている」なども考えられます。エナメル質が傷ついた箇所は象牙質が剥き出しになり、そのため熱いものや冷たいものでしみてしまいます。

    歯髄炎

    聞き慣れない病気だと思いますが、歯髄炎とは歯髄の炎症…すなわち歯の神経が炎症を起こす病気です。重度の虫歯や歯周病によって起こることがありますが、それだけでなく歯が割れるなど外傷的な原因によって起こることもあります。

    歯髄炎になると痛み…それも激痛と言えるほどの痛みを感じるのが特徴ですが、熱いものがしみるのは歯髄炎の初期症状に該当します。この初期症状で治療しないと、前述したとおり激痛を感じるほど進行してしまいます。

    歯科治療の影響

    歯科治療の影響によって熱いものがしみる場合もあり、特に可能性が高いのは根管治療です。根管治療とは、歯の根の根管内の清掃や消毒をするための治療であり、根管内の形状は人によって異なり、さらに歯科医も目で見て治療することができません。

    このため治療の難易度が高く、歯科医の腕によっては細菌を取り逃してしまうこともあります。そうなると根管内に細菌が残ったままになりますし、さらに根管内は封をしてしまうため、治療後に痛んだり熱いものがしみたりするなどの症状が起こります。

    熱いものがしみるのは危険な症状

    熱いものがしみるというだけでその原因は特定できないものの、どの原因であったとしても深刻で危険な症状にあることに間違いありません。虫歯や歯周病が原因の場合は既にこれらの病気が進行していることになります。

    さらに、歯髄炎が原因でなおかつ虫歯や歯周病によって歯髄炎が起こっている場合、これらの病気は重度段階まで進行していることになります。このため、熱いものがしみるのは危険な症状と認識して、早く歯科医院に行って診察を受けてください。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、熱いもので歯がしみることについてまとめます。

    1. 虫歯 :象牙質まで虫歯が進行すると、冷たいものや熱いものがしみるようになる
    2. 歯周病 :進行して歯肉退縮が起こると、歯の根が露出して冷たいものや熱いものがしみるようになる
    3. 知覚過敏 :原因は様々だが、いずれにしてもエナメル質が傷つき象牙質が剥き出しの状態になっている
    4. 歯髄炎 :歯の神経の炎症で、重度の虫歯や歯周病によって起こることもあり、さらに進行もする
    5. 歯科治療の影響 :例えば根管治療で細菌と取り逃している可能性などが考えられる
    6. 熱いものがしみるのは危険な症状 :虫歯にしても歯周病にしても、熱いものがしみる場合は進行している

    これら6つのことから、熱いもので歯がしみることについて分かります。お口に病気などの問題が起こっている場合、何らかの自覚症状があります。そして、熱いものがしみるのもそんな自覚症状の一つです。

    さらに言えるのが、熱いものがしみるのは自覚症状の中でも深刻なものであり、虫歯や歯周病が原因だとすれば、その虫歯や歯周病は進行していることになります。ですから、熱いものがしみる自覚症状があった場合、できるだけ早く歯科医院に行きましょう。

  • 歯が痛い時は温めるべき?冷やすべき? 2019.01.15

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、横須賀歯科医院です。
    今回のテーマは「歯が痛い時の対処方法」です。歯が痛い時の応急処置として冷やす方もいれば温める方もいます。

    確かに、身体のどこかが腫れた時は冷やすのが一般的ですし、膝の痛みや生理痛は温めるべきという意見もあり、どちらも正しいように思えます。しかし、実際には歯の痛みに対しては冷やすのが正解です。

    温めるとダメな理由

    歯の痛みはズキズキとして辛く、温めてリラックスした方が痛みを解消できそうにも見えます。しかし温めると血行が良くなるため、血流によって神経が圧迫されてしまいます。そうなるとむしろ痛みは増してしまい、その意味で温めてはいけないのです。直接温めるのはもちろん、次のことも温めるに含まれるためやってはいけない行為です。

    入浴

    身体を温める入浴は、歯が痛み時には痛みが増す原因になります。このため、歯が痛い時には簡単なシャワー程度ですました方が良いでしょう。

    運動

    身体を動かすと身体が温まって血行が良くなるため、運動は身体を温めるのと同じ意味になります。歯の痛みを紛れる感じもしますが、歯が痛む時の運動は避けてください

    …温めるとダメなのは、血行が良くなるからです。ですから、結果的に血行が良くなる行為は全て歯が痛む時にはしてはいけません。

    冷やす時の注意点

    歯が痛む時には冷やすのが正解ですが、冷やし方によっては逆効果になります。つまり正しい冷やし方があるわけで、それは直接ではなく頬側から冷やすことです。直接冷やすのは患部にとって刺激が強く、そのためしみたり痛んだりしてしまいます。

    このため、氷をくるんだタオルや水で濡らしたタオルで頬側から冷やす、もしくは解熱シートを頬に貼るなどの方法で冷やすようにしてください。その意味では、うがいをする場合も冷たい冷水は避けた方が良いでしょう。

    その他の応急処置

    歯が痛む時に冷やすのは治療ではなく、一時的に歯の痛みを解消する応急処置です。そして、応急処置は冷やす以外にも次のような方法があります。

    痛み止めを飲む

    歯科医院で処方されたものはもちろん、薬局で販売されているものでも構いません。効果の欄に「歯の痛み」と記載されていれば、その痛み止めによって歯の痛みを解消できます。ただし、痛み止めは飲んでから効くまで時間がかかるため、即効性がないのが欠点です。

    正露丸を詰める

    正露丸も痛み止めと同じで薬によって痛みを解消する方法ですが、このように別に紹介したのは使用方法が異なるからです。腹痛時には正露丸は飲んで使用しますが、歯が痛み時は患部に詰めて使用するのが正しい方法です。

    救急センターに行く

    発熱などに限らず、歯の痛みなどお口の病気に対する救急センターもあります。「歯科 救急 〇〇(地域)」でインターネット検索すれば、該当する救急センターがすぐ見つかるため、我慢できない痛みなら最寄りの救急センターを利用しても良いでしょう。

    歯が痛い時にやってはいけないこと

    歯が痛い時にやってはいけないことがいくつかあり、温めるのもその中の一つです。そして、温める以外には次のようなこともやってはいけません。

    歯磨きする

    誤解のないよう言っておくと、歯の痛みの有無と関係なく歯磨きは大切です。ですから、ここで言う歯磨きは痛みの解消を目的として歯磨きのことだと捉えてください。患部を直接磨くと傷つけて痛みが増してしまうため、ぬるま湯のうがい程度にした方が良いでしょう。

    強くうがいをする

    歯が痛む時にうがいをするのは間違いではありません。問題なのはうがいの強さで、強いうがいは歯磨きと同じで患部を傷つけてしまいます。ぬるま湯で丁寧なうがいを繰り返し行う…これが、歯が痛む時の正しいうがいの仕方です。

    患部に触れる

    ダメだとは分かっていつつも、歯が痛む時はどうしても患部が気になって触れたくなってしまいます。しかし患部に触れるのは厳禁で、触れることで痛みが増すどころか症状が悪化する可能性があります。指で触れれば指に付着している細菌が患部にも付着してしまい、悪さをすることが考えられるからです。

    …例え冷やしたとしても、これらの行為を行えば歯の痛みは解消できません。正しい冷やし方を知ると同時に、こうしたやってはいけないことも知っておきましょう。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、歯が痛い時の対処方法についてまとめます。

    1. 温めるとダメな理由 :血行が良くなるため、血流が神経を圧迫して痛みが増す
    2. 冷やす時の注意点 :患部を直接冷やさず、濡れタオルや解熱シートを使って頬側から冷やす
    3. その他の応急処置 :痛み止めを飲む、正露丸を詰める、救急センターに行く
    4. 歯が痛い時にやってはいけないこと :歯磨きする、強くうがいをする、患部に触れる

    これら4つのことから、歯が痛い時の対処方法について分かります。まとめると、歯が痛い時には冷やすのが正解です。しかし患部を直接冷やしてはならず、頬側から濡れタオルや解熱シートを使って冷やしましょう。

    冷やすことで痛みはある程度解消できますが、それは一時的な応急処置であって治療としての効果は一切ありません。このため、痛みが解消されても必ず歯科医院に行って治療を受けてください。

  • 歯の痛みを止める方法を教えてください 2019.01.08

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、横須賀歯科医院です。
    今回のテーマは「歯の痛みを止める方法」です。歯が痛い時はどうするべきか?…言うまでもなくそれは歯科医院に行くことです。

    しかし、歯の痛みはこちらの都合とは無関係に起こるものですから、歯科医院に行こうにも行けないタイミングで歯が痛むことも珍しくありません。そこで、応急処置として一時的に歯の痛みを止める方法を説明します。

    頬側から冷やす

    歯の痛みに対しては冷やすか温めるかで悩む方も多いですが、この場合は冷やすのが正解です。と言うのも、温めると血行が良くなるため、神経が圧迫されることでむしろ痛みが増してしまうからです。とは言え、冷やすにしても正しい冷やし方があります。

    それは頬側から解熱シートや冷たいタオルを当てて冷やすことで、やってはいけないのが氷を口に含むなど、直接患部を冷やす行為です。直接患部を冷やすとそれは歯にとって大きな刺激になるため、やはり痛みが増してしまうことがあります。

    痛み止めを飲む

    痛み止めは歯科医院で処方されたものに限らず、ドラッグストアで購入したものでも問題ありません。効果の欄に注目し、「歯痛」と記載されていればそれを飲めば歯の痛みを止めることができます。ただし神経まで進行した虫歯など、痛みが酷い場合は完全に止められないこともあります。

    また痛み止めは即効性がないため、飲んでから効果が出るまでに少々時間がかかります。錠剤の薬を飲むだけなので歯の痛みへの対処としては最も手軽ですが、その反面で「痛みの度合いによっては効果が低い」、「飲んでもすぐには効かない」などの欠点があります。

    ぬるま湯でうがいをする

    患部に食べカスが詰まったことが原因で歯が痛んでいる場合に効果的です。本来なら歯磨きで除去したいところですが、状態によっては歯ブラシで患部を傷つけてしまいます。また冷水や熱いお湯も温度が刺激になるため、ぬるま湯でうがいをしましょう。

    強く勢いのあるうがいもまた患部を傷つける可能性があるため、ゆっくりで丁寧なうがいを繰り返し行うのがポイントです。虫歯を放置した場合では、このように歯の穴に食べカスが詰まるケースがあります。

    正露丸を詰める

    正露丸は薬ですから、意味としては「痛み止めを飲む」と同じです。しかし敢えて別に紹介したのは、正露丸は「飲む」ではなく「詰める」という使用方法だからです。一見間違いそうですが、これは使用欄にも記載されているためきちんと読んでいれば分かります。

    正露丸は粘土状になっており、患部に押し込むと詰めることができます。そうしておけば歯の痛みは徐々に解消されますし、時間で比較すれば痛み止めを飲むよりも早く効きます。詰めた正露丸はそのままにしておけば、時間の経過とともに溶けてなくなっていきます。

    救急センターに行く

    小さな子供がいる家庭では、子供の急な発熱で救急センターを利用した経験のある方も多いでしょう。こうした救急センターは内科に限らず歯科においても存在しており、日曜日や夜間に歯が痛んだ時には大人でも利用できます。

    ただしその場所を調べるのが手間ですから、あらかじめ場所と連絡先をメモしておくと楽でしょう。「歯科 救急 地域(最寄の場所)」でインターネット検索すれば該当する救急センターが見つかりますし、それ以前に平日の夜間であればある程度遅くまで診療している歯科医院もあります。

    歯が痛い時にしてはいけないこと

    歯が痛い時、ついしてしまいがちなことの中で本当はしてはいけないことをお伝えします。

    患部に触れる

    歯が痛いとつい気になって患部を触りたくなりますが、それは絶対に止めましょう。指で触れると患部に細菌が付着してしまう可能性があります。

    タバコを吸う

    普段からタバコを吸う人は、歯が痛むと気分を落ち着かせるためにタバコを吸いたくなるでしょう。しかしタバコは有害な刺激物ですから、痛みが増す以前に症状が悪化してしまう可能性があります。

    入浴する

    これも歯が痛む時にリラックス目的でしてしまいがちですが、入浴は身体が温まるため、血行が良くなって痛みが増してしまいます。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、歯の痛みを止める方法についてまとめます。

    1. 頬側から冷やす :頬側から解熱シートや冷たい濡れタオルで冷やす
    2. 痛み止めを飲む :ドラッグストアで購入したものでも良いが、即効性がなく効果が出るのに時間がかかる
    3. ぬるま湯でうがいをする :冷たい水や熱いお湯は刺激となるため、温度はぬるま湯にすること
    4. 正露丸を詰める :「飲む」ではなく「詰める」が正しい使用方法
    5. 救急センターに行く :歯科においても夜間の救急センターが存在する
    6. 歯が痛い時にしてはいけないこと :患部に触れる、タバコを吸う、入浴する

    これら6つのことから、歯の痛みを止める方法について分かります。念を押しておきますが、ここでお伝えした方法はあくまで応急処置であり、治療の効果は一切ありません。ですから、痛みが止まった後は必ず歯科医院に行って治療を受けてください。応急処置だけで終わらせてしまうと痛みが再発しますし、症状自体も悪化してしまいます。

  • 矯正装置を装着している時、食事は今までどおりにでき 2019.01.01

  • 矯正装置を装着している時、食事は今までどおりにできますか?

    大田区大森駅ナカの歯医者さん、横須賀歯科医院です。今回のテーマは「矯正治療中の食事について」です。矯正治療では矯正装置を装着するため、食事の点について気になると思います。

    そこでお答えすると、矯正装着してももちろん食事は可能です。また明確な食事制限はないのですが、それでもできるだけ避けた方が良い食べ物もあり、ここでは矯正治療の食事をテーマにした説明をしていきます。

    色の濃い食べ物

    色の濃い食べ物を食べても矯正治療に影響するわけではありません。その点では制限しなくても良いのですが、問題は矯正装置にその色が付着する可能性があることです。特に、カレーやコーヒーによる着色はなかなか落とせなくなってしまいます。

    例え矯正治療に影響がなくても、矯正装置が着色してしまえば見た目が悪くなりますし、いくら口の中を綺麗にしていても矯正装置が着色していれば不衛生に見えてしまいます。つまり矯正装置の審美性を低下されるという意味で、色の濃い食べ物は避けた方が良いのです。

    糖を多く含んだ食べ物

    矯正治療中は普段よりも虫歯や歯周病になるリスクが高くなり、それは矯正装置の装着によって精密な歯磨きがしづらくなるからです。歯磨きがしづらくなれば磨き残しが増え、磨き残しが増えればプラークが溜まりますからね。

    このような理由で矯正治療中は虫歯や歯周病になりやすく、ですからそのリスクをより高める糖の摂取は控えた方が良いでしょう。糖の摂取ゼロまでは意識しなくても良いですが、多量の摂取は控えるようにしてください。

    固い食べ物

    本来、顎の筋肉を使うことを考えると固い食べ物を食べて噛むことは大切ですが、矯正治療中においてはできるだけ避けた方が良いでしょう。と言うのも、あまり固いものを食べると矯正装置が外れてしまう可能性があるからです。

    その場合は歯科医院に行って再度装着と調整が必要なため、患者さんにとって手間になりますし、それどころか矯正装置が破損してしまう可能性もあります。そうなると手間だけでなく費用にも影響するため、あまり固い食べ物は食べないようにしましょう。

    矯正装置に挟まる、くっつく食べ物

    挟まる食べ物としてはひき肉や繊維のある食べ物など、くっつく食べ物としては餅などが挙げられます。これらの食べ物が矯正装置に挟まる、くっつくなどの状態になると食べカスとして残り、それは虫歯や歯周病の原因になりますし、食べカスが腐ることで口臭の問題も起こります。

    もちろん、食べた後に歯磨きで綺麗に除去できれば問題ないですが、実際には矯正装置を装着した歯磨きは精度が落ちるため、どうしても除去しきれない部分があります。また、矯正装置に食べカスが挟まっている状態だと見た目も悪くなってしまいます。

    食事が気にならなくなる矯正方法

    矯正治療の方法によっては上記の問題を避けられるようになります。

    裏側矯正

    文字どおり歯の裏側に矯正装置を装着する方法で、舌側矯正とも呼ばれます。矯正装置が裏側にあるため見えず、そのため着色による審美性低下の問題を防げます。そもそも矯正装置が見えないため、着色と無関係に審美性の高い矯正方法です。

    マウスピース矯正

    取り外しできるマウスピースが矯正装置であるため、食事中には外すことができます。このため矯正治療中でも普段と同じ感覚で食事できますし、歯磨きがしづらくなることもありません。ただし好きな時に外せると思うのは間違いで、1日20時間ほどの装着が必要です。

    …これらの矯正方法は見えない矯正方法として人気です。特にマウスピース矯正は食事中に外せることから、食事における全ての問題を解消できます。ただし、これらの方法も万能ではなくデメリットがあります。

    例えば、裏側矯正は舌側に矯正装置を装着する仕様上、慣れるまで発音がしづらく感じます。そしてマウスピース矯正は歯を動かす力はワイヤー矯正に劣るため、対応できる症例に限りがあり、あまり凸凹した歯並びの矯正治療には対応できません。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、矯正治療中の食事についてまとめます。

    1. 色の濃い食べ物 :矯正治療そのものに影響はないが、矯正装置に着色してしまう
    2. 糖を多く含んだ食べ物 :矯正治療中は虫歯になりやすいが、そのリスクをさらに高めてしまう
    3. 固い食べ物 :矯正装置が外れてしまう、もしくは破損してしまう可能性がある
    4. 矯正装置に挟まる、くっつく食べ物 :食べカスとして残り、虫歯や歯周病や口臭の原因になる
    5. 食事が気にならなくなる矯正方法 :裏側矯正やマウスピース矯正

    これら5つのことから、矯正治療中の食事について分かります。矯正治療中は虫歯や歯周病、さらに矯正装置へのダメージを考えると避けた方が良い食べ物があります。そう考えると一見不自由に思えますが、もちろんそれは矯正治療中のみの話です。

    矯正治療が終われば歯並びが改善されるため、むしろ今までよりも噛みやすくなりますし、歯磨きがしやすくなるため虫歯や歯周病も予防しやすくなるでしょう。一時的なことなので我慢もできるでしょうが、それでも不自由ならマウスピース矯正という方法もあります。

  • どんな場合だとインプラントの手術ができないの? 2018.12.24

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「インプラントの手術ができないケース」です。インプラントは治療の過程で手術を行うため、患者さんにリスクが発生する治療です。

    だからこそ、治療前には精密検査で患者さんの状態を詳しく調べます。そして、検査の結果によって手術できない…つまり治療できないと判断されることがあります。そこで、ここではインプラントの手術ができないと判断されるケースについて説明します。

    重度の歯周病

    インプラントの手術内容は、顎の骨に穴をあけてインプラント体を埋め込むことです。インプラント体は歯の根の役割を持ちますから、天然の歯同様に顎の骨によってインプラントは支えられます。そこで問題なのが、重度の歯周病になっている患者さんのケースです。

    と言うのも、歯周病が進行すると顎の骨が溶かされますから、重度の歯周病だと溶かされた顎の骨も相当な量になっており、インプラント体を埋め込めないのです。このため、重度の歯周病になっている人はインプラントの手術ができないのです。

    <補足>
    この場合、骨移植などで不足している顎の骨の量を確保すれば手術は可能です。ただし骨移植はインプラント治療の一貫ではないため、インプラントの治療費とは別に費用がかかります。

    年齢的な理由

    インプラントにおいて明確な年齢制限はないものの、若い人や高齢の人は手術できないことがあります。まず若い人についてですが、患者さんが成人していない場合、顎の骨が成長途中の段階です。その状態でインプラントすると、治療前と治療後で顎の骨の状態が成長して変わっている可能性があります。

    もちろん、歯科医は治療前の顎の骨の状態を考慮して治療を行いますから、治療の過程で顎の骨が成長してしまうと、インプラントに不具合が生じるかもしれないのです。次に高齢の人ですが、手術に耐える体力と長期間の通院ができないと判断されると治療はできません。

    <補足>
    こうしたケースを考慮して、歯科医院によっては年齢制限を設けている場合もあります。例え年齢制限がなくても、10代の人や高齢の人は治療できない可能性があることも考えておきましょう。

    糖尿病

    糖尿病になると糖が細胞に正常に送られなくなり、そのため傷に対する治癒力が低下します。また、細菌の感染に対する抵抗力も弱くなり、いずれも手術において大きな問題となります。このため、糖尿病の人はインプラントできないことがあります。

    ちなみに、「できないことがある」と表現したのはできることもあるからです。あくまで歯科医の判断ですが、一般的には血糖値がコントロールできる状態であれば手術可能です。ですから、糖尿病の人でもまずは歯科医に相談してみることをおすすめします。

    <補足>
    糖尿病の人は歯科医に相談するのはもちろん、糖尿病治療の担当の医師にもインプラントしたい旨を相談してみると良いでしょう。

    全身疾患がある

    全身疾患のある人はインプラントできない可能性があります。例えば肝疾患のある人だと出血が止まりづらいため、手術をすることへのリスクが高まります。また腎疾患のある人だと骨が脆いため、インプラント体の埋め込みができない問題があります。

    手術のリスクが高まることで安全性が疑問視されますし、インプラント体が埋め込めないことで治療の失敗の可能性が高まります。このように手術のリスクが高まる、もしくは治療失敗の可能性が高まる場合もインプラントできないのです。

    <補足>
    インプラントできるかできないかの判断基準として健康状態が重要ですが、それは口腔内の健康状態に限らず、全身の健康状態が関係してくる問題です。

    ヘビースモーカー

    インプラントにとって喫煙は天敵です。ですから、ヘビースモーカーの人はインプラントできないことがありますし、例えヘビースモーカーでなくても喫煙している時点でインプラントできないこともあります。

    では禁煙すればインプラントできるのか?…それは歯科医の判断になります。タバコは身体に有害であることは既に周知の事実ですが、それは口腔内においても例外ではないということです。

    <補足>
    そもそも、なぜ喫煙がインプラントに害を及ぼすのかについてですが、インプラントしている人が喫煙すると、インプラント脱落を引き起こすインプラント周囲炎になるからです。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、インプラントの手術ができないケースについてまとめます。

    1. 重度の歯周病 :顎の骨が溶かされていることで、インプラント体を埋め込めないため
    2. 年齢的な理由 :顎の骨の成長途中、手術に耐える体力がないなどの理由のため
    3. 糖尿病 :傷の治癒力が低下しており、手術の安全性が疑問視されるため
    4. 全身疾患がある :出血が止まりにくい、骨が脆いなどの理由のため
    5. ヘビースモーカー :インプラント脱落を引き起こすインプラント周囲炎になる可能性があるため

    これら5つのことから、インプラントの手術ができないケースについて分かります。「〇〇な人はインプラントできない」…こうした点がいくつかあるところを見ると、インプラントというのは簡単にできない治療であることが想像できると思います。それはそのとおりです。入れ歯と違って気軽に治療できないことが、インプラントの欠点でもあるのです。

  • 入れ歯、ブリッジ、インプラントで迷っていますが、ど 2018.12.10

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「入れ歯とブリッジとインプラントの比較」です。歯を失った場合は、そこに人工の歯を入れて対処します。

    この時の選択肢は、入れ歯かブリッジかインプラントなのですが、患者さんから質問されて困るのは「どれかおすすめですか?」という質問です。と言うのも、これについて一般的な回答はなく、患者さんが求める内容によっておすすめは変わるからです。

    入れ歯、ブリッジ、インプラント…それぞれ全く異なった特徴があり、それぞれの特徴を比較して患者さんにとって最も合うものを選ぶのが理想です。

    入れ歯

    歯を失った場合の対処として最も一般的でお手軽な方法です。お手軽な理由としてはまず費用が安いことで、これは入れ歯に健康保険が適用されるからです。また、入れ歯に対応した歯科医院は多いため、少なくとも歯科医院探しで困ることはないでしょう。

    一方で欠点もあり、それは審美性が低いことと天然の歯と感覚が全く違うことです。入れ歯だと食事制限がありますし、噛む力…つまり咬合力も天然の歯の1/3ほどしかないのです。このためお手軽な反面、歯としての完成度はそれほど高くありません。

    <入れ歯の特徴のまとめ>
    ・健康保険が適用されるため費用が安い
    ・治療も簡単で対応できる歯科医院も多い
    ・外れてしまうなど、審美性は決して高くない
    ・慣れるまでは発音のしづらさや噛みにくさを感じる
    ・食事制限があり、さらに自分で手入れしなければならない

    …仮に費用が気にならないのであれば、より性能の高いオーダーメイドの入れ歯にする選択肢もあります。オーダーメイドの入れ歯は自由診療で費用が高いですが、入れ歯の欠点の多くが解消されています。

    ブリッジ

    ブリッジ…すなわち「橋」の名前が示すとおりの治療方法で、歯を失った箇所に隣接するそれぞれの歯を架け橋として、人工の歯を入れるのがブリッジです。複雑な治療は必要ないため、患者さんの身体に負担をかけることもありません。

    また、素材にさえこだわれば審美性の高さも再現でき、天然の歯に近い美しさにすることが可能です。ただしブリッジは構造上、失った歯と隣接する健康な歯を削る必要がありますし、そもそもその箇所に歯がない…つまり連続して歯がない状態だとブリッジにすること自体不可能です。

    <ブリッジの特徴のまとめ>
    ・機能性は入れ歯より高く、素材にこだわれば審美性も高い
    ・基本的に健康保険が適用されるが、そのためにはいくつかの基準がある
    ・治療の過程で健康な歯を傷つけることになる
    ・発音のしづらさを感じることもある
    ・健康な歯が土台になっているため、食事制限なく普段と近い感覚で噛める

    …ブリッジの健康保険適用の基準は若干複雑になっているため、この点は自分で調べるよりも歯科医に直接確認した方が良いでしょう。

    インプラント

    インプラントは、入れ歯やブリッジに比べて天然の歯に近い感覚や咬合力を再現しています。これは、インプラントでは歯だけでなく歯の根も再現しているからで、それが、インプラントが「第二の永久歯」や「失った歯を取り戻せる」と言われる理由です。

    ただしその分、大きな治療も必要です。人工の歯の根を埋め込むために手術が必要ですし、基本的に健康保険が適用されないため費用が高く、相場は1本につき30万円以上です。また、治療に対応した歯科医院も少ないため、場合によっては遠くの歯科医院への通院が必要です。

    ・天然の歯に近い審美性と機能性のある歯が手に入る
    ・基本的に健康保険が適用されず、費用は1本30万円以上と高額
    ・治療において手術が必要であり、身体に負担がかかる
    ・治療後もメンテナンスの通院が欠かせず、通院を怠るとインプラント周囲炎になる
    ・治療に対応した歯科医院が限られており、歯科医の腕も重要な治療

    …インプラントの特徴は入れ歯と真逆です。治療も手軽で費用も安い入れ歯に対して、インプラントの治療は身体にも費用にも負担がかかりますが、その分人工の歯としての完成度は高いです。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、入れ歯とブリッジとインプラントの比較についてまとめます。

    1. 入れ歯 :最も一般的な方法。費用が安くてお手軽だが、歯としての機能性は天然の歯に大きく劣る
    2. ブリッジ :素材にこだわれば審美性が高いが、歯の失い方によっては構造上対応できない
    3. インプラント :天然の歯に近い審美性と機能性があるが、費用が高く治療も大掛かりなものになる

    これら3つのことから、入れ歯とブリッジとインプラントの比較について分かります。単に人工の歯としての完成度で比較するなら、最もおすすめなのはインプラントです。しかしそれは、費用や患者さんの身体の負担を全く無視した提案になります。

    大切なのは、患者さんが人工の歯において何を求めるかで、その答えによって入れ歯かブリッジかインプラントかが決まるでしょう。それぞれの特徴を理解した上で、歯科医とよく相談して決断してください。

  • 矯正中、歯の表面に矯正装置が見えるのが嫌です 2018.12.01

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「見えない矯正方法」です。矯正治療は費用が高く、それに長い期間かかる治療です。

    その意味でお手軽な治療ではないのですが、例え費用や治療期間の長さを了承できたとしても、治療に抵抗がある人は少なくありません。その理由は矯正装置の装着で、歯の表面に矯正装置が見えることがどうしても嫌な人が多いのです。

    見えない矯正方法

    矯正治療と言えば、ワイヤーのついた矯正装置を装着して歯を動かすイメージがあると思います。確かに以前はそうでしたが、今ではその矯正方法は矯正治療における一例にしか過ぎません。今では様々な矯正方法があり、中には矯正装置が目立たない…つまり見えない矯正方法もあります。

    最も、歯を動かす方法自体はワイヤー矯正と同じであり、矯正装置を装着することで長い期間をかけて歯を動かすという点は同じです。しかし使用する矯正装置が目立たない仕様になっており、矯正治療中の審美性の問題を解消できるのです。

    裏側矯正

    舌側矯正とも呼ばれるこの方法は、矯正装置を歯の裏側に装着します。ワイヤーの矯正装置ではあるものの、歯の裏側に装着することで目立たなくなります。とは言え、裏側に矯正装置を装着することでのデメリットもあります。

    それは発音がしづらいことで、これは発音時に舌が矯正装置にあたるのが原因です。また、表側矯正同様に歯磨きのしづらさが欠点として挙げられます。最も、最近はこれらの欠点も解消されつつあり、違和感をなくすためにサイズが小さめになっています。

    マウスピース矯正

    見えない矯正方法の代表とも言えるのがマウスピース矯正です。文字どおり矯正装置が着脱式のマウスピースになっており、しかも透明なため目立ちません。一つ注意が必要なのは、マウスピース矯正が目立たないのは矯正装置が外せるからではなく透明だからです。

    確かに着脱式なので自分で外すことができますが、矯正治療において1日20時間ほどの装着が必要です。このため、矯正装置を外すタイミングとしては食事や歯磨きの際に限られます。好きな時に外せると思って外出時に毎回外してしまうと、矯正治療が失敗してしまいます。

    マウスピース矯正のメリットとデメリット

    見えない矯正方法は裏側矯正とマウスピース矯正ですが、裏側矯正は従来のワイヤー矯正が裏側になるだけですから、イメージもしやすいと思います。一方マウスピース矯正は従来のワイヤー矯正と異なる点があり、それをメリット・デメリットとして説明します。

    <マウスピース矯正のメリット>

    ・審美性が高い
    矯正装置となるマウスピースは透明でできているため、装着しても目立ちません。このため、矯正治療中も矯正装置を装着することによる審美性の問題に悩まずにすみます。

    ・虫歯を予防しやすい
    矯正治療中は虫歯になりやすく、それは矯正装置を装着することで歯磨きの精度が落ちるからです。その点マウスピース矯正なら歯磨き時に矯正装置を外せるため、普段どおりの歯磨きが可能です。

    ・食事に不自由さがない
    ワイヤー矯正では矯正装置への食材の付着などを考慮して、避けた方が良い食べ物があります。しかしマウスピース矯正は食事中に矯正装置を外せるため、普段どおりの食事が可能です。

    <マウスピース矯正のデメリット>

    ・難しい症例には対応できない
    歯を動かす矯正力で比較すると、マウスピース矯正はワイヤー矯正に劣ります。このため歯並びが凸凹した難しい症例の場合は、マウスピース矯正では対応できません。

    ・矯正治療をサボれてしまう
    これは意思の問題です。マウスピース矯正は矯正装置を自分で取り外しすることが可能です。このため、その気になれば治療をサボってしまうことができ、その場合は矯正治療が失敗してしまいます。

    ・矯正装置としての歴史が浅い
    マウスピース矯正は国で認められた矯正方法ですが、ワイヤー矯正に比べて歴史は浅いです。ですから、例えば治療して50年後に問題が発生しないか?…こうした点の安全性は証明されていません。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、見えない矯正方法についてまとめます。

    1. 見えない矯正方法 :目立たない矯正装置を使用した矯正方法がある
    2. 裏側矯正 :裏側…つまり舌側に矯正装置を装着するため目立たない
    3. マウスピース矯正 :マウスピースタイプの矯正装置で、透明なため目立たない
    4. マウスピース矯正のメリットとデメリット :メリットは審美性の高さ。デメリットは難しい症例に対応できない

    これら4つのことから、見えない矯正方法について分かります。裏側矯正やマウスピース矯正なら、矯正治療中に矯正装置が目立つことはありません。特にマウスピース矯正は食事や歯磨き時に外せるため、日常生活における不自由さも少なくなります。今ではこうした矯正方法が存在するため、矯正装置の審美性の問題で悩んでいる方は歯科医院で相談すると良いでしょう。

  • 矯正治療では抜歯が必要ですか? 2018.11.22

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「矯正治療と抜歯」です。
    歯科治療の処置として、誰もが最も嫌がるのは抜歯です。

    虫歯や歯周病が重症化すると抜歯が必要になりますし、親知らずの抜歯をすすめることもあります。そして、矯正治療においても抜歯が必要になることがありますが、矯正治療の場合は非抜歯で行うことは不可能なのでしょうか。

    矯正治療における抜歯の目的

    そもそもなぜ矯正治療で抜歯を行うのか?…その目的は歯を並べるためのスペース確保です。歯並びが悪いというのは、歯が綺麗に並ぼうにも並べない状態であり、例えるなら4人掛けのソファに5人が無理やり座っている状態です。

    4人掛けということは、そのソファに座れるスペースは4人分しかありません。そこに5人座っていると当然綺麗に並んで座ることができず、そのため凸凹に乱れて座っているのです。そして、この状態を改善するには1人ソファを降りてもらって4人になることです。

    なぜなら、4人掛けのソファなら4人になれば全員が綺麗に並んで座れるわけですからね。矯正治療における抜歯はこれと同じ意味があり、綺麗に歯が並べるだけのスペースを確保するため、抜歯してそのスペースを作るのです。

    非抜歯で矯正治療できる可能性

    結論から言うと、非抜歯で矯正治療できる可能性はあります。と言うのも、抜歯の目的は歯を並べるためのスペース確保ですから、抜歯をせずにスペースが確保できるのであれば、その場合抜歯は必要ありません。

    例えば、抜歯ではなく歯を削ってスペースを確保する方法もあります。例えば前歯の6本を矯正治療する場合、6本の歯を1ミリずつ削ることで6ミリのスペースが確保できます。これだけのスペースで矯正治療が充分なケースであれば、抜歯は必要ないのです。

    つまり非抜歯で矯正治療ができるかどうかは、現在の歯並びの状態次第です。凸凹が大きければ歯を削るだけのスペースでは不充分のため、やはり抜歯が必要になるでしょう。その一方で、凸凹が小さければわずかなスペース確保で矯正治療が可能なため、非抜歯で行えます。

    無理に非抜歯で矯正治療するとどうなるか

    抜歯が必要な状態であるにもかかわらず無理に非抜歯で矯正治療した場合、次のような問題が起こります。

    後戻りしやすい

    歯は動かすと元の位置に戻ろうとするため、矯正治療が終わると後戻りが起こります。このため、矯正治療後は保定装置を装着して後戻りに対処します。そして、無理に非抜歯で矯正治療を行うとこの後戻りがより起こりやすくなります。

    口元の見た目に影響する

    歯槽骨の幅が小さく歯が大きい場合は抜歯が必要ですが、この状態で非抜歯のまま矯正治療を行うと、歯が並びきらないため外側に出てしまいます。そうなると口元がグッと前に出てしまうため、口元の見た目が悪くなってしまいます。

    小児矯正がすすめられる理由

    矯正治療は子供の時に行った方が良いと言われていますが、その理由の1つが「非抜歯で矯正治療を行える可能性の高さ」です。小児矯正では、時期的に全ての永久歯が生えそろっていないタイミングで行います。

    つまり乳歯と永久歯が混ざって生えている時期に行うのですが、この時期に矯正治療を開始することで永久歯が正常な位置に生えてくるように誘導できます。このため本格的な矯正治療を非抜歯で行う可能性が高く、それが小児矯正の大きなメリットでもあります。

    矯正治療を受ける時の歯科医院の選び方

    矯正治療を受ける時に重要なのが歯科医院選びです。矯正治療の症例は幅広く、中には難しい症例も存在します。このため、治療を受ける時には歯科医院選びにこだわる必要があるのです。歯科医院選びのポイントはいくつかありますが、ここでは「抜歯」を絡めた上でのポイントをお伝えします。

    100%非抜歯を公言する歯科医院は避ける

    「当院では絶対に非抜歯で矯正治療を行います」のように、100%非抜歯を公言する歯科医院はおすすめできません。確かに矯正治療は非抜歯前提で行うものの、状態によってはどうしても抜歯が必要です。しかし、100%非抜歯を公言する歯科医院だと、無理やり非抜歯で矯正治療を行ってしまう可能性があります。

    日本矯正歯科学会の専門医の資格に注目する

    矯正治療の歯科医の腕を判断する上で最も分かりやすいのは、その専門医が日本矯正歯科学会の専門医の資格を持っているかどうかです。日本矯正歯科学会の専門医なら矯正治療の実績、経験、知識、技術に長けているため、抜歯か非抜歯かの判断も信頼できるでしょう。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、矯正治療と抜歯についてまとめます。

    1. 矯正治療における抜歯の目的 :歯を綺麗に並べるためのスペース確保
    2. 非抜歯で矯正治療できる可能性 :歯並びの状態によっては非抜歯での矯正治療も可能
    3. 無理に非抜歯で矯正治療するとどうなるか :後戻りが起こりやすい、口元の見た目に影響する
    4. 小児矯正がすすめられる理由 :小児矯正は非抜歯で行える可能性が高い
    5. 矯正治療を受ける時の歯科医院の選び方 :100%非抜歯を公言する歯科医院は避けるなど

    これら5つのことから、矯正治療と抜歯についてまとめます。矯正治療における抜歯はスペース確保が目的であり、抜歯によって生まれてスペースを使って歯を綺麗に並べます。もちろん歯並びの状態によっては非抜歯で矯正治療を行える可能性もありますが、大人の矯正治療の場合は高い割合で抜歯が必要になるでしょう。

  • 二次虫歯とは何ですか?普通の虫歯とは違うのですか? 2018.11.15

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「二次虫歯について」です。
    フッ素配合の歯磨き粉の普及などにより、以前に比べて虫歯は減少傾向にあります。

    しかし二次虫歯は依然起こる割合が高く、特に大人の虫歯の場合はその多くが二次虫歯によるものです。さて、ここで何度も登場した「二次虫歯」…これが今回お話するテーマです。二次虫歯とは従来の虫歯と違うのでしょうか。違うとすればその違いは何なのでしょうか。

    二次虫歯とは

    「二次」という表現から連想できるとおり、二次虫歯は再び起こる虫歯…つまり虫歯の再発です。一度虫歯治療した歯が再度虫歯になることがあり、それが二次虫歯を意味します。二次虫歯は再発という点で二次と名付けられていますが、起こる症状や原因菌は従来の虫歯と同じです。

    本来虫歯治療した歯は詰め物、もしくは被せ物で処置されており、治療した歯に細菌が入り込まないようになっています。しかし何らかの理由で詰め物や被せ物に隙間が生じると、そこから細菌が入り込んで二次虫歯が起こります。

    二次虫歯は自覚しにくい

    二次虫歯で最も厄介なのは、虫歯であることを自覚しにくい点です。そして、虫歯を自覚しにくい理由として次のようなことが挙げられます。

    目で確認できない

    虫歯になると患部が変色しますし、歯に穴もあくため、自分の歯を鏡で見れば虫歯を自覚できます。しかし二次虫歯が起こった歯は詰め物や被せ物で処置されているため、目で見て虫歯を確認できないのです。

    痛みを感じない

    虫歯を自覚するきっかけとして最も多いのは歯の痛みです。しかし最初の虫歯で神経を失っている場合、その歯が二次虫歯になっても痛みは感じないのです。

    油断

    虫歯治療を終えるとその後は虫歯に注意しますが、その注意は大抵の場合が他の歯に向けられます。詰め物や被せ物で処置した歯が虫歯になるとは思わず、その油断が二次虫歯を招くことになります。

    二次虫歯は進行しやすい

    二次虫歯は最初の虫歯に比べて進行しやすい特徴があります。その理由としてまず挙げられるのが、上記でお伝えした「自覚しにくい問題」です。見た目や痛みで虫歯を自覚できないことで、自分が虫歯であることに気づけません。

    虫歯であると気づけなければ治療しようとも考えないため、歯科医院に行かずに毎日を過ごすことで、知らない間に虫歯がどんどん進行していくのです。また、最初の虫歯治療で神経を抜いた場合、神経の防御機能が失われるため進行が早くなります。

    二次虫歯は歯を失う要因になる

    二次虫歯と治療を繰り返せば、やがて歯が失われてしまいます。いくら治療したとしてもその度に歯を削っていれば、少しずつ歯がなくなっていくからです。その意味では、最初の虫歯の治療時にできるだけ歯を削らないことも大切です。

    もちろん、虫歯の進行によっては歯を削らなければ治療できないため、できるだけ虫歯の初期段階で歯科医院に行き、なおかつ削らない治療を行っている歯科医院に行くべきです。つまり、最初の虫歯治療のタイミングや歯科医院選びも二次虫歯で歯を失わないための大切なポイントです。

    二次虫歯を予防するには

    二次虫歯と言っても虫歯は虫歯ですから、その予防方法は虫歯の予防方法と同じです。デンタルフロスを使った精密で丁寧な歯磨き、食生活の見直しと改善が予防のポイントになるでしょう。ただし二次虫歯ならではの予防方法もあるため、その点についてお伝えします。

    予防方法の1つは、詰め物や被せ物をセラミックにすることです。セラミックは表面がツルツルでプラークが付着しにくいですし、さらに歯との接着もしっかりしています。このため、銀歯に比べて二次虫歯を予防しやすくなっています。

    もう1つの予防方法は、歯科医院で定期検診を受けることです。詰め物や被せ物の劣化や隙間の発生は自分では確認が難しく、二次虫歯の要因を作ってしまいます。その点、定期検診を受ければ歯科医が歯の状態をチェックするため、詰め物や被せ物の異常に気づけます。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、二次虫歯についてまとめます。

    1. 二次虫歯とは :虫歯の再発で、一度虫歯治療した歯が再度虫歯になってしまうこと
    2. 二次虫歯は自覚しにくい :詰め物や被せ物があるため目で確認できず、神経を失っていると痛みもない
    3. 二次虫歯は進行しやすい :神経を失っている場合、防御機能が働かないため虫歯が進行しやすい
    4. 二次虫歯は歯を失う要因になる :虫歯と治療を繰り返し、その都度歯を削っているとやがて歯を失う
    5. 二次虫歯を予防するには :詰め物や被せ物をセラミックにする、歯科医院で定期検診を受ける

    これら5つのことから、二次虫歯について分かります。詰め物や被せ物で処置した歯は一見安全に思えますが、詰め物や被せ物はあくまで人工物です。年数が経てば劣化しますし、劣化すれば本来の機能が失われます。

    そうすれば歯との接着も弱まってしまい、そこに隙間が生じることで二次虫歯の要因が生まれます。このため定期的に検診を受け、その時に詰め物や被せ物の状態を確認してもらいましょう。そして、劣化が見られた時には新品のものに交換しましょう。

  • 「甘いものを食べると虫歯になりやすい」と言いますが 2018.11.08

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、大森のよこすか歯科医院です。
    今回のテーマは「甘いものを食べると虫歯になりやすい理由」です。
    「甘いものを食べてばかりいると虫歯になる」…誰もが一度はそう教わった経験があると思います。

    しかし、そう教わったことがあってもその理由まで教わった方は少ないのではないでしょうか。確かに甘いものを食べると虫歯になりやすくなりますが、もちろんそれには理由があるため、ここで改めてその理由を知っておき、小さな子供がいる方は特にそのことを知っておきましょう。

    虫歯菌の働きとエネルギー

    私達は普段仕事をしていますが、仕事のはかどり方…つまり仕事量は常に一定というわけではありません。空腹時、疲労時は仕事量が落ちてしまい、解消するには食事や休息によるエネルギーの補給が必要です。逆に言えば、エネルギーが充分であれば多くの仕事量をこなすことができるわけです。

    そして、これは虫歯菌にも言えることです。虫歯菌にとっての仕事は酸を出すことで、虫歯菌の出す酸によって歯は溶かされて虫歯になります。このため虫歯菌がエネルギーで満たされ、働きが活発になることでより多くの酸を出すようになるのです。

    では虫歯菌にとってのエネルギーとは何か?…それが糖なのです。糖は甘いものに多く含まれていますから、甘いものを食べることは虫歯菌に糖を与えることになり、糖を得た虫歯菌は多くの酸を出し、そのため虫歯になりやすくなってしまうのです。

    「甘いもの」ではなく「糖」の認識が必要

    甘いものを食べると虫歯になりやすいと言われるのは、甘いものには糖が含まれるからです。では、甘いものでなければいくら摂取しても虫歯になりやすくはならないのでしょうか?…それは違います。甘いというのはあくまで味覚の問題ですから、例え甘くなくても糖が含まれているものはいくらでもあります。

    例えばミントのガムやアメ、これらは味覚としてはスッとしているため、中には口臭予防のために常用している方もいるでしょう。しかしこれらのガムやアメにも糖が含まれているものは多く、多量の摂取は虫歯になりやすくなります。

    ですから、「甘いものを食べると虫歯になりやすい」ではなく、「糖が含まれるものを食べると虫歯になりやすい」と認識した方が良いでしょう。フルーツのアメは甘いから虫歯になるけどミントのアメなら虫歯にならないというわけではないのです。

    虫歯になりにくい食事の仕方

    糖の摂取を控えれば、それだけで虫歯になりにくくなるとは言えません。食事に関して言えば、食事の仕方自体で虫歯になりやすくもなりにくくもなるからです。例えば、「よく噛まない」や「ダラダラ食い」は糖の摂取と関係なく虫歯になりやすくなります。

    噛まければ唾液の分泌量が低下しますし、唾液の分泌量が低下すれば細菌が流れにくくなります。またダラダラ食いは食事の時間が長くなり、歯の再石灰化が正常に行われず脱灰だけ進んでしまいます。虫歯を予防するには糖の摂取だけにこだわるのではなく、食生活そのものの見直しが必要です。

    もちろん、どれだけ模範的な食生活を送ってもケアが不充分だと虫歯になってしまいます。確かに糖は虫歯になるリスクを高めますが、あくまでそれは虫歯菌の働きを活発にさせるという意味であり、例え糖を摂取しなくてもプラークは付着しますし、虫歯になる可能性は常にあるのです。

    歯磨きの効果を高める方法

    虫歯予防のケアとして最も重要であり基本となるのが毎日の歯磨きです。そして、効果的な歯磨きをする上で大切なのは回数や頻度ではなく精度です。多くのプラークを除去する効率の良い歯磨きをしなければ、虫歯の予防は難しくなるのです。そこで、多くのプラークを除去する精密な歯磨きができる3つの方法をお伝えします。

    デンタルフロスを使う

    あくまで磨き方次第ですが、ブラッシングだけの歯磨きではプラークの除去率は約6割とされています。デンタルフロスを使うことでプラークの除去率が約8割まで高まります。

    ブラッシング指導を受ける

    定期検診や予防歯科では、治療メニューの1つに「ブラッシング指導」があります。この指導を受けることで自分の歯並びに合った効率の良い歯磨きの仕方が分かります。

    プラークチェッカーを使う

    プラークチェッカーを使えば磨き残したプラークを染色し、目に見える状態にできます。このため磨き残しを確実になくせますし、数日続けて使用すれば自分の歯磨きの弱点も分かります。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、甘いものを食べると虫歯になりやすい理由について分かります。

    1. 虫歯菌の働きとエネルギー :虫歯菌は糖を摂取することで働きが活発になる
    2. 「甘いもの」ではなく「糖」の認識が必要 :例え甘いものでなくても糖が含まれていると虫歯になりやすい
    3. 虫歯になりにくい食事の仕方 :「よく噛まない」、「ダラダラ食い」は虫歯になりやすくなる
    4. 歯磨きの効果を高める方法 :デンタルフロスを使う、ブラッシング指導を受けるなど

    これら4つのことから、甘いものを食べると虫歯になりやすい理由について分かります。甘いものには糖が含まれており、糖は虫歯菌にとってエネルギーになります。このため糖を摂取することは虫歯菌にエネルギーを与えることになり、虫歯菌の働きを活発にさせてしまうのです。これが、甘いものを食べると虫歯になりやすい理由です。

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